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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3701-3750
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MINSK-Out of a Center Which Is Neither Dead nor Alive ★★ (2008-11-28 06:49:00)
2005年発表の1st。
タワレコの200円セールにて発見、「確かMINSKってフォークメタルバンドだったような…。
フォークメタルは結構好きだし、200円ならまあ外しても痛くないし…」と軽い気持ちで購入。
…全然フォークじゃないじゃないですか(笑)。むしろフォークメタルより好みの路線、かつ一級品の
メタルだったので驚きました。(ちなみに、LUMSKと勘違いしてフォークメタルと思ってた模様)
ジャンル的には…これはスラッジ・ドゥームというんでしょうか。
ノイズ/ドローンにも通じる爆音のギターに、パーカッシブでプリミティブな雰囲気のリズム、
ハードコアっぽい野蛮な絶叫、土着的なメロディなどを絡めたスタイルで、原始時代の音楽が
持っていたであろう根源的なパワーをメタルのアンサンブルで表現したような作風。
ミニマルでありながら、ダイナミズム
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EMANCER-Twilight and Randomness-Comfort Fix ★★★ (2008-11-25 06:08:50)
これは…UFOが蛇行運転している様や、UFOから光線が出て、家畜などを連れ去っていく光景が浮かぶようなSEを連発しているパートが嫌でも印象に残りますね…初めて聴いた時は「なんて変なバンドだ!!」と驚きました(笑)。
EMANCER-Twilight and Randomness-Moron ★★★ (2008-11-25 06:07:59)
宇宙空間を行くスペースシップを思わせる、SF的なかっこよさを感じさせる明るめのメロディから、敵との交戦に入ったように激しさを増すパートに雪崩れ込む展開で一気に惹きつけられます。インパクトもあるし、こういう曲を頭に持ってくれば良かったのに。
EMANCER-Twilight and Randomness-The Rewarding Schemes ★★★ (2008-11-25 06:07:04)
展開や使われているキーボードの音色などにはプログレッシブさが感じられますが、クリーンヴォーカルで歌い上げるサビメロが意外にもキャッチーで美味しいです。このパートの、マイルドに歌い上げる渋い普通声も個人的にツボに嵌まりました。
EMANCER-Twilight and Randomness-Dice Man ★★ (2008-11-25 06:06:01)
オープニングインスト明けの掴みの曲にしては、立ち上がりが微妙なので今一つなアルバムなのかと思ってしまいましたが、聴き進むうちにそれは杞憂だと分かりました。特にブラスト&トレモロという典型的ブラック要素で聴かせるパートは、彼ら独特の感性も混じっていてかなりかっこいい。こうしたパートがもっと多いと良かったかも。
EMANCER-Utopian Illusions ★★ (2008-11-25 06:04:00)
2001年発表の1st。
5thが良かったのでこっちも買ったんですが…この時点ではサイバー要素、プログレ要素は大分控え目で割とストレートに邪悪さを表現するスタイルで、2000年以降の作品とは思えないRAWな音ですね…(笑)。5thがSFXを駆使した映画ならこっちはスペースインベイダー、くらい音に差があると思う。5thのハイクオリティ振りからすると、どうも意図してチープにしているわけではないという気がしますが…。
フレーズよりノイズ分の方が大きい薄っぺらいギターといい、SEの爆発音の方がバンド全体の音より大きそうな音作りといい、音作りはチープ極まりないです。この音で変わった音色のキーやパーカッション、微妙なクリーンヴォーカルを取り入れてるのを聴くと、手持ちのカードで何とか世界観を演出しようとしてるようで何だか健気に思えるんですが(笑)。
しかし、こ
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EMANCER-Twilight and Randomness ★★★ (2008-11-25 06:01:00)
2008年発表の5th。
