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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 6601-6650
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ULVER-Silencing the Singing Ep-Darling Didn't We Kill You? ★ (2005-04-03 00:26:22)
メロディアスなバックと、ノイズの対比が面白いミニマルな曲。
ノイズは耳を覆い尽くすような激しいものではなく、細い線のようにひたすら「ジィーーー」と鳴っていますが、不思議と嫌な気分になりません。
ULVER-Silencing the Singing Ep-Not Saved ★★ (2005-04-01 22:02:48)
まるでクリスマスの日に、独りで雪に埋もれて倒れているかのような錯覚に陥るようなインスト。鐘の音らしき音がまるでそんな自分への天国からのお迎えのように思えます(笑)他の曲と同じく、反復式に演奏される曲なので聴き手を選ぶでしょうが、このEPの3曲の中では一番良い曲だと思います。
ULVER-Silencing the Singing Ep-Speak Dead Speaker ★ (2005-04-03 00:28:20)
この音からは「空がどんよりと曇った雨の日、風に煽られて揺れるブランコ」を想像してしまいました。聴いていると何か深い世界に落ちていくようです。
ULVER-Svidd Neger ★★ (2005-05-13 21:12:00)
2003年発表のサウンド・トラック。
もちろん、サウンドトラックといっても映画に関する曲をただ集めたものではなく、全ての曲をULVERが担当、アルバムとしての流れを持った作品です。実質的な7thアルバムと言ってもいいCDなのかもしれません。
このアルバムは1st~6thと違い、特定の音楽性を突き詰めたものにはなっておらず、ストリングスやピアノによる叙情的なメロディを持った曲もあれば、ノイズの吹き荒れる曲、さりげなくテクノ風のリズムを織り込んだ曲、リズムをことさら強調した曲、極めつけは台詞…というか誰かが愚痴のように喋っているだけの曲まであったりして、バラエティに富んだ仕上がりです。
全部で16トラックありますが、多くの曲は互いに繋がっていて、この一枚、約30分で一つの作品と言う感じのアルバムになっています。インナーの「貴方が聞く物は厳密には貴方が見ている
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ULVER-Svidd Neger-Burn the Bitch ★★ (2006-02-18 11:17:36)
2進法で統御されるコンピューターの世界を連想させる近未来的機械音とノイズが絡む曲。短いですが、聴いていて気持ちの良い音ですし、アルバムの良いスパイスになっているのではないかと思います。でも次曲の台詞トラックは微妙だなぁ…
ULVER-Svidd Neger-Fuck Fast ★★ (2006-02-18 11:14:26)
この曲自体は、20秒程度のまるで怪物が登場する時のSEのような感じなんですが、これのマイナストラックに入ってる、SADFACEのメロを使ったピアノソロが非常に美しいです。アルバム通して聴くか、SADFACEから続けて聴いて欲しい曲。
ULVER-Svidd Neger-Rock Massif Pt. 1 ★ (2006-02-18 11:22:09)
前曲までが静かだっただけに、このリズムは強烈…
ULVER-Svidd Neger-Sadface ★★★ (2006-02-18 18:15:34)
メロディも当然の如く良いのですが、なんといっても途中から登場する、頭の中で弾け回るかのようなリズムトラックがたまらないです。このリズムトラックだけでも逝けそうですが、雰囲気も最高。超名曲です。
ULVER-Svidd Neger-Waltz of King Karl ★★ (2006-02-18 11:20:42)
滑稽さと優雅さを同時に湛えたようなワルツ。
ふとっちょの王様が自分は気品があると信じて踊っているかのような感じ。滑稽さの裏にある悲しさみたいなものも伝わってきます。普通とはちょっと違うようなアコーディオンの音色も好み。
ULVER-Svidd Neger-Wheel of Conclusion ★★★ (2006-02-18 11:08:44)
タイトル通り、アルバムのラストを飾る曲。
ULVERの曲ってどれも音作りが凝ってますが、これは最後だけあってアルバムでも目立ってますね。エンディングに向け緊張感を増していき、そのエンディング自体も不穏…という曲展開も良いです。
