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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 6401-6450
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TOTAL HATE ★★ (2013-05-04 11:30:23)
おお、渋いバンドが追加されている…(笑)。
ARMAGEDDAやKRIEG、MARBLEBOG、NYLTALGIAなど、ある程度知名度のあるブラックメタルバンドで活動していた事でも知られる、Winterheart氏が加入したバンドですね。何気に1stはAgoniaからリリースしてたりします。
TOTAL HATE-DEPOPULATING PLANET EARTH ★★ (2013-05-04 11:32:07)
2008年発表の1st。
著名なブラックメタルバンドの作品を多くリリースしているAgoniaより発売。
タイプとしてはまごうことなきプリミティブ・ブラックですが、ひたすらミニマルに展開していくタイプではなく、オールドスクールな躍動感やファストブラック並の殺気の篭もった爆走などが作り出す殺伐としたムードを、RAWな音質が更に掻き立てる、アングラな雰囲気を強く出しつつも、地下臭いダイナミズムも感じられる作風。
猛獣を思わせるような獰猛さと、ダウナーな病的さを併せ持ったヴォーカルの絶叫といい、北欧プリブラを思わせる荒涼感のあるリフといい、しっかりジャンルのツボを押さえた音。音質は安定してノイジーでRAW、まあこのジャンルの平均といった所ですが…何故かタイトルトラックの5曲目の、メロいリードが入るパートで破綻寸前の音になるのがやたら生々しくて怖いんですよね。個人
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TOTAL NEGATION-Zur Späten Stunde / Zeiträume ★★★ (2015-09-02 23:39:25)
2013年発表の2nd。
一言で言えば、実験性とドラマ性が同居した、優良な鬱ブラックという感じでしょうか。ドゥーミーに引き摺るノイジーなリフと、独特の音響が精神世界的な非日常性を演出するフレーズを組み合わせ、精神が崩壊していく過程を描くかのような、異様な雰囲気の漂う音。多分にエクスペリメンタルな音ですが、展開のドラマ性もかなり重視されていて、楽曲のレベルはかなり高いと思います。
この作品、前半の4曲が「Zur Späten Stunde」、後半が「Zeiträum」というタイトルの二部構成になってますが、二部で連続性がありつつも楽曲の色が変わるのが面白いですね。前半が精神崩壊に至る様子だとしたら、多彩かつ前衛的なキーボードやノイズの音色を取り入れ、更に実験性を増した後半部は壊れた心が暗闇を彷徨っているような印象でしょうか。
ユニークな音使いが聴い
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TOTALSELFHATRED ★★ (2011-06-11 10:09:50)
フィンランド産ディプレッシブ・ブラック。
HORNAのメンバーが絡んでます。
TOTALSELFHATRED-Apocalypse in Your Heart ★★★ (2011-06-11 10:11:12)
2011年発表の2nd。
一口に鬱ブラックと言っても、ひたすらにスローでネガティビティを巻き散らしていくもの、不条理な展開で日常の風景を捻じ曲げるものなどさまざまなスタイルがありますが、このバンドは丁寧かつドラマティックに鬱感情を描いていくスタイルですね。リズム面でもスローパートだけではなく、1曲目からファストブラック並のスピードで疾走してますし。
こんなバンド名だと、メロディも如何にも呪い殺してやりたそうなドロドロしたものを想像しますが、意外にもメロディは儚くて幻想的で、シューゲイザーブラック好きにもアピールできそうなほど。それが頻繁に現れる、眠りを誘うような優しいギターの残響と合わさると、ほんと脳波が操られそうになります。ただ、ヴォーカルはバンド名通りの、肺に溜まった空気を全て憎悪に換えて吐き出すような絶叫ですが。
トレモロでハモりつつ疾走し
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TOTENBURG-Endzeit ★★★ (2011-05-23 18:54:34)
2009年発表の5th。
NSブラックってプリミティブ系、ペイガン系、ハードコア系が主な印象があるんですが、このバンドはそのどれでもなく、かなりハイクオリティなファスト系ですね。荒々しく、時に荒涼としたメロディを仕込んだリフと、豪速ブラストビートが土石流となって襲い掛かるパートの迫力は、ENDSTILLEやARKHON INFAUSTUSなどこのサブジャンルの代表格のバンド並だと思う。それらのバンドと違い、ヴォーカルに少しハードコアのガナリの痕跡が見られるのが、NSらしさでしょうか。
