この曲を聴け!
INFINITE PAIN(デモ・テープ)
MyPage

INFINITE PAIN(デモ・テープ)
モバイル向きページ 
解説 - INFINITE PAIN(デモ・テープ)
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2025-04-09 02:48:53)

Infinite Pain -Official Bootleg 1985 -2006というDVDもリリースした国産ダイハードバンドのデモ音源。昔はメイクもしてたんだよなぁ。このデモテープにはチョイとした思い出がある。
ワタクシの友人で雑誌のパクリとラジオDJの話を我が事の如く流布することから、ホラッチョとあだ名を付けられた名物男だ。あの男は社会人になってもホラッチョだったらしく、肺がんで死ぬときも、無理して仕事に行き、余りのも咳き込むので会社から無理矢理病院行きを命じられ、ステージ4の肺がんだった。どんだけ苦しいの我慢したんだろう。たいして役にも立たない万年平社員のホラッチョ。
死ぬまで嘘を貫き通し、生涯伴侶も得られなかった寂しい人生。そんなホラッチョがワタクシにダビングしてくれたデモ。そして、ホラッチョ情報としては、カスバはドイツのNOISEと契約してアルバムをリリースすると語っていた。

なんでもライブのMCでそんな事を羽鳥さんが言ったと、したり顔で言うも最後までダレも信じなかったよ。でも、後にそのエピソードは本当らしく、実際に契約の話はあったらしい。千三つ男、ホラッチョも本当の事をいうのだなぁ。ちなみにホラッチョには他にも伝説がある。

それは、好きだった女性が、フェアレディZに乗ってみたいという言葉を真に受け、マジで新車購入した男。勿論、相手にしてもらえない。残ったのは高額なローンだけであるが、彼はホラッチョなので、欲しかったから買ったと強がっていた。女の記憶にも残らず、借金苦にあえぐホラッチョまさにINFINITE PAINだろうよ。

と何も人生が変るわけでもありませんが、エピソードから初めて見ました。
スラッシュメタルからメタルの世界へ入っただけに、今作に対する思い入れは深い。ダイハードなハードコアスタイルと先の展開を読ませないスリルは完全にスラッシュメタル流儀、その両面を際立たせ独自性の高い音楽性を構築。男臭いコーラスワークもライブ映え間違いなし、何より演奏に負けない歌声も実に堂に入ったモノ。その貫禄のある歌声は唯一無二の個性を放っていた。

なにより高い演奏力を評価したい。雷鳴の如く激しく打ち鳴らされるドラム。その手数の多さと迫力のあるプレイには息を呑みます。キレのあるギターワークもスリルを演出。攻撃性の高いサウンドをコントールと実に興奮度を高めてくれる。ベースも巧者。ゴン太いリズムを刻み、一層、攻撃力の扇動。狂い咲きする轟音グルーブから放たれる破壊力に圧倒される。ブラスト一歩手前のやけくそドラムも先駆者としての勢いを感じずにはいられませんね。

このバンド、もしNOISEからデビューしていたら時代は変っていたろう。既に、このダイハードメタルを掲げる海外のアクトからも、カスバからの影響を口にするモノは少なくない。インディーズ止まりで日本という西洋文化に異常なほど憧れ劣等感を持つ人種でもなければ、カスバのサウンドがどれほど革新的で、当時のシーンにおいてインパクトを与えたかは計り知れないものがある。

彼らの意思を引き継ぐバンドは海外でも芽吹いている。なのに今の日本での現状は嘆かわしい。過小評価にも程があるだろう。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示