ULVER-Svidd Neger-Wild Cat ★★ (2006-02-18 11:11:53)
小鳥の囀りもサンプリングした、静謐で叙情的な曲。
アルバムはこの曲までは静かで綺麗な雰囲気が続きます。落ち着くんですが、女性の悲鳴が入っていてちょっと邪魔に感じるので★マイナス1個…映画では必要だったのかもしれませんが。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell ★★★ (2004-11-14 21:13:00)
イギリスの詩人、兼挿絵画家として有名なウイリアム・ブレイクの作品「天国と地獄の結婚」を元にした、1999年発表の4thアルバムであり、2枚組の大作。とりあえずこの作品を楽しむため、原文の日本語訳を入手して読みながら聴いていますが、これはとても興味深い作品ですね。
私はブレイクはおろかロマン派の詩人の作品自体に触れた事が無かったんですが、衝撃的な内容を多分に含んでいて多少なりとも驚いてしまいました。特に既存の宗教の価値観をある意味で否定しているようにも取れる「The Voice Of The Devil」や、格言を羅列したような示唆的な「Proverbs Of Hell」に最も興味を惹かれました。前者はもしかしたらブラックメタルをプレイする人たちにも共感する所があったかもしれませんが、当時(1700年代末期)教会等に批判されなかったのか、ちょっと気になります。
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ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-A Memorable Fancy, Plates 17-20 ★★ (2005-06-03 20:26:37)
アルバムレビューの方では「歌詞の割に展開が淡白」と書いてしまいましたが、音だけ聴くとやっぱり良いです。特に微妙にまったりした展開でありながらもメタル者らしいギターリフが出てくるのは流石です。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-A Memorable Fancy, Plates 22-24 ★★★ (2005-06-03 20:27:43)
アルバムで最も「歌モノ」に属する曲。
いきなり歌から入り、頭から終わりまで歌いまくりです。
この詞ではブレイクはスウェーデンボルグを痛烈に批判していますが、晩年は見直したとか。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-Proverbs of Hell, Plates 7-10 ★★★ (2005-06-03 20:25:31)
トラックの練りこみが半端ではない曲。こういうのをトリップホップというのでしょうか?
色々なサイトのレヴューを見るとこの曲をアルバムのベストトラックに挙げる人が多いですが、私も同感です。夢中になっていると9分なんてすぐですね…もっと聴いていたいのに(笑)。「地獄の諺」を集めたと言う詞ですが、「真実は理解されるようにも、また信じられぬようにも語る事は出来ない」とか、「一つの思考が無限を満たす」「いつでも自分の思考を口に出来るようにしておけば、卑しい人間は近寄ってこない」「充分に、さなくば充分以上に」とか良いですね。もっとも、「満たされぬ欲望を育てるよりも、ゆりかごの中にいる内に殺してしまえ」のようなダークなのもありますが…。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-THE VOICE OF THE DEVIL PLATES 5-6 ★★ (2005-06-03 20:24:16)
2ndのようなアコースティックなサウンドに、Garmのポエトリーリーディングを乗せた曲。
途中ダークな低音のサンプリングと共に低く、厳かにメロディを歌う箇所もあり畏怖を感じさせます。Garmは普通に喋る声もかっこいいですね…この曲の歌いだしの「自らの欲望を抑圧するものは、抑圧できるほど弱い欲望しか持たないから抑圧するのだ」というラインが好き。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-The Argument, Plate 2 ★★★ (2005-06-03 20:21:56)
「口上」を意味するタイトルだけあって、壮大な物語の始まりを暗示させるかのような曲。
所々インダストリアルノイズも入ってますが、決してモダンな感じではなく、ブレイクの宗教的、幻想的な詞の世界観を音で体現するかのようなサウンドになっているのが凄いです。Garmのハモりもとても魅力的。
ULVER-Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell-The Argument, Plate 2 ★★ (2005-06-03 20:23:09)