…というレビューを書こうと、イントロ明けの1曲目を聴いてる途中までで思ったんですが、ラストまで聴いて衝撃を受けました。なんなんでしょう、このメロさは…。一応、良く聴くとしっかりリフで主題は提示してあったとはいえ、まさかここまでメロウなアレンジで聴かせるとは…。他の曲も、軍歌っぽい
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TOTGEBURT-Asche Unter Meiner Haut ★ (2014-10-22 22:59:00)
2008年発表の1st。
2012年にRazedsoulとSelf Mutilation Servicesにより500枚限定で再発。
アーバンでアヴァンな作風が面白かった、スイスの変り種ブラックBLUTMONDのメンバーによる鬱ブラックという事で、これまた面白いものが聴けるのでは…と期待して購入しましたが…予想の斜め上とは、こういう事を言うんでしょうか(笑)。思ってたよりも独特な世界観を展開していました。ぶっちゃけ、私はちょっとついていけないと思うくらいに…(笑)。
タイプとしては、スラッジに通じるギターノイズや、空間を埋めるようなリバーブの掛かったベース、キーボードなどを組み合わせ、抑圧されたムードを演出する、音響系のディプレッシブブラック。そこにやたらと感情を込めて叫びまくる、エモーショナルで悲痛なヴォーカルが乗る…というと聞こえは良いですが、音数の
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TRANCELIKE VOID-Destroying Something Beautiful ★★ (2010-03-10 20:50:00)
2008年発表の1st。
このバンドも、今局地的に注目されている、ディプレッシブ/シューゲイザー寄りのブラックが好きな人の注目を浴びているようですね。ただ、一部で(シューゲイザー的な?)感情の篭もったメロディによるトレモロ、曲間などではシンセアンビエントが聴けたりするものの、曲本編はほとんど何かの「波形」を描いているような平坦で淡くノイジーなギターリフ、リフの波形をより鮮明にすることに徹したような、淡々とミディアムで叩くドラムス、曲の暗度を更に深くするベースによって構成されており、鬱ブラックでも相当にストイックな方に属する音だと思う。
この作品、個人的には「鬱ブラック」か「シューゲイザー(寄りの)ブラック」かと言われたら、前者だと思う。確かに一部感情的なメロディが聴けたり、音像の描き方は丁寧で繊細なものの、全体としてはやっぱり洗脳的で、暗黒趣味が強い雰囲気。凶
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TRANCELIKE VOID-Destroying Something Beautiful-Part Ⅰ : Everything Fails ★★★ (2010-03-10 20:53:08)
この曲はシューゲイザー寄りのブラックにも通じる、感情的なメロディが聴けて、その手のファンからも好まれそう。…でも、逆に生暖かさと言うか神秘性と言うか、どこか正体不明で暗黒な感じも強いんですよね…。
TRANSILVANIAN BEAT CLUB-Willkommen Im Club ★ (2008-06-07 07:49:00)
2006年発表の1st。
バンド名的になんか地雷っぽさが漂ってたんですが(笑)、安かったので購入。
バンド名やDARKTHRONEをカヴァーしている事から、ブラックのリフやヴォーカルにクラブ的なリズムを取り入れたスタイルを想像してたんですが、全然違いますね。リフの音の厚さ、黒さは確かにデス/ブラックっぽいのかもしれませんが、どちらかと言うとロックンロール的なノリのいいリズムとヴァイキングっぽいフィーリングのある、おっさん声のヴォーカルをフィーチャーしたゴシック・ロックという感じのサウンドで、別にクラブ的な要素はないです。
そこにトランペットやピアノが大々的にフィーチャーされて、ゴシック的な頽廃性と共にどこかファニーさも感じられるような音作りになってますね。66Sexy Mamaのアートワークに見られるような、ある意味アヴァンギャルドな悪趣味さはブラックメ
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TRANSILVANIAN BEAT CLUB-Willkommen Im Club-66 Sexy Mama ★★ (2008-06-07 07:52:04)
セクセクセクシー・ママ
…なんかおちょくられてるような気分(笑)獣の数字も形無しって感じ。
この曲のアートワークはある意味最悪。
TRANSILVANIAN BEAT CLUB-Willkommen Im Club-Transilvanian Hunger (Darkthrone Cover) ★★ (2008-06-07 07:52:58)
始めこそ忠実にカヴァーしてますが…
ヴォーカルが相変わらずおっさん声だったり勝手にテンポを変えてグルーヴィなモッシュパートを設けている辺り、許せないブラックメタラーも多そうなアレンジ。まあ、私は面白いから良いけど…。
TRANSILVANIAN BEAT CLUB-Willkommen Im Club-Wodkavampir ★★★ (2008-06-07 07:53:53)
覚醒度でいったらこの曲が一番かな?