サイバーな音色も交えたキーボードと、変化に富む、プログレッシブな展開で聴かせるタイプのシンフォニック・ブラック。マイルドなクリーンヴォーカルによる歌い上げや、メロデス的なキャッチーかつメロディックなギターなどもフィーチャーされていますが、トレモロやブラストを交えた展開や、ヘヴィながら整理されすぎない、歪みのやや強めなプロダクションといい、根っこの感性はやっぱりブラックにあるという感じ。
このバンドの大きな特徴は、どこかユーモアに富んだ曲作りだと思います。2曲目のブラストから妙に軽快なパートへの展開や、5曲目の地球外生命体によるアブダクションを思わせるSEなど、聴いていて「なんじゃそりゃ!?」って突っ込みたくなる部分が結構あります(笑)。ヴォーカルの絶叫が明らかに初期より殺気が落ちていたり、打ち込みっぽいドラムの音が浮き気味だったり微妙
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SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Babel's Gate ★★★ (2008-11-25 05:59:28)
オーケストラとドラムのみになる展開が、いつ食い殺されてもおかしくないような緊張感を醸し出していて印象に残りますね…。いざバンドの全部のパートが入ってくると、マジで食い殺すような迫力があって最高です。
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Communion ★★★ (2008-11-25 05:58:30)
この曲の疾走+クワイアのパートが、今作中最もデスメタルとオーケストラの融合した音の魅力を分かりやすく伝えている箇所ではないでしょうか。大量の悪霊・怨霊の類が奔流となって襲い掛かってくる感じ。厳かに「Communion..!」と叫ぶヴォーカルも、その魔を統率する邪神のような凄みがあると思う。…っていうか、こんな濃厚な三分半なかなか無いです。
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Anubis ★★★ (2008-11-25 05:57:39)
一瞬にして景色が塗り変わる導入からして、ある意味快感です(笑)。
この曲は終盤が特に好きですね。神殿に沢山の信者達が集まり、地に頭を打ちつけて祈りを捧げる様や、神が降臨し、それに応えて咆哮を上げる様などが浮かんでくる。神降ろしの儀式をメタル化した感じ。
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion ★★★ (2008-11-25 05:55:00)
2008年発表の7th。
私はこれがセプティック初体験ですが、解散→再結成を経ての作品みたいです。
…デス志向のメタルバンドって、古代の文化だとか神話的な世界観だとかを歌詞のテーマに持っていたり、大仰な感性を持っているバンドが多いですが、そういうバンドが100人を超えるオーケストラやクワイアと共演した…というだけで、もう購入意欲が高まりまくってしまいますね(笑)。そんなミーハー根性丸出しで買ったんですが、これは良いですよ。
まず期待通りの大仰なオーケストラーションも凄いんですが、ただそれがデスメタルに乗るというだけでなく、お互いがお互いを活かしあうような、有機的な絡み合いが素晴らしいです。ほんと、何万人もの信者が邪神に祈りを捧げている巨大な神殿、その威容が眼前に浮かぶかのような壮大さ&幽遠さ。
怒れる古代の神のような、年季の入った威厳のある
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SATYRICON-The Age of Nero ★★★ (2008-11-20 18:52:00)
2008年発表の7th。
路線的には、厭世的な鬱メロのリフにロック乗りのダイナミックな、ダンサブルなリズムを組み合わせたスタイルのブラックメタルで、前作の作風を踏襲している感じですね。こういうリズムだと外向きの音楽に感じられるんですが、彼らの凄い所は、外に合わせてやりたいこと、表現したい物を抑える事を全くせず、むしろリフ一つで外の景色を黒く塗りつぶしてしまうような凄みがある事だと思います。ブラックにロックのリズムを持ち込んでスピリチュアルな領域に達したバンドの中では、SAMAELが陽なら彼らは陰というイメージ。
ただ、前作と比べると、キャッチーなコーラスパートを配した曲は多いものの、前作の1、2曲目ほどのキャッチーさを誇る曲はないかな、という印象。その代わり、先行シングルにもなった「My Skin Is Cold」の魔が外界に溢れ出してくるようなトレモロ、「L
