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The Inner Alchemist

前作のレビューしたつもりなんだが、発言がなくなっているなぁ?

気を取り直して女帝デボラ・レヴィンをフロントに置くUS産正統派メタルバンドのフルアルバム。1stが2012年だから、このバンドの中堅からベテランへと進みつつある。出している音は毎度お馴染みの安定したモノ、NWOBHMの薫陶を受けた成功をで迫るサウンドは、メイデン、そしてJPという多くのアーティストが影響を受けたサウンドを忠実に継承、もはやなんの裏切りもない定期運行に興奮は幾度覚えないのだが、そつなくまとめ上げたサウンドは、伝統を重んじるクラシックメタル派のマニアにはたまらんものがあるでしょう。

大きな仕掛けもないが、皆が愛し共有するスタイルを愚直なまでに実行する事で磨き上げたスタイルは、バカの一つ覚えと言われようが、脇見もせずに進んできたからこそ身についたモノであり、このバンド最大の魅力である。

ここに来て少し気になることが出てきた、それは彼女の存在感である。デビュー当初からパフォーマンス力の上積みを感じない。もう少し声にタフさやワイルドさが宿ってもいいように感じるのだが、少し弱い面が気になってきた。10年戦士としての気合いを見せてほしいものだ。

やはり正統派メタルは歌が命。このバンドには、その難題をクリアして欲しい。このバンドの音に惹かれるマニアは世界中にいるのだから。


平成はおろか昭和に書かれた雑誌のレビューやお金を貰って書いているライナーノーツを読み込み、答えあわせをするだけの、

失恋船長 ★★★ (2025-03-31 07:29:02)


Vicious Breed

いまやUSメタルシーンの裏番長といっても差し支えのないバンドといってイイほどキャリアを積み上げている。女性シンガーをフロントに置き、奏でるは従来通りの古典スタイル。その古臭い音色に新しい歴史を作れないメタルなど無意味だと言われると、ぐうの音も出ないのだが、時代の流れの中で価値観は変われど、様式そのものまで変わる必要もなく、その古典芸能を現代のシーンに受け継ぐのも重要な行為だと思うワタクシにとって、このバンドはヘヴィメタルの血脈を守る守護神かの如く神々しく輝いております。
ギターのアンディ・ランペイジは、あくまでも攻撃的に野心を漲らせ、この古き良き世界観を踏襲、バンドが一丸となり作り上げる筋の通ったメタルワールドは、驚くほど忠実で真っ当に古典芸能を再現している。
もちろん現代のシーンを生き抜くにあたり、古さの中にある新機軸を打ち出し無理なく聴かせる器用さとバランス感覚がベテランの域に入ったと言わせるほど手慣れており、曲作りの上手さを体感させてくれます。
適度なドラマ性とミステリアスなムードも漂わせながら、人間力溢れるゴン太ヘヴィメタルサウンドの凄みに唸りますね。けして強烈な個性を発揮しているとは言い難い女性シンガーも絶妙な存在感を持っています。彼女の極端に偏った存在ではない、普通の歌い方によるロックシンガーとしての戦い方にも好感が持てますね。

失恋船長 ★★★ (2021-10-21 11:39:23)