トランペットが、不思議の森の麻薬キノコが胞子を放出する音に聞こえる。
TRELLDOM-Til minne... ★★★ (2008-09-15 17:59:00)
GORGOROTHのGaahlらによるバンドの2007年発表の3rd。
このバンドはGaahlがGORGOROTHに加入する前からあるみたいです。
Gaahlが中心となったバンドだけあって、やっぱり最近のGORGOROTHと似た音ですね。GORGOROTHって、舵を取るのがInfernusであるにしろKingであるにしろ、底の底からブラックメタルであるにも関わらず、同時にヘヴィメタルとしても優れているという特性のあるバンドだと思うんですが、このTRELLDOMはオールドスクールな2ビート疾走が催眠的な陶酔感を醸し出すパートの多い、より「ブラックメタル」の魅力に焦点を当てたような作風になってますね。2007年リリースの作品にして、黎明期ブラックの危なさを今に伝える作品といえるかもしれません。
このバンドはやっぱりGaahlのヴォーカルが魅力的ですね。
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TRELLDOM-Til minne...-Bortkomne svar ★★ (2008-09-29 19:36:09)
ドコッコ、ドコッコ…と独特なリズムに催眠的な感覚のある曲。
…Gaahlの催眠の手に落ちたら、二度と目覚めなくなりそうな気がします(笑)。
TRELLDOM-Til minne...-Eg reiste i minnet ★★ (2008-09-29 19:39:07)
フィドルの独奏によるエンディング曲。
叙情味のあるエンディングだと思ったら、やっぱり只では終わらせてくれませんね…ラスト、Gaahlの声を持続音的に用いたヴォイス・ドローンみたいなパートが恐すぎなんですが…
TRELLDOM-Til minne...-Steg ★★ (2008-09-15 18:03:19)
10分以上に及ぶ長い演奏時間の殆どが2ビート疾走にあてられていて、アルバム中でも最も陶酔感の強い楽曲。こういう雰囲気で、Gaahlの確信に満ちたような口調の語りが入ると、普通に聴き手の思想とかに影響を与えられそうな気さえします…。
TRELLDOM-Til minne...-Til minne... ★★★ (2008-09-15 18:01:19)
このバンド、Gaahlが参加して魅力的なヴォーカルを聴かせてくれるだけでなく、曲自体のレベルもかなり高いと思う。高音の、神経を掻き毟るような音色のリフがシリアスな邪悪さを伝えてくれます。
TRELLDOM-Til minne...-Vinternatt ★★ (2008-09-15 18:02:10)
ラストの絶叫がいいですね。近寄り難い度満点で(笑)。
レコーディングブースを覗いて生きて帰った者はいない…みたいな(笑)。
TRIBULATION-The Children of the Night ★★ (2016-12-27 12:41:57)
2015年発表の3rd。
以前はもっとデス/ブラック色がストレートに出ていた音だったらしいですが、今作はロック色強いノリのいいミディアムを中心に、哀感の籠ったギターのフレーズやプログレ風味のキーボードを乗せ、非常に丁寧に楽曲を構築していくスタイルになってますね。ロックとしての楽曲の良さは、(好みは別として)エクストリームメタル・ブラックメタルどうこうの範疇を超えた普遍性があるように思います。
ヴォーカルはブラックメタルのがなりを貫いていたり、ゴシックメタルにも通じる妖しさがあったり、しっかり「ダークな音楽」としての筋は通しているバランスがまたいい感じなんですよね。近年のENSLAVEDやIN VAIN、EISREGENやメロデス期のOPETHに通じるような、知性的だけどダークな部分も色濃い音だと思います。
確かに、話題になるのも頷けるクオリティの
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TRIDENT-World Destruction ★ (2011-05-04 22:18:38)
2010年発表の1st。