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MYONMYON ★★ (2008-11-20 18:48:00)
感想書いちゃったんですけど…
コラボであることはアルバムタイトルで明記してありますし、大丈夫ですよね。
MYONMYON-The Grimoire of Alice (pizuya's Cell × Myonmyon) ★★ (2008-11-20 18:46:00)
同ジャンルのアーティスト「ぴずや」とのコラボ盤。2008年発表。
もちろん上海アリス幻樂団のインストメタルスタイルでのカヴァー作品です。
アレンジは両者が協力して行っているようですが、ミキシングやマスタリングはぴずやが
担当しているせいか、音の質感はぴずやの最新作「Symmetry Burzum」に近い感じですね。
一流のメタルバンドと比較して何の遜色もないへヴィネスといい、ブラストも飛び出す
スピードといい、この界隈では最もエクストリームメタルに近い作風と言えるでしょう。
ヘヴィさやスピード、原曲メロの美しさも然ることながら、それらに頼りきりにならず、リフで
高揚感を煽ったり妖しさを演出したりするアンサンブルの良さこそが、「なんちゃってメタル」
からは程遠い、しっかりとしたメタルとして魅力のある音楽になっている所以だと思います。
帯
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ABIGAIL WILLIAMS-In the Shadow of a Thousand Suns ★★★ (2008-11-19 23:29:00)
2008年発表の1st。
ex-EMPERORのTrymが5曲でドラムを担当、Metal Hammer誌に
インタビューが掲載、某所のタワレコでプッシュされるなど
各地でも結構話題になってる作品ですが…。
これ、ほんと凄いですね。話題になるのも良く分かるわ…。
タイプとしてはDIMMU BORGIRやSOTHIS同様の大仰な
シンフォニック・ブラックで、どっちかと言えばギターの
メロディックさはSOTHISに近い音像かな…と思うんですが、
これらのバンドと比べても最も音が派出だと思います。
展開の9割以上を派手なパートが占めているような作風で、
テンポ落として「引き」のパートっぽく聴こえても、キーが
メロウなフレーズを弾いてたりギターソロによる泣きメロが
入ってたりで、どの部分にも何かしら派出な要素が
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OFERMOD-Mysterion Tes Anomias-Rape the World ★★ (2008-11-18 19:48:49)
邪教の僧が壇上に立って唱えているような宗教的な普通声で邪悪さを表現しているのはNED的だと思いますが、それが乗るのがオールドスクールなサウンドというのが結構珍しいかも。Michayahが初期ブラックの雰囲気への捧げ物として作ったというコンセプトから、こういう音が出来上がったのかもしれませんね。
OFERMOD-Mysterion Tes Anomias-Mysterion Tes Anomias ★★★ (2008-11-18 19:47:54)
典型的なブラックと言えるスタイルですが…SEの使い方、メロディの邪悪さ、ヴォーカルの凄み、音質の雰囲気など全く隙がないです。これはカルトな支持を集めるのも十分分かる。
OFERMOD-Mysterion Tes Anomias ★★ (2008-11-18 19:46:00)
2005年発表の4曲入りEP。
98年の「Mysterion tes Anomias」と04年の「Netivah Ha-Chokmah」を纏めたリリース。
ブックレットによると、パート1(Mysterion~)はオーソドックスなブラック、パート2はデスと書かれていますが…確かにパート1はシャーシャー系の歪みに邪悪なトレモロを絡め、ファスト&プリミティブに疾走するタイプで典型的なブラックのスタイルですが、パート2も音が厚くなったり刻みを多用したりしてはいるものの、雰囲気は紛れも無くブラックそのもの。むしろ音が厚くなった分黒さも濃くなってる気がします。
WATAINやONDSKAPT、MALIGN辺りに通じる、宗教的なカルト性が感じられるのも大きな特徴ですね。ヘブライ語やラテン語も用い、リアルにサタニズムに深く傾倒してそうなムードがあるのもいいです。ヴォーカ
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SJODOGG ★★ (2008-11-16 22:24:00)
多分出てないと思います。
読み方は…スジョドッグ…じゃないですよね…(笑)?