女性ヴォーカルが神秘的なメロディをなぞってゆく曲。2部構成で前半はバックトラックもヴォーカルも神秘的で、後半は呟くような歌が特徴的。前半の「Now is the dominion of Edom」の所のメロディなんてまるで幼い頃に教会で讃美歌を歌っていた頃を思い出させるかのような荘厳さです。もっとも、私にそんな過去はありませんけど(笑)
ULVERHEIM ★★ (2012-01-21 20:57:34)
ex-THORNIUMのメンバーによる、スウェーデンのブラック。
それにしても思い切ったバンド名付けましたね…元から使ってたメンバー名引き継いだだけとはいえ…。
ULVERHEIM-Nar Dimman Lattar ★★★ (2012-01-21 21:00:11)
2011年発表の1st。
バンド名が余りにも気になり過ぎて買ってしまいました…(笑)。
路線としては、刻みも交えた重々しいリフと、ガラガラに歪んだ、弦の一本一本が脈動する様子が伝わりそうな生々しいベースが、時折ロック色も感じさせるミディアムテンポ中心のリズムに乗る、重厚な雰囲気を湛えたブラックで、平たく言えば「Now, Diabolical」「The Age of Nero」期のSATYRICONに、オールドスクールな要素を加味した感じでしょうか。音作りも陰湿ながら重さがあるものですし、何気にギターソロが良いメロディを弾いてたり、 割とメタリックな音。ヴォーカルの貫禄のある絶叫も実にかっこいい。
このバンド、何気にリフのセンスがかなり良いんですよね…例えば、不穏で毒々しいメロディを、オールドスクールなリフに乗せつつ、それに血煙が立つようなテクニカルな刻み
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UNCREATION'S DAWN-Death's Tyranny ★★★ (2012-04-10 07:22:10)
2006年発表の2nd。
オールドスクールなリフを伴うミディアムを中心に、北欧産らしい寒々しいトレモロ疾走も織り交ぜて展開する、プリミティブブラックとしてはかなりドラマティックな作風のアルバムで、カルト臭を漂わせつつも、それだけに終わらない筋の通ったクオリティのある、いかにもNorthern Heritageらしいリリースですね。怒号のような、野太さがありつつもねちっこく歪んだヴォーカルも、本能的な恐怖感を呼び起こすようで良いです。
基本的にメロディは寒々しさを覚えるようなものが多めですが、時々不協的な生理的に居心地の悪さを覚えるようなメロ使いもあって、それが作風を更に邪悪かつ個性的なものにしているように思います。展開には衝動性やカルト性に頼りきったところがなく、プリミティブ系の音でありながらチープさではなく、どす黒い威厳を感じられるような確信に満ちた感じ。
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UNDEAD CORPORATION ★★ (2010-08-29 22:47:00)
UNLUCKY MORPHEUSなどで活躍するyukiこと平野幸村氏がパインツリー氏と立ち上げた新バンド。
音楽性はメロディックデスで、略称は「あんこ」だそうです(笑)。
UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音 ★★ (2010-08-29 22:42:00)
2010年発表の1st。
東方関連の書籍付属CDに収録された曲のアレンジ。
個人的に理想のメロスピを提示してくれたUNLUCKY MORPHEUSのyuki氏が新たにメロデスバンドを
立ち上げるという事で、非常に期待の高かった作品ですが…期待通りのクオリティですね。
メロディとグルーヴを両立させるのみならず、所々プログレ性をも感じさせるほど
練りこまれたリフ、時折ブラストも取り入れた強烈なリズムなど、この手にありがちな
「ヴォーカル除いたら正統派じゃん」という陥穽にも嵌まらない、しっかりとした
メロデスを聴かせてくれます。
今回は書籍曲のアレンジという事ですが…書籍曲って、ゲーム曲と比べるとキャラが
立ちすぎたメロディが少ない代わりに、雰囲気のあるものが多いという印象がありますが…
そういう曲を選んだ事で、メロディに頼り過ぎない
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UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音-サニーミルクの紅霧異変 ★ (2010-08-29 22:47:25)
1分のイントロから2分の空白を挟み、1分バンドサウンドを聴かせる…という構成の曲。こういう、長すぎる空白を入れるアレンジって正直嫌い。後半の激ヘヴィなパートのインパクトはなかなかですが、何故この超名曲をこんなアレンジに…マイナス80点!!