DISSECTION、NECROPHOBICというメロディック・ブラックの「顔」とでもいうべきバンドのメンバーが在籍、しかも一枚目にしてRegain Recordsという大手レーベルからのリリース…もうこれだけで、エクストリームメタルとしてのクオリティは約束されたようなものですね。実際に、前述のバンドのようなメロブラとは違い、デス的なヘヴィさ、メロデス的なリフ捌きも交えたりという意外性はありますが、確かなテクニックとキャリアに裏打ちされた、一流の音だと思いますし。
ただ…もうこの面子からして一流なのは大前提なので…はっきり言って不満はありますね。この作品、「クオリティは高いけど個性が無い」アルバムになってしまってると思う。時々ギターソロが入っても、DISSECTIONのような甘美さに行きそうで行かなかったり、なんかヤキモキしてしまう(
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TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely ★★★ (2008-07-30 18:30:00)
2008年発表の1st。
TRINACRIAはブラック/ヴァイキングメタルバンドのENSLAVEDと、ノイズデュオのFE-MAILのメンバーが立ち上げたプロジェクトみたいですが、音楽性も正にメタルとノイズを融合させたという感じですね。メタル:ノイズの割合は6:4くらいで、どっちかと言うと核はメタルの方にある感じ。
…DEAD RAVEN CHOIRやSTALAGGH、ILDJARNなどブラックメタルから派生したバンドにもノイズに足を突っ込んだような音楽性のバンドがいますが、そうしたバンドは割と加減を知らない所があるのに対し、FE-MAILは本職のノイズデュオだからか、ノイズが普通の音量で聴いていたら耳を痛くするような大きさになったり、不快に感じるような音色になったりといったことがなく、スマートに音楽性をかっこよく、聴いていて心地の良い物にしているという印象。
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TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-Breach ★★ (2008-07-30 18:33:41)
ギターの奇妙なメロディに脳がやられそう…スピリチュアルな世界に傾倒している人が聴いたら、本当に何か超常的なものと交信出来てしまいそうな曲。
TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-Endless Roads ★★★ (2008-07-30 18:32:35)
日常に現れた小さな軋みが段々大きくなり、遂にはそこから何か圧倒的な存在が降臨し、完全に日常が崩壊していく様を描き出したかのような曲。スピーカーの周りに魔界に通じるゲートとか開きそう。Grutleのヴォーカルも、威厳があって曲の雰囲気を更に濃いものにしてます。
TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-Make No Mistake ★★★ (2008-07-30 18:37:13)
これは凄まじいですね…ただでさえど迫力のメタルサウンドを、ノイズが一歩も二歩も押し上げている感じ。圧力を感じる刻みリフと破壊的ノイズの相性は抜群で、聴いていると息が出来なくなりそうです。毒電波を受信して狂いだしたENSLAVEDという雰囲気の曲。かっこよすぎでしょう。
TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-The Silence ★★★ (2008-07-30 18:36:17)
ノイズとメタルの最大限に劇的な混交、といった感じの曲。
メタリックに疾走しつつも何度もノイズの落とし穴に落ちるようなちょっと滑稽な前半、ノイズに浸食されたカオスの中から不意に見えるメロディが美しい中盤、魔女の大釜で煮込まれるような気味の悪いメロディの聴ける後半と、どこを切り取っても印象に残る完成度の高い曲。
TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-Travel Now Journey Infinitely ★★★ (2008-07-30 18:35:21)
トレモロリフと女性Voの見せる情景が美しい曲。
なんですが、この音からは地球最後の日、逃げ惑う群集を見ながら自分も地球と運命を共にする…みたいな光景が浮かんできてしまいます。人類自体のエンディングテーマ…みたいな雰囲気がある(笑)。女性ヴォーカルもラストは狂いまくりだし。