GOD DETHRONED-Bloody Blasphemy ★★ (2008-11-16 22:20:00)
99年発表の3rd。
デスラッシュやブルデス由来の爽快なカチコミドラム、メロデスやメロブラ由来のメロディアスな泣きリフ、デス由来のうねりのあるリフなど、様々なエクストリームメタルの良い所を抽出したようなデスメタル。
頻度こそ少ないものの、ヴァイキングメタルさながらの朗々とした歌い上げ、ゴシック的な雰囲気を醸す女性Vo、バンドサウンドを包むアトモスフェリックなキーなども聴かれるなど、かなり多様な要素を取り入れてるにも関わらず、全てこのバンドの音として昇華している辺りセンスが良いと思います。
特にリフに篭められた泣きメロと、妥協なきブルータリティの融合振りが素晴らしいです。ヴォーカルも悪くないし、デス系行ける人ならおよそ買って損するということはないんじゃないでしょうか。ベルセルクのグリフィス実写版みたいなメンバーがいるアーティスト写真、アー写下のブラ
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CRADLE OF FILTH-Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais ★★★ (2008-11-15 21:50:00)
2008年発表の8th。
ネットやプレスでも評価されている通り、ここ最近の作品に顕著だったメタリックさは残しておきつつ、以前のようなシンフォ要素やアグレッション、ゴシックホラー的耽美メロ等をかなり取り戻している作風で、今までのCOFの集大成といってもいい作品だと思います。
私は、ブラックメタルのバンドが「正統派メタルの手法を取り入れてブラックメタルの感性を表現する」のはともかく、「正統派メタルの手法を取り入れて正統派メタルの感性を表現する」事にあまり意義を見出せないので、COFがこういう路線に戻ってくれて嬉しいです。
ただ、世間では「鬼女と野獣」の再来と言われてるようですが、個人的には似て非なるアルバムだと思ってます。「鬼女~」がバンドサウンドを媒介に、エリザベスの産まれた夜の瘴気に満ちた空気だったり、死して尚荒れ狂うエリザベスの亡霊だったりとい
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SJODOGG-Landscapes of Disease and Decadence ★★ (2008-11-15 00:03:00)
2008年発表の1st。
THE LEGIONなど多くのバンドに在籍した人物による、エクストリームメタルとして普通にかっこいいドラミングに、真っ黒い軌跡を引き摺るような平坦リフや、ドロドロした溶解感に満ちたトレモロなど、メタルとしてのアンサンブルを補完する事よりも疫病的な情景を重視したようなギターフレーズが乗る、少しアヴァンギャルドな匂いのするブラックメタル。このバンドはOsmose所属ですが、NED系のバンド辺りのファンが好みそうな作風ですね。
ヴォーカルも中音域のがなりですが、グロテスクさを強く感じさせる声質で音楽性にぴったりな声だと思います。メタルとして質の高いリズムに異形な感性のリフという作風はユニークですが、面白い所と微妙な所が両方ある感じですね。どす黒い液体が煮え滾るようなトレモロや、魔王の鼓動を思わせる刻み、気持ち悪すぎるヴォーカルのアカペラ(デ
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HOLLENTHON-Opus Magnum-Dying Embers ★★★ (2008-11-13 21:14:34)
静と動の組み合わせの巧みさならアルバム1だと思います。
メロウに攻めると思いきや、突然街一つ全焼レベルのど派手なアンサンブルが大炎上!!聴いてると世界を滅ぼす力を持った怪物にでもなった気分になりますね(笑)。そんな気分になる曲ばっかりですけど(笑)。
HOLLENTHON-Opus Magnum ★★ (2008-11-13 21:09:00)
2008年発表の3rd。
ミディアムテンポの重厚なデスメタルを主体に、混声クワイアやど派手な
オーケストレーションを大胆に導入した、超が付くほど大仰なシンフォニック・デス。
デス由来のエグいへヴィなリフだけでなく、メロデス的なメロディックなリフも聴け
ある程度は聴きやすい音になってはいますが、そのメロディにもどこか禍々しい狂熱が
感じられ、宗教的というか、神話レベルに踏み込んだ壮大さがあるのが特徴ですね。