…どうでもいいけど、「サニーミルク」と聴くと、太陽の光を浴びて生温くなった牛乳、というイメージが浮かびます(本当は漫画「東方三月精」の登場人物)。
UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音-サニールチルフレクション ★★ (2010-08-29 22:44:23)
上海アリス幻樂団の書籍曲の中でも最もキャッチーなメロディを持つ曲が原曲で、そのメロディがメタリックなギターで弾かれるとやはりたまらないものがありますが…今一つ、サビ部分のバッキングが弱いのが心残り。メロディを立てているというより、メロディに負けてる感じ。こういう音楽性だし、もっとメインメロディとリフを戦わせていいと思う
UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音-スターヴォヤージュ2008 ★★★ (2010-08-29 22:43:33)
海外の有名メロデスバンドに太刀打ちできるリフ捌きに思わず嬉しくなってしまう、インスト明けの2曲目で掴みはバッチリ。キーボードの音色も、エクストリームメタル特有のダークな荘厳さを表現していて非常にセンスがいいです。
UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音-スプートニク幻夜 ★★ (2010-08-29 22:46:11)
ギターだけでなく、リズムパートも非常に良く練りこまれ、重きを置かれている事が良く分かる曲。このテンションの高さは素晴らしい。ただ、サビはもっとガンガンに盛り上げて欲しかったかも。
UNDEAD CORPORATION-幻想郷から超鋼鉄重低爆音-妖精燦々として ★★ (2010-08-29 22:45:12)
複雑なリズムチェンジといい、高音のヒステリックな絶叫といい、他の曲よりもカオティックな印象を残す曲。こういうアレンジが、さらっと中盤に入ってくる辺り本当に質の高いアルバムだと思う。
UNDER FOREST-月影ニ鳴ク虚像ノ恋詩 ★★ (2011-11-25 22:56:03)
2011年発表の1st。
まずBeingプレゼンツのシアトリカル・ゴシックというのが衝撃ですよね…。
路線としては、初期JANNE DA ARCやラルク、MALICE MIZER等に通じる、キャッチーな歌モノをベースに、シンフォ・ゴシック的なキーボードとメタリックなリフ・リズムでアレンジした感じで、曲によってはエレクトロ・ゴス的なアプローチも。Being発、しかもエンターテイメント的なコンセプトを持ったプロジェクトという事で、色眼鏡で見てる人はまずこのリフの音色とフレーズがしっかりメタルしてることに驚くと思う。
しかしやはりBeingが関わっているだけあって、どの曲も明確な方向性と分かりやすい歌メロがあり、聴き手を意識した音になっているんですよね。プロデュース能力ははっきりいって殆どのセルフでやってるジャパメタよりも上だと思う。クラシカルなキーボード、泣
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UNDER THAT SPELL-Black・Sun・Zenith ★★ (2014-06-29 00:11:19)
2011年発表の2nd。
残念ながらこのアルバムのリリース後バンドは解散している模様。
Metal Archivesで調べたんですが、このバンドはメンバーがドイツのペイガン/メロディックブラックとしては割りと知名度の高い、HELRUNAR絡みなんですね。そのせいか、主にトレモロリフによって奏でられるメロディには、神秘性や叙情性が強く押し出されているという印象。これがノイジーなトレモロを伴う、寒々しい音像と合わさると更に神秘性を増すんですよね。
メロディは幽玄さやメロウさの感じられるものですが、暴虐性もガチ。体感速度をぶっちぎるブラストをメインに据えたリズム構成は完全にファストブラックのそれですし、音像の中を木霊するように絶叫するヴォーカルの声もかなりエグい。若干、ミドルパートが淡白な傾向があるようにも感じますが、ツーバスのフレーズを上手く仕込んだり緩急の
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UNDERDARK ★★ (2012-04-02 23:47:22)
ウクライナ産ブラックメタル。
DRUDKHやASTROFAESにも参加していたAmorth氏によるプロジェクト。
UNDERDARK-I Am Above All ★★ (2012-04-02 23:48:11)
2006年発表の1st。