TRINACRIA-Travel Now Journey Infinitely-Turn Away ★★★ (2008-07-30 18:34:23)
3曲目のようなガツンと来る曲でなく、こういうジワジワくる曲を頭に持ってくる辺り少しカルトかも。音圧が大きくなり、悲鳴のような音が混じってくる辺りからもう恐怖感でこの場から逃げたしたくなるような音になってきますが…逆にそれが快感(笑)。
TRIPTYKON-Eparistera Daimones ★★★ (2010-04-25 10:38:00)
2010年発表の1st。
…基本的には、スラッシュベースでありながら、スラッジ並の異常なヘヴィネスや、ブラックの邪悪さまでも呑み込んで別の何かになってしまった、「Monotheist」の路線を引き継いでますね。非デス声ながら、ブラック然とした凶悪さ、威厳を増し、世の中の苦痛を全て背負って言葉を吐き出すようなヴォーカルを始め、邪悪さは更に上がっている印象。
特に最近のブラックの新しいバンドに顕著なんですが、邪悪さを追及するのに、例えば音質を故意に落とすであるとか、アンビエントやノイズと融合するであるとか、様々なバンドが様々な手法を用いていますが…このバンドは、スラッジ的な重さや、クラシック的なピアノの導入など、他ジャンルとの混交も一部にあれど、基本的には「リフ」が邪悪さの全てを担っているのに凄みを感じるんですよね…。「Monotheist」の時も褒めましたが、こ
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TRIST (CZECH)-Zrcadlení melancholie ★★★ (2008-09-28 01:27:00)
2007年発表の4th。2曲入り約37分と大作主義の構成。
アームカットで血だらけの腕ジャケ、メンバーが精神病院のお世話になった事があるらしいという情報、裏ジャケに燦然と輝く「チェコからの自己破壊のエリート」とのキャッチコピーからも期待される通りの鬱ブラック。
まず驚いたのは出音の良さ。「デモ音質」という物があったとして、それを洗練したその先に辿り着きそうな音。コシのあるギター、抜けの良いドラム、耳に痛くない蠢くようなディストーションノイズと、全ての音のピースがあるべき場所に嵌まっているという感じ。それでいて響きはあくまでRAWかつ陰湿。良質なブラックを聴いた時って、バンドサウンドを聴いていることを忘れ、アーティストの表現する世界に没頭してしまう事があると思うんですが、この作品の音って凄く自然で、そういう感覚に陥りやすいんですよね。
当然曲そのものも素晴
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TRIST (GERMANY)-INITIATION ★★ (2009-01-12 08:40:00)
2000-2003年発表のデモの2008年再発盤。500枚限定。
…なんかデジパックの紙質、かなり汚れが付きやすそうなんですけど(笑)。
バンドサウンドは用いず、SEや音響効果を駆使して抽象的な風景を描いていくアンビエントスタイルで、目を強く瞑った時に瞼の裏に見える光の明滅をそのまま音にしたかのような神秘的な音。宇宙的な感覚もありますが、DARKSPACEが大気圏外に出ることで外宇宙にアプローチした音なら、こっちは瞑想で内宇宙に降りていっている感じ。LUNAR AURORAの近作同様、どこか人間の根源的な畏怖の感情を刺激するような情景が浮かぶんですが…Aranはグラフィックデザインの会社も立ち上げているらしいし、だからこそこういう抽象的な情景を巧みに描けるのかもしれませんね。
最初、風のような音がひたすら続いた時は「これ、とんでもなくつまらないアルバムな
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TRIUMFALL ★★ (2013-03-29 22:14:40)
セルビアのブラックメタルバンド。
ヴォーカリストのAtterigner氏がGORGOROTHに加入した事でも有名ですね。
TRIUMFALL-Antithesis of All Flesh ★★★ (2013-03-29 22:31:34)
2009年発表の1st。
私はヴォーカリストがGORGOROTHに加入した事でこのバンドの存在を知ったような、どニワカも良い所なんですが…メロブラ好きなのにこんな素晴らしいバンドを今まで知らなかったとは、正に汗顔の至り、って奴ですね…。正直今まで聴いてきたメロディックブラックの中でも、相当良いアルバムだと思いますよ、これ…。
