この曲を聴け!
Reload / UNITED
失恋船長 ★★ (2025-03-24 03:18:18)
長年バンドの看板シンガーだった古井義明がバンド去った。前作のサウンドを聴けば分かるのだが、古井のヴォーカルスタイルではフォローするのは難しいサウンドへと進化、その流れは今作にも踏襲。90年代という新しい時代へ向けてバンドのモデルチェンジを図ったのは当然のことだろう。日本という小さいパイで勝負するよりも全米デビューを目指す方が賢明だ。ましては90年代言う時代を鑑みれば方向性の転換は現役バンドとして当たり前の事に思える。
当時、もうスラッシュメタルは全く聴いておらず、AOR系のメロディックロックやNWOBHMなど、地下系や日本のメディアが余り取り上げないソフトケイスされたもの、特に日本のインディーズを深掘りした時代でもある。それだけに、今作を聴いたのは、つい最近だのだが、こちらも、このモダンヘヴィネスへの耐性がすっかり出来ているので昔ほど拒絶反応が出ない。
ハードコアパンクス上等なダイハードサウンドを確立。スクリームする稲津信一のヴォーカルスタイルがすっぽりとハマり、新生UNITEDをアピールしている。90年代ってこう言うのだったよなぁと妙に懐かしくなるのだが、情緒に欠けたサウンドが凄みを感じるが、個人的にはやはりツボにはまりきらないのだが、こういう音楽を日本のバンドがやり、しかも様になっていると言うことを若い人にも知って欲しい。
情け容赦ない苛烈なる爆音の嵐、日本人らしい木目の細やかさとロサンゼルスレコーディングという背景がクールジャパン感をより強めた事は正解だったろう。
色々あり、この時代の音源は配信されていないので聴く機会は少ないのですが、まぁ中古市場で安価で出に入るので是非とも手に取って確かめて欲しい。出来れば配信されている初期の2枚も聴いて欲しいですねぇ。
→同意