DRUDKHに在籍していたメンバーによる独りブラックという事ですが、こちらはフォーク色は殆どなく、地下臭く湿った雰囲気のプリミティブブラックという感じですね。音作りは典型的なプリブラのシャーシャー系ではなく、低音も効いた汚く冒涜的な篭もり気味の音質で、ダーティに吐き捨てるヴォーカルとも相俟って、WAR系ブラックにも通じる雰囲気があるように思います。1~2曲目でトラック分けをミスったりしてるのもなんかリアルでいいです(笑)。
DRUDKHと比べてもかなりカルト風味強めなんですが、そのカルト性の按配が絶妙なんですよね。汚らしいRAW音質でありながら、耳に痛い寸前で留めてあるバンドサウンドもそうだし、全体的には決してメロディアスとは言えないものの、要所で沼の底から聞こえるように響くトレモロが、秘匿された宗教のような神秘性を放っている曲作りも
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UNEXPECT-In a Flesh Aquarium ★★★ (2008-02-08 00:18:00)
2006年の2nd。
これの前に出たEP「We, Invaders」との二枚組も出てるみたいですね。
ブラックをベースに、ジャズ的なアンサンブルやアヴァンギャルドかつ目まぐるしい展開、インダストリアル要素等を取り入れた変態的メタルという事で、EPHEL DUATHの「Pain Nessecary to Know」辺りと通じる音楽性を持っていると思いますが、こっちは可憐な女性Voやマイルドな男性Voなどのゴシック的要素、ピアノやストリングスが重要なパートを担うクラシック要素がかなり強いところが大きな違いでしょうか。そのせいか、EPHEL DUATHよりも大分聴きやすい音楽性といえると思います。
1曲目「Chromatic Chimera」が前EPではピアノインストのアレンジ収録されている事が象徴的ですが、これだけ前衛的で複雑な展開をしながら、そういうアレン
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UNHOLY RITUAL ★★ (2010-06-04 21:57:00)
ギリシャ産シンフォニック・ブラックメタルバンド。
去年1stを発表した新進気鋭のバンドながら、各レビューサイトでも
高い評価を得るなど、既にかなり注目を浴びている模様。
UNHOLY RITUAL-REX MUNDI ★★★ (2010-06-04 21:53:00)
2009年発表の1st。タイトルは「世界の王」の意。
シンフォブラック期待の新人として注目を浴びてるバンドですが…
これはかなりの好盤ですね。
確かに、キーボードは生オーケストラ使ってるバンドと比べると少し安めの音だし、ドラムの音が少し浮いててゴチャゴチャして聴こえたり、メジャーバンドと比べると音作りの面で一歩譲る感は否めませんが…それをすべて帳消しにするくらい、メロディの主張が強い作品だと思います。COFの「鬼女~」やEMPERORの「Anthems~」は、メタルの音に慣れていない人が聴くと、メロディアスに感じられないこともあると思うんですが、この作品は誰が聴いてもメロディアスな作品に感じると思う。
また、キーボードがオーケストラルな音色だけでなく、シンセ然とした音色も取り入れて一本調子な音像になる事を防いでいたり、アンサンブルがキーボードに依存
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UNHOLY RITUAL-REX MUNDI-CHILDISH FEARS ★★★ (2010-06-04 21:55:48)
分かりやすく恐怖感を煽ってくるような、キーボードの音色やメロディがタイトルの雰囲気の通りという感じですね。子供の頃、眠っている間に誰かに刺されるんじゃないかとか、起きたら全く別の世界に連れてかれてるんじゃないかとか、無意味に妄想して恐怖してた、あの感じが甦ってきそうです(笑)。
UNHOLY RITUAL-REX MUNDI-KILLER INSTINCT ★★★ (2010-06-04 21:56:43)
シンフォニック・ブラックを聴いている人でも、「おおっ」となること必至な1曲目。寧ろ、普段からこのジャンルを聴いている人ほど感心するかも。メロディが華美な音像や雰囲気作りに呑まれることなく、それ単品で勝負出来る美しさがあるところが素晴らしい。
UNHOLY RITUAL-REX MUNDI-UNHOLY RITUAL ★★★ (2010-06-04 21:54:41)
バンド名をタイトルに冠した気合の入り具合は伊達じゃなかった…。