威厳に満ちたディープなデスヴォイス、超大仰なシンフォ要素にも飲まれる事の無い
デス由来のバンドサウンドのヘヴィネス、静と動を上手く用いた劇的な展開など、
全ての要素が壮大な世界観の構築に向けられている感じで、全編を通じて、人の歴史が終わり
神話の時代が到来する時、世界を包む浄化の炎の中で演奏してるようなイメージの浮かぶ、
テン
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DIR EN GREY-UROBOROS ★★★ (2008-11-12 21:06:00)
前作は「メタル方向に舵を切りすぎた」と思ったんですが、今作はメタルの方向を向いている事自体は変えず、より正しい方向へ舵を切ったアルバムだと思います。前作と比べると、メタリックな演奏とV系的美意識の関係性が、「相克」から「止揚」にレベルアップした感じといえばいいでしょうか。
V系の中でも生え抜きのグロテスクさに儚さを忍ばせたムードを大事にした作風は「Macabre」にも通じる物があると思うんですが、あの頃は歌や詩、メロディの比重が高かったのに対し、今作ではメタリックなアンサンブル全体でそうしたムードを醸し出しているように思います。OPETHや近年のENSLAVED辺りに影響を受けたようなダイナミックかつプログレッシブなリフ捌きが聴けるパートや、V系出身のバンドよりもデス/ブラック由来のプログレメタル聴いてるのに近い感覚を覚えるパートなどもあり、表面的なアグレッションこそ減退し
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ALGHAZANTH-Wreath of Thevetat ★★★ (2008-11-10 19:30:00)
2007年発表の5th。
北欧メロブラ特有の寒々しくメロウなリフを主軸としたバンドサウンドを、魔の光が差し込むような神秘的な音色のキーボードで包み込んだシンフォニック・ブラックで、私が思う「シンフォニック・ブラックの王道」な音。でもこの界隈の有名バンドを見渡してみると、COFはゴシック的ホラーな雰囲気、DIMMU BORGIRはメタリックな硬質さ、ANOREXIA NERVOSAは圧倒的なスケールの大きさに任せたブルータリティなどのウリがあったりして、案外こういう「北欧メロディックブラックの感性で」シンフォニック・ブラックを演っている王道のバンドっていうのは貴重なんですよね。
音質面でもクリアながら、どこかブラックメタル特有の繊細さやアナログ感(生々しさ)の感じられる音作りがなされていて、やっぱり根底の価値観がヘヴィメタル/エクストリームメタルではなく、あくま
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LUGUBRUM-albino de Congo ★★★ (2008-11-10 19:22:00)
2008年発表の8th。
相変わらず奇妙なメロディ、ねじくれたアンサンブル、奇天烈な展開、妙な味のある音質の変態前衛ブラックを演ってます(笑)。
インプロ的な演奏や超豪速のブラストも軽々こなす演奏力の高さも相変わらず。アルバムのコンセプトのせいか、原始的なリズムとワイルドなベースメロがゴリラの闊歩する草原を、アコギやSEがサバンナの日常の情景を想起させるようなパートなど、アフリカを感じさせる部分が所々に挿入されているのも大きな特徴ですね。
そのせいで更に「普通」や「中庸」などから離れた感性のアルバムになってしまってます(笑)。
このバンドは曲を作る際にまず大枠を決めてから、インプロを交えて作曲していくそうですが、今作は枠を決める段階をより重視したんじゃないでしょうか。前作よりも曲がコンパクトかつ、メリハリのあるものになってると思います。音響面でもベ
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CAINA-Temporary Antennae ★★ (2008-11-06 21:21:00)
2008年発表の3rd。
このアルバムのジャケかなり好きです。
甲虫の羽の中ってスベスベしてそうでなんか良い(笑)。
KRALLICEが所属していたり、ALCESTの作品のリリースに噛んでいたりなど次世代ブラック好きからの注目も厚いレーベルである「Profound Lore Records」に所属しているだけあって、このバンドもブラックメタルのディストーションボイスやトレモロリフ、ギターの歪みの轟音などの手法を用いながら、メタル的でない幻想的な風景を描いていく、ポストブラックといえる路線の音楽を演ってますね。
