シンガーがトーマス・ヴィクストロームの娘として知られキャリアもある、リンネア・ヴィクストローム・エッグが参加。彼女の参加がもたらしたのか、今まで以上にコーラスワークも増量、それはメロディアスさも強化され今まで以上に聴きやすいサウンドを作り上げている。 南部由来のカントリー風味も隠し味に北欧風味とも言えるメロディの増強、そこにシンプルに打ち鳴らされるクラシックロックの響き、このバンドのファンならば、大いに楽しめるサウンドであろう。先行公開されたCan't Put Out The Fireでメンバーがリードヴォーカルを分け合うという、お楽しみまで披露して新生ラインナップの良好な関係性を暗に示唆している。特筆すべき点はないのだが、リズム隊も情熱のハードサウンドを支えるに相応しいシンプルなリズムを刻み、その献身的なプレイは実に安心して聴いていられる。上手い唄をサポートしているのはギターだけではない。このリズム隊あってのクラシックロックである。盤石の二遊間を見せられているようだ。