鬼女~期のCOFの曲展開を、少しシンプルにした感じの曲調ですが、メロディの華麗さやテンションの高さでは全く劣りません。COF最大のウリであるヴォーカルにも対抗出来そうなほど、凄絶なパフォーマンスを聴かせるVoも素晴らしいです。前曲はヒキとしては少し長すぎですが、これだけの曲が控えているなら仕方ないかも。
UNHOLY TRINITY ★★ (2012-01-01 16:31:13)
NACHTMYSTIUM絡みの人脈によるブラックメタルバンド。
中心人物のAamonael氏がAVICHIに専念しているため、現在は休止中。
UNHOLY TRINITY-OMNIMALEVOLENCE ★★ (2012-01-01 16:31:54)
2005年発表の5曲入りEP。
時期的には関連バンドのNACHTMYSTIUMが独自路線を取り始めた頃ですが、こちらではほぼオーソドックスなプリミティブブラックを展開していますね。この手にしてはリフの音色が厚めで、ノイジーながら音が割と整理されている感じでプリブラとしては聴きやすい方。悪魔が身悶えしながら叫ぶような非人間的ヴォーカル、神秘性や荒涼感を伝えるトレモロ等、曲の質の方も悪くないですね。
1曲目を聴いて驚いたんですが、このバンドはトレモロによるメロディの伝え方に独特の手法を持ってますよね…アトモスフェリック系のキーボードと聴き紛うような、浮遊感のある音色で、メロディとも相俟ってなにか神聖な雰囲気…というか、神聖さを敢えて出す事で逆説的に冒涜性を演出している感じ。1曲目で聴けるこのトレモロの音色、ほんと独特で好きです。
ただ、惜しむらくはこ
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UNHUMAN DISEASE-INTO SATAN'S KINGDOM ★★ (2012-05-20 20:15:45)
2009年発表の4th。
アメリカ産の独りプリミティブブラックという触れ込みながら、ジャケットやフォント等、装丁はまるでSATANIC WARMASTERやSARGEIST辺りのフィンランド産のブラックを強烈に意識した感じですが…中身の方もノイジーかつメロウなトレモロと、シンプルでイーブルな展開、荒々しい音質で聴かせるプリブラで、フィンランドのこの手のバンドの様式を踏襲している感じですね。
ただ、単にRAWというよりは、ノイズ質をやや強調した、音圧の高い音作りがなされていたり、ヴォーカルの絶叫の音量がデカく、割れ気味なミックスになっていたり、よりストレートに攻撃性を発散するようなスタイルに仕上がっているように思います。あと細かい点を挙げれば、音圧が引いた時のプチプチ言うノイズが、儀式で使った燃えさしが燻っているようで、雰囲気があって好きだったり。
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UNLEASHED-As Yggdrasil Trembles ★★★ (2011-04-20 19:20:28)
2010年発表の10th。
歌詞にもあるとおり、「ヴァイキング・デスメタル」を標榜している彼らですが…確かに歌詞やアートワークなどの面では、ルーン文字を使用したり北欧神話のアイコンが登場したり、ヴァイキングっぽい世界観ですが、実際の音はヴァイキングというより、メロブラとデスの中間くらいの音ですね。
ブラック特有の畏怖を感じさせるようなメロディのセンスと、デスメタルのマッシブな演奏が非常に上手く交じり合った、エクストリームメタルとして物凄く上質な音。リードギターに大きな見せ場を作る、リフにグルーヴィな(しかもメロい)刻みを入れるなど、メロデス好きにもアピール出来る作風でありながら、メロディは一般的なメロデスよりも数段ダークで、本当に素晴らしい。
ただ、1つ文句をつけるなら、曲順にはちょっと不満。
1曲目の「Courage Today~」は、こ
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UNLIGHT-Sulphurblooded ★★★ (2013-08-18 18:03:27)
2010年発表の5th。
個人的にはこのバンド、NAGLFARやOLD MAN’S CHILD辺りの日本盤が出てるメロブラと比較しても何ら見劣りしないほど、かっこよくクオリティも非常に高いメロディック・ブラックを演っていると思います。ブラストビートを用いて暴虐に攻めつつも、スラッシーな刻みリフや叙情的なメロディを挿入し、ドラマティックかつインテンスに仕上げた、エクストリームメタルとして第一級の質を持つブラックメタル。
ブラックメタルって一般的にギターソロは少なめですが、このバンドはスラッシュのような緊張感のあるものであったり、流麗でクラシカルなものであったり、要所要所で印象に残るギターのリードフレーズを入れてくるのも特徴ですね。メロブラらしい寒々しいトレモロとも相俟って、楽曲を暴虐なだけではない、メロディアスでダークな叙情味のあるものにしています。