ギターの歪みの音色や音の位置など音作りの面にもかなりのこだわりが感じられ、情景の描写に全く抜かりはありません。轟音+デスヴォイスから突然四つ打ちテクノビートが登場したり、意外性のある展開も面白いです。浮遊感のある雰囲気はALCESTやLANT
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DEADWOOD-Ramblack ★★ (2008-11-04 22:07:00)
2008年発表の2nd。
ex-MAYHEM、SKITLIVのManiacが歌詞・ヴォーカル・ギターでゲスト参加。…といっても彼の声は全編にフィーチャーされており、実質的に全面参加なので彼のファンとしてはもうそれだけでも買いです(笑)。
この作品の音楽性は一言で言えば「ノイズ系ブラック」にカテゴライズされるものですが…心霊スポットでラップ現象や怨霊の囁きをレコーディングし、そのまま加工したかのような曲、DARKSPACEからノイズ要素を抽出・純化した轟音で責める曲、「邪悪な波動」という言葉をそのまま音楽に具現化したような曲など、曲のタイプは色々ありますが、バンドのアンサンブルが全く入ってないのが特徴ですね。ノイズ音楽の手法でブラックメタルの情景を描いたような作風で、同じくノイズの手法でエクストリームメタルを体現したJAZZKAMMERの「Metal Music Mac
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犬神サーカス団 / 犬神サアカス團-夜行列車極楽行-虚言村 ★★★ (2008-11-04 20:18:04)
歌謡HR通り越して演歌HRですね、これ(笑)。
こういうハードロックバンドに凶子さんみたいなヴォーカルがいてくれて本当に良かったなぁ…。歌を聴いてるだけで楽しい。凶子さんがコブシを回す所ではこっちも握った手に力が入ってしまいます。
犬神サーカス団-夜行列車極楽行-ねじれた線路 ★★ (2008-11-04 20:14:08)
こんな後味悪いコンセプトアルバムの締め曲なかなかないですよ…
こういう結末って、時間は一定に流れているのみではないことと、人間は(当然だけど)生きている時にのみ時間を知覚できることを合わせて考えれば、現実でも十分考えられそうですし。私は別に人生に悲観してるわけではないので(笑)いいですけど、この主人公にとっては本当に地獄だろうなぁ…。全部灰になって終わった方がまだ救いがあると思う。
犬神サーカス団-夜行列車極楽行-夜行列車 ★★★ (2008-11-04 20:08:50)
いきなり「アルバム買って良かったなぁ…」と思わせるであろう、歌謡ハードロックのキラーチューン。演奏は硬派にハードロックしてるのに、ギターソロや歌に込められたメロディは「夜行列車」という言葉から想像するようなロマンに満ちたもので、聴きやすくて良いですね。警笛を思わせるギターフレーズや、サビの「ガタンゴトン」感のあるリズムなど列車に関連させているアレンジも面白いです。
犬神サーカス団-夜行列車極楽行-念仏谷 ★★★ (2008-11-04 20:04:38)
これは大傑作だと思います。
拷問をショーとして楽しんでいる風習のある谷という陰惨な世界設定と、軽快に飛ばしながら「うぉい!!」「イッツショータイム!!」「ッシャァ!!」と楽しげなコーラスを入れるエンタメ性に満ちた曲調が見事に合ってる。ほんとにこの世界では拷問を楽しんでやってるんだな…って感じ。グロ、エンタメ、ユーモアが一つになって実を結んだ名曲です。
犬神サーカス団-夜行列車極楽行-殺戮峠 ★★ (2008-11-04 19:59:08)
津山で実際に起こった大量殺人事件をモチーフにしたバラード。
この曲はおそらく猟奇的な歌詞と美しいメロディのギャップを狙ったんだと思いますが…視点を事件を見つめていた黒百合からのものにしているせいで、犯人の感情が詳細に描かれずちょっと中途半端になってる気が。
犬神のファンは、彼らがこういう題材を取り上げるといったら、この事件の犯人が沸々と怨念を滾らせていく様をねちっこく具体的に描いてくのを期待してると思うんですけどね…少なくとも私はそういう物を期待してたので、良い曲だけど少々肩透かしでした。
THE AXIS OF PERDITION-The Ichneumon Method (And Less Welcome Techniques) ★★ (2008-10-29 22:35:00)
2003年発表の1st。