タイプとしては、薄暗いメロウさを湛えたトレモロを武器に、メロディックにドラマティックに進行するブラックで、DISSECTIONやNAGLFARを渋く、というか雰囲気重視にした感じとも言えますが…まずメロディが素晴らしい。メロウながらブラックとしての甘美な邪悪さも溢れた、スケールの大きさを感じるメロディは、聴いていると夜空を覆う数千体の悪魔達を使役するコンダクターにでもなった気分になって、思わずタクトを振るような動作をしたくなってしまいます
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TRIUMPHATOR ★★ (2006-02-21 19:57:00)
WINGS OF ANTICHRISTが再発されるって本当でしょうか?
ボーナスでライブテイクやEPの曲も入るとか聞いたんですけど…
試しにAmazonで検索してみたら、「WINGS OF ANTICHRIST 近日発売」
となっていたので、信憑性はかなり高そうです。
本当だったらかなり嬉しいです。ずっと聴きたかったんですよね。
TRIUMPHATOR ★★ (2006-03-26 21:22:00)
>GODさん
再発盤買いました!!これはかっこいいですね…
もし私がトイズファクトリーとかエクストリ-ムメタルの日本盤を出している
レーベルの社長だったら、絶対これ日本盤出します(笑)
そして解説にAriochのヴォーカルの魅力についてびっしりと書く、と(笑)
これブラックメタラーの視点じゃなく、客観的なメタラーの視点から見ても相当クオリティ高いのでは…
>>再発は嬉しいけど、意外と最近買ったのに、それからすぐに発売されるとちょっと微妙。(苦笑)
確かに…しかもボーナス付きならなおさらですね。
最近MARDUKの初期作がボーナス付きで再発されているみたいですけど、
「DARK ENDLESS」なんて黒ジャケで再発したばっかりなのでは…
レーベルが違うのかもしれないけど、黒ジャケ買った人からすれば納得いかなそう…
TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist ★★★ (2006-03-26 21:13:00)
99年発表の1st。2ndはいつか出るのだろうか…
一聴しての感想は「これ、日本盤出てもおかしくないんじゃ…」でした。
スウェーデン産らしい、DARK FUNERALやMARDUKを思わせるメロウなメロディを所々にフィーチャーしたブルータルブラックなんですが、リフやメロディなど曲そのものの良さ、ブラスト含有率の高いブルータリティ、全パートが非常にクリアに聴こえる音質の良さなどとてもクオリティが高いです。
時々入るキュルキュルしたイカレ系の早弾きフレーズもメタル然としていてかっこいいですし、ブラックのある意味閉鎖的な雰囲気が駄目な人でもエクストリームな音楽が好きならばきっと気に入るんじゃないかと思います。このクオリティなら、MARDUK等と同列の評価を得ても良いと思うんだけどなぁ…本当に、何故つい最近まで廃盤(?)の憂き目に遭っていたのか理解できません。
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TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist-Burn the Heart of the Earth ★★★ (2006-03-27 21:40:14)
この曲のエンディングはめっちゃかっこいいですね。
終息が近付くと、Ariochが憎しみを吐き出すように「BURN...」と叫び始め、ギターによるリードフレーズも入ってかなり盛り上がります。最後ギターのフレーズが終わっても一人憎悪製造機と化しているAriochが素敵過ぎ。
TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist-Crushed Revelation ★ (2006-04-07 01:41:41)
む~…、悪くはないけど、やっぱり雰囲気重視な曲かも…
Ariochの素晴らしい邪悪声が堪能出来るのは良いんですが、Triumphatorのバンド然としたスローな曲も聴いてみたかったなぁ。
TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist-Heralds of Pestilence ★★★ (2006-04-07 01:39:58)
この曲はMARDUKのMorganが作曲を担当しているみたいですね。
雑誌のインタビューでもクラシックなど、映像的な音楽へ傾倒していると話してましたし、この荘厳なイントロはやっぱり彼の趣味でしょうね。
TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist-Infernal Divinity ★★★ (2006-03-27 21:37:39)
確信に満ちたような、重々しいオープニングから「Flesh be gone...」とドスの効いた声で始まりを告げ、劇的に疾走。…この展開でもう血が沸騰するような思いですね。「来たっ!!!」て感じ。
TRIUMPHATOR-Wings of Antichrist-Redeemer of Chaos ★★★ (2006-03-26 21:16:03)
「ケイォ゛ォ゛ォ゛ォ゛~ス!!!」
「ケイォ゛ォ゛ォ゛ォ゛~ス!!!」
Arioch…貴方って人は…最高です(笑)
TROLL-Neo-Satanic Supremacy ★★ (2010-02-11 11:28:00)
2010年発表の3rd。
元DIMMU BORGIRのNagashが中心となったシンフォニック・ブラックだそうですが…個人的にはNagashって、DIMMUよりもCARPE TENEBRUM(NagashとAstennuの元DIMMUコンビによるシンフォブラック)でのイメージが強いんですよね。CARPE~の作曲面の舵はAstennu氏が握っていたらしく、Nagash脱退後はブラックからデスに路線を変更してしまい、かなりがっかりしたんですが、この作品は正にブラックの妖しさを体現していた頃のCARPE TENEBRUMの続編と作風を更に洗練させたような雰囲気がありますね。
路線としては、生のオーケストラを導入し、圧倒的な荘厳さを見せつけるDIMMUとは異なり、キーボードはあくまでブラック特有の、背筋が凍るような雰囲気の演出を重視している感じ。適度に洗練されたプロダ
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TROLLSKOGEN-Einsamkeit ★★★ (2012-03-20 22:25:26)
2008年発表の3rd。477枚限定。
トロルおじいちゃんが岩に座って黄昏ているジャケが目を惹いて、つい買ってしまったんですがこれは良いですね。ゆったりしたテンポで叩かれるドラムと、プリブラ的なザラついたギターリフが深い森の中へ一歩一歩踏み込んでいくような叙情性を醸し出し、そこにトレモロ交じりのペイガンメロのリードギターが鳴り響く、フォーキッシュなブラック。このフォーキッシュながらお祭りムードはゼロで、代わりに土着的な、根深いメロウさが感じられるメロディが非常に秀逸で、好きな方なら最初の10秒聴いただけで名盤の予感を感じること請け合い。
アコギパートの挿入等はありつつも、音像に余り変化を設けない、ミニマルな作風とも相俟って、聴いているとまるで孤独死寸前の老トロルが、仲間達と呑めや歌えの大騒ぎをしていた昔を思い返しながら悲嘆に暮れているような、非常に寂寞感・寂寥
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TRONUS ABYSS-Kampf ★★ (2012-03-30 01:18:17)
2003年発表の3rd。
2008年にATMFよりデジブック仕様、ボーナス2曲入りで再発。
BURZUMの「Moti Ragnarokum」のカヴァーも収録。
良質なブラックメタルを数多く輩出し、ブラック好きの注目を浴びるレーベルATMFですが、型番を見てみるとこの作品の再発がレーベルとしての第一のリリースみたいですね。ただし今作品は終末的なムードこそブラックと大いに通じるものの、サンプリングやキーボードを駆使してコンセプチュアルな世界観を演出するインダストリアル/アンビエント作品。
無機質なサンプリングやイタリア語の語り、ブラック的絶叫等が絡む非常に厳かな雰囲気を持つ作品ですが、何気にキーボードはメロディアスで耳に残るフレーズを弾いてたりするのも特徴ですね。ピアノの圧迫感ある低音を活用したダークなムードの演出、オルガン系の音色による宗教めいた荘厳