…続き
UNLUCKY MORPHEUS-Girl Revolution (forestpireo)-八咫烏の憂鬱 ★★ (2009-11-26 23:42:29)
原曲に混沌としたメロディのパートがあるので、それを生かしたメタリックな曲かと思いきや、意外にもメロの美味しい部分を使った、ジャジーなアレンジ。いつもの勢いのある歌い方と違い、官能的に歌い上げるヴォーカルも良いですね。
このコンピは、同じくジャジーな「keeps sleeping」、メタルインストの「RED.sis」「RED.ter」、サビが非常にクサい「仮面」、ラストに相応しい世界観を見せつける「ホシノタビビト」など、他アーティストの曲も粒揃いなので、メタラーがこの曲目当てで買っても、他にお気に入りが見つかるかも。ただ、「ハルトマンの妖怪少女」アレンジは正直苦手な路線でかなりがっかり…
UNLUCKY MORPHEUS-Hypothetical Box ★★ (2009-03-16 18:23:00)
2008年発表の5曲入りデビューミニ。
個人的に天地がひっくり返らんばかりの衝撃を受けた1st「REBIRTH」同様、メタルの
テクニカルでかっこいい演奏と、歌謡曲/ポップスでもトップレベルのクサメロをどちらの魅力も
全くスポイルさせることなく見事に融合させた、ハイパー歌謡メロスピスタイルでの
上海アリスカヴァー。…なんですけど、この作品はまだ音質がイマイチで、音が小さく
ピロピロした速弾きも泣きのリードも聴き取りづらい上に、ヴォーカルも少し演奏から
浮き気味に聴こえる。ヴォーカルの歌い方は1stよりも少し攻撃的で、陰陽座の
「煌神羅刹」の頃の黒猫さんに近い感じ…ですが、1stよりも少し歌唱が固めかも。
…と、煮え切らない評価になってしまうのは、これらの欠点が全て改善された神盤である
「REBIRTH」を先に聴いていたからで、ニュート
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UNLUCKY MORPHEUS-Hypothetical Box-Dragon Force ★★★ (2009-03-16 18:25:52)
原曲は、オリエンタルなフレーバー漂うクッサクサなメロディで知られる「上海紅茶館」ですが…その大陸的メロディをカンフーまで拡大解釈したような歌詞が面白い曲。「いざ咲き誇れ拳の華」…パワフルなヴォーカルもそんな歌詞を歌うのにピッタリな声だと思います。
UNLUCKY MORPHEUS-Jealousy-Jealousy of Silence ★★ (2009-10-12 08:56:35)
曲展開から歌詞、作詞者名に至るまで徹底したパロディ(笑)
…なんですが、折角「緑眼のジェラシー」の上品なメロディを使っているのに、オマージュ元よりも美しさが減退してしまっている感があるのが残念。悪くはないんですが、「あの名曲をUNLUCKY MORPHEUSが東方メロを使ってオマージュする」と聴いた時の期待感からすると、少々物足りないかも…。
UNLUCKY MORPHEUS-Jealousy-Le Cirque De Sept Couleurs ★★★ (2009-10-12 22:05:20)
タイトルは「七色のサーカス」の意。
このバンドの美点として、劇的なメロディをメリハリの効いたヴォーカルの歌唱で更に劇的に聴かせる、というのがあると思うんですが、正にその見本のような曲。サビメロの高音部を跳ね気味に強調する歌い方がかっこいいです。
UNLUCKY MORPHEUS-Jealousy-Perverseness ★★ (2009-10-12 22:01:32)
これはけっこう微妙…
「少女さとり」の灰汁の強いゴスなメロディと、Fukiさんの直情的なヴォーカルが上手く噛み合ってない感が…かといって前作のインスト版もなにか物足りなさが残る出来。★二つですが、そのうちの一つは元のメロの良さに、かなぁ…。
UNLUCKY MORPHEUS-Jealousy-百鬼飛行 ★★★ (2009-10-12 08:50:23)
個人的には「Jealousy」は、(質は相変わらず高いけど)「REBIRTH」よりも地味めな印象を受けたんですが、この曲は別。インスト版の時から良いメロだとは思っていましたが、そこに九十九神思想と妖怪、終末的光景を掛け合わせたような歌詞が載った事で、劇的に景色が広がったような感じがします。Fukiさんの張った声がシリアスな雰囲気を更に強めていることも、曲の景色を更に鮮明にしていると思います。
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