このバンドは日本産ホラーゲーム「Silent Hill」にインスピレーションを得ていると聞き、興味を持ったんですが…ブックレットのインスピレーション元欄を見てみると、確かにラブクラフトやデビッド・リンチなど他のアーティストも良く影響元に挙げているものの中に、Silent Hillが!!ぶっちゃけSilent Hillは未プレイなんですが、イギリスのブラックメタルバンドが日本のホラーゲームからインスピレーションを得てるという事実は、やっぱりいちゲーマーとしては見過ごせませんよね(笑)。
強酸を思わせる爛れたメロディ、エフェクトを最大限に活用し異形化したヴォーカル、それらのグロテスクさを更に際立たせるサンプリングやノイズなどから受けるイメージは、確かにホラー的な気持ち悪さがありますね。こういうホラーな雰囲気を演出するバンドって、アンビエン
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BARATHRUM ★★ (2008-10-28 22:00:00)
「SaLuBeLe」って彼らの造語ですよね…一体どういうセンスなんだろ(笑)
BARATHRUM-Legions of Perkele-SaLuBeLe ★★ (2008-10-28 21:51:09)
サタン・ルシファー・ベリアル・リヴァイアサン…
(勝手に)合わせて「サルベレ」!!!!!サルベレーー!!
…キリスト教よりもサタニズムを冒涜してそうです(笑)
曲のタイプに「笑える」が欲しい所。
URIZEN-UNIVERSE-EPILOGUE : NOTHING IS EPIC...AND SO IT IS ★ (2008-10-28 21:45:15)
ブラック要素のない曲ですが、後半は結構好きですね。
ULVERの「METAMORPHOSIS」に入ってても違和感の無さそうな曲。
っていうか、かなりその頃のULVERを意識してると思う。
URIZEN-UNIVERSE-A NEW REVELATION AND THE BLISS THAT RETURNED ★★★ (2008-10-28 21:43:41)
最初の10秒だけやたらシリアス(笑)。
それからは…他の曲同様ファミコンキーボードが入るわ、ピコピコ音と語りを絡ませて遊び出すわ他の曲以上にやりたい放題です。
URIZEN-UNIVERSE-A BUDDING CONSCIOUSNESS AND THE DIFFICULTIES OF LIFE ★★★ (2008-10-28 21:42:27)
このキーボードの音色とそれに合わせたリフの捻くれ具合が良いなぁ…。シンフォニックブラックの突然変異体とも言える音なのかも。個人的には、こういう曲がもう少し多ければよかったと思う。せっかくネタは面白いのに、この少なさだとネタを見せただけで終わってしまった印象がある。
しかし、「人生の困難」…そんなシリアスな曲なんですか、これ(笑)
URIZEN-UNIVERSE-A NOISELESS FLASH AND THE JOY THAT FOLLOWED ★★★ (2008-10-28 21:40:20)
もう、これ衝撃以外の何物でもないですよ…マリオか何かのカヴァーだと思ったし。最初に聴いた時は呆気に取られるばかりでしたが、今では聴くたびにブラックパートへの移行部分で吹きそうになります(笑)。よくこんな所まで再現したなぁ…。
URIZEN-UNIVERSE ★★ (2008-10-28 21:37:00)
2007年発表の5曲入りEP。
販促シールによるとテキサスのメロディック/アヴァンギャルドブラックとの事。
「Urizen」はイギリス・ロマン派の詩人ウイリアム・ブレイクの詩に出てくる固有名詞で、「Your Reason」、つまり理性を象徴する存在であり、研究者によってはブレイクは旧約の神のイメージを「Urizen」に重ねていたと見ている人もいるようです。個人的にブレイクはULVERが彼の作品「天国と地獄の結婚」のテキストに丸々曲を付けたり、授業で彼の詩を取り扱ったことがあったりして縁があったのと、そういう神秘的なシンボルをアヴァンなブラックメタルで表現したら面白くなりそうだな…と思ったので購入。その結果は…。
「なんじゃこりゃ!!?」って感じです。
まーーーったく、イメージと違うんですけど…(笑)。
まずプレイボタンを押してすぐに驚愕、とい
…続き
BARATHRUM-Saatana-Helluva Agitator ★★ (2008-10-26 22:07:42)
遂に言う時が来た!(ヘル!!!)
