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今週のアルバム10選
失恋船長 (2025-03-10 00:51:17)
『様式美メタルに溺れたい』


①HELLEN - Talon Of King
奇跡のCD化で再発された関東様式美メタルの雄
ヘレンのEPに+1曲でCD化された時は歓喜しましたね
テープでダビングしたヘロヘロのもんしか持っていなかったから
奇跡のCD化でしたがアナログの板起こし
マスターテープが使い物にならなかった悲劇
元のレーベルも潰れたしね
もはや再発は不可能だろう
数万円の規模の取引も状態化している幻の一品です
でもその価値はある
今後は値上がりする一方だろう
軽やかなキーボードが世界観を無限に広げ
攻撃的なギターワークがその世界観を縦横無尽に駆け抜ける
地を這う強靱なリズムプレイはテクニシャン
そこに繊細なメロディを大切に歌うリードヴォーカル
日本人の愛するサウンドがここにある
甘口具合も丁度良い





②Ritchie Blackmore's Rainbow - Live At Monsters Of Rock 2016
突如アナウンスされたというか遂に噂が実現したと言えるリッチー・ブラックモアもハードロックサウンド
ルネッサンスの世界へ籠もったマエストロが新メンバーを引き連れ復活
ロニー・ロメロが歴代の名曲を見事に歌いきりました
演奏は危なっかしいスリルに満ちている
これが最後の動くリッチー・ブラックモアによるハードサウンドだろう
一応配信で新曲だしたが成功とはいかなかった
それでもワタクシはこの動くリッチー・ブラックモアを拝めて良かったと思っている
彼がかつて歌ったセカンドハンドヒーロー
それがリッチー・ブラックモアである




③Jill's Project - Last Contract
元はアニカツの名で親しまれるパチプロライター
元WOLFのベース関勝美と岡垣正志のタッグから生まれたパチンコ関連のプロジェクト
何でもいいからタイアップを受けて極上のメロディックメタルが世に出る機会があっただけでもありがたい
こんなにメロディアスかつハードなサウンドがあるとは
古典に根ざした岡垣の華麗なる鍵盤プレイその野獣と化したマエストロぶりは震え上がる
だからこのテンションを維持できるのだが
それは腕利きのメンツが脇を固めたから可能
天才ギタリスト達の競演にも大興奮
これを国籍で棲み分けしているなんてねぇ
人生が変るわけでもないのにねぇ
つまらない歌謡ロックに用はない
速ければ良いってもんじゃないよ
メタルファンを愚弄するな
ことあるごとに取り上げプッシュしたくなる
どこかジャーマンメタル風味なのも推しどころ






④Impellitteri - Eye Of The Hurricane
日本のレコード会社と契約して主導されたと思われる音楽性
似たような作風を乱発して人気を落としたが
先入観抜きにして聴きと良いアルバムである
それなりに新しい風を送っているし
様式美メタル=インペリテリという図式はいささか強引だが
表現形式にみられる特徴的・類型的な美
という点においてインペリテリサウンドはその解釈に属するバンドだろう
期待して買ったがなんとなく棚の奥にしまってある今作を引っ張り出して聴いてみよう
別に人生が変るわけではないのですがねぇ







⑤aphasia - Ever-lasting Blue
アンドレ・アンダーセンのゲスト参加&楽曲提供も話題
長年在籍したリードヴォーカルが抜けたが
新ラインナップで復活のメロディックメタルを披露
良かった勝手に引退するだの
やっぱり離れられないだの大学生のバイトみたいな出戻りは勘弁して欲しいのでね
別に人生が変る訳ではないのだから
原点回帰とも言える美しいメロディ
EUROPEのインストナンバーからバンド名を拝借したと言われているだけに
この世界観はお見事です
名一杯で感じが好感持てます
ベースはテクニシャンで鳴らした元WOLFの西川健

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