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TROU NOIR ★★ (2014-05-08 09:56:28)
ロシア・フランスの混成アンビエント・ブラック。
DRAKONHAILやSALE FREUXでも活動するDunkel氏が在籍。
バンド名はフランス語で「ブラックホール」の意。
TROU NOIR-Trou Noir Vortex ★ (2014-05-08 09:58:35)
2012年発表の1st。
ロシアとフランスの混成アンビエント・ブラックという、ちょっと変わった経歴を持つバンドで、ブラックホールを意味するバンド名といい、如何にもDARKSPACE辺りに通じるような宇宙ブラックを演ってそうな感じですが…実際の音は宇宙的なシンセ・アンビエント、浮遊感のあるアコギなどでイメージを演出してはいるものの、バンドサウンド部分はもっとストレートでシンプル、かつRawなブラックという感じ。
高音強調型の荒々しいプロダクションで、寒々しいトレモロや必死の形相が垣間見えそうな絶叫ヴォーカルを伴いつつ疾走する作風で、アンビエント部分が吹雪系SEでアコギが土着メロだったら普通に雪山の情景が浮かんできてしまいそう(笑)。プロダクションは若干癖があり、Rawでシャーシャーした歪め方それ自体は悪くないんですが、音が小さめなのが痛いですね…ワームホール航行
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TRUPPENSTURM ★★ (2011-08-10 19:08:57)
ドイツ産ウォーブラック。
最新作を聴く限り、かなり混沌とした音出してます。
TRUPPENSTURM-Salute to the Iron Emperors ★★ (2011-08-10 19:11:10)
2010年発表の2nd。
骸骨が軍服着てドヤ顔してるジャケが可愛らしいですね(笑)。
ショップの紹介では、ファスト/ウォーブラックとあったんですが…実際に聴いてみて、「…ウォーはともかく、どこがファスト?」と一瞬思ってしまいました。どす黒くて質量感を持った、靄のようなリフが他の全ての音を包み込み、1つの黒い塊となっているかのような音で、ブラストしててもそれが音像に飲み込まれて、疾走感でなく蠕動感?のような何かに置き換わっている感じ。
その黒い塊の中から聴こえてくる、低い呻きのようなヴォーカルも非常に不気味で、亡霊的な不吉さに満ちた音像になってますね。リフにバンドの音全体を包み込ませ、ノイズに接近するという音作りは、WOLDの親戚的とも言えますが…こちらはリフにデスメタルっぽい殺伐さやうねりが残っている辺り、もうちょっとメタリックといえるのかも。
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TSJUDER-Desert Northern Hell ★★★ (2009-12-11 23:31:00)
2004年発表の3rd。
DISK UNIONの小冊子でもブラックの名盤として紹介されていた作品です。
DARK FUNERALやTHE LEGION辺りのファストブラックの爆発力と、CARPATHIAN FORESTなどのオールドスクールなブラックのダーティさを組み合わせたような、ブラックの良いとこ取りな作風で、正にTRUE NORWEIGIAN BLACK METALの鑑といった音。雪崩のように炸裂する豪速ブラストと、スラッシーでノリのいいパートを上手く合わせた、メリハリのある展開と、DARK FUNERALにも通じる「悪魔的」な雰囲気を感じさせつつも、寒々しさより禍々しさや毒性の強いメロディのセンスによって、常に緊張感が保たれている感じ。
ヴォーカルも狂性とダーティさを兼ね備えた声だし、ギターの音色もクリアながら泥臭い歪ませ方で、フレーズの魅力を引
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TSJUDER-Desert Northern Hell-Ghoul ★★★ (2009-12-11 23:33:33)
気が触れたように爆走→一旦攻撃の手を休めて毒々しいメロディを聴かせる→今度はそのメロディを纏って疾走、の3連コンボで一気に聴き手の耳を惹く曲。やっぱりこのバンド、攻撃性やダーティさだけじゃなく、曲の構築性にも優れてると思う。
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