俺が地獄から来たって事をな!(ヘル!!!)
地獄が俺の家だぜ!(ヘル!!!)
不徳な俺の魂!(ヘル!!!)
う~ん、アホっぽい(笑)。でもライブとかは楽しいのかも。
BARATHRUM-Saatana-Dark Sorceress 2 (Winter Siege) ★★ (2008-10-26 22:04:03)
歌詞はエピックぽいですが…ジョークなのかマジでコンセプトを展開しようとしてるのか微妙な感じですね…。多分前者だと思いますが。
THY SERPENT-Christcrusher-Chambers of the Starwatcher ★★ (2008-10-26 22:00:30)
一番インパクトがあったのは1曲目のこの曲かな…。
アトモスフェリックブラック+泣きギターの組み合わせも結構珍しいと思いますが、そこにロックンロールっぽいノリを足してくるのは他に無いのでは。今でこそNorthern Heritage系とかプリブラ全盛ですが、フィンランドのこの時期のブラックって独特な雰囲気がある気がする。
THY SERPENT-Christcrusher-So Free Are the Wolves ★ (2008-10-26 21:59:29)
こういう曲はダークな普通声とキーボードで風景描写に徹して欲しかったなぁ…。そういう要素が入ってるパートは良いのに、中途半端にメタリックにしてる感があるかも…。
THY SERPENT-Christcrusher-Crystalmoors ★ (2008-10-26 21:58:38)
イントロの雰囲気は完璧。
でもその後がちょっと続かないかな…。
THY SERPENT-Christcrusher ★★ (2008-10-26 21:55:00)
98年発表の3rd。
中心人物であるS. TenetzがSpinefarmの傘下レーベル「Spikefarm」を立ち上げていたり、COBやMOONSORROW、FINTROLLなど有名なバンドとも関連があり(COBのAlexiも加入していた時期がある)、箔が付きすぎるくらい付いているバンドなのに、何故か某メタルショップでファミレスのデザート並の値段で投げ売られていたので取りあえずサルベージしてみました(笑)。
…関連バンドなどの情報自体はある程度得ていたものの、音に関しての先入観はない状態で取りあえずプレイボタンを押すと…うっすら被さるキーと、泣きのギターメロが聞こえてきて「アトモスフェリックなメロブラタイプのバンドかな」と思っていると、BARATHRUMにも通じるロックンロールっぽいノリの良いアンサンブルやゴシック的な朗唱も飛び出してくる意外な展開も。
…続き
I SHALT BECOME-Requiem ★★★ (2008-10-26 21:45:00)
2008年発表の3rd。
不吉極まりないメロディで音全体を包み込むキーボードとノイジーなギターを薄く被せそれに溶け込ませた音と、その奥から聞こえてくる絶叫が、霧の中から亡霊の呼び声が聞こえ、足元には白骨死体が転がっている森に一歩一歩踏み込んでいくような感覚を味あわせる、鬱系のど真ん中とも言えるブラックを展開してます。BURZUM3rdの1曲目を不吉方向・情景描写方向に特化したという感じ。
98年のデビュー当時からこの路線で高く評価されていたというから筋金入りですね。
似た路線のXASTHURやSTRIBORGと比べると、キーボードの音に占める割合が高く、音像よりもメロディを重視しているという印象で、その分聴きやすく、かつ浮かんでくる風景が具体的な感じがします。曲も「森の中の死体」みたいな直なタイトルが付けられたものがありますし(笑)。
鬱ブ
…続き
AXIS OF ADVANCE-Obey-God-Eye Command ★★ (2008-10-25 21:31:58)
スローパートの使い方も印象的ですが…このバンドの場合、スローパートがファストパートにいたる布石なんかではなく、あくまでも「攻撃」って感じですよね。ファストパートが銃殺なら、スローパートでは毒ガスでも流してそう。
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