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すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)
Nippon No Rock Band / 桑田佳祐 (MK-OVERDRIVE)
豹的 (target) / 本田美奈子 (火薬バカ一代)
バラッド2 '83〜'86 / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)
Keisuke Kuwata / 桑田佳祐 (MK-OVERDRIVE)
KAMAKURA / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)
K.ODA / 小田和正 (火薬バカ一代)
人気者で行こう / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)
原由子 with サザンオールスターズ / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)
綺麗 / サザンオールスターズ (MK-OVERDRIVE)


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すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS / サザンオールスターズ

1個1万円する善通寺市の特産品・四角いスイカが開発されたのがサザンのデビューと同じ1978年。そのサザンが四角い"すいか"をリリースしたのは1989年7月。タイトルにある通り61曲入り・CD4枚組のベストアルバムです。導入間もない消費税込1万円・50万枚(50万セット?)限定という、いかにも時代を反映したバブリーな企画なのに予約段階で完売。内容物はCDの他にすいか柄の下着、それも男物トランクスと女物パ*テ*がお揃いでそれらがすいか柄の缶に収まっていたそうな。私がようやく缶・付属品抜きのCDのみを中古でゲットしたのは、JR東の"Suica"が始まった2001年以降だったと思います。交通系ICカードって田舎のクルマ乗りには縁がないんですね、おっと余談でした。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2025-04-23 01:35:39)


Nippon No Rock Band / 桑田佳祐

1986年7月発表、オリコン堂々1位を獲得した問題作であり意欲作たるKUWATA BAND名義唯一のオリジナルスタジオアルバム。本来なら別途バンドを登録して紹介するのが筋ですが、持ち前のО雑把気質とどうせたかが1年間限定のバンドでシングル曲が既に立てられコメントも少なからずあるため安直にここへ持ってきました。全12曲英語詞、作詞は米MA出身で当時活動停止中であったゴダイゴのドラマーTOMMY SNYDERが手掛け、彼はその後桑田やサザンと関わっていきます。なお作曲は桑田個人ではなくKUWATA BAND名義。桑田自身が当時"日本や東アジア近隣諸国のロックはいずれ全部英語詞になる""自分のロックを表現するには英語詞しかない"と信じてそうしたのにアッサリ失敗作だと反省。世間の評価も英語詞にする必要があったのか等色々辛口に取り沙汰されることが多かった本作ですが、1曲もシングルカットされていないものの曲単位で見ると傑作もあり、洋楽好きが多いと思われる本サイトのユーザー諸兄なら十分楽しめると思いますよ。迷盤? いいえ名盤です。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2025-04-17 01:30:58)


豹的 (target) / 本田美奈子

本田美奈子のキャリア低迷期として、今となっては顧みられる機会もないMINAKO WITH WILD CATSが’89年に発表した2ndアルバムにして末期の1枚。
一応はバンド名義なのに相変わらず本田以外のメンバー表記はなし、更に豹柄衣装を身に纏った彼女をジャケットに戴き、『豹的』と書いて『TARGET』と読ませる昭和最後の年/平成最初の年のセンスに冷や汗が垂れる向きもあるやもしれませんが、“あなたと、熱帯”みたいな芸能界的ノリの楽曲が姿を消した今作は、前作以上にメロディアス・ロック路線で統一が図られており、キャッチーな“HEARTS ON FIRE”、哀愁を湛えた“WALK AWAY”、ドラマティックなバラード“愛が聞こえる”等、本田の卓越した歌唱力を生かした楽曲が並ぶ本編は聴き応え十分の仕上がりとなっています。
その一方で、THE BEATLESの名曲“HELTER SKELTER”、カナダ出身の女性ロック・シンガー、リー・アーロン/JOURNEYのジョナサン・ケイン/WRABITのジョン・アルバニ共作曲“HEAT ON ME”、スタン・ブッシュとジョナサン・ケインという稀代のメロディ・メイカーのペンによる“SURRENDER”を日本語詞で収録する等、カヴァー曲多めの構成となっているのは、当時の彼女の洋楽志向の発露ゆえか、単に制作時間がなく弾数不足だっただけなのか?ともあれ、いずれも優れた楽曲なのでカヴァー自体に文句はありませんし、難曲として知られる“HELTER SKELTER”に果敢に挑むを様を聴けば、「アイドル上がりでしょ?」ってな偏見もぶっ飛ばされるというものじゃないでしょうか。
この路線でもう2、3枚はアルバムを聴いてみたかったですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-01-06 23:09:51)


バラッド2 '83〜'86 / サザンオールスターズ

休止期間中の1987年6月に発売されたバラッドシリーズの2作目です。シングルA面3曲を始め全て"綺麗""人気者で行こう""KAMAKURA"の収録曲で、ここでしか聴けないシングルB面やアルバム未収録曲は無くアルバム3作を再編成したみたいな形になりました。"バラッド"ベストだから仕方ないとはいえ"東京シャッフル""ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)""Tarako"が入ってないのはベストとして?ですね。ぶっちゃけオリジナルアルバム3作お買い求め頂いた方が宜しいですよ。一方でこの時期のサザンを手っ取り早くダイジェストしたい向きにはお薦めかと。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-12-31 01:37:34)


Keisuke Kuwata / 桑田佳祐

バンド形態でない真の1stソロアルバム制作は1987年夏から取り掛かっていたとのこと。まずは同年10月に10.、翌'88年3月に6.とシングルをリリース、更に同年6月サザンの再活動シングル"みんなのうた"をリリース後、ようやく7月に本作リリースと実に1年掛かりです。プロデュースはその後約5年に亘り関わっていく小林武史、そして桑田本人はヴォーカル・コーラスに専念しギターはゲストミュージシャンに一任。あの桑田佳祐がこれだけじっくり作ったアルバムが話題を呼ばない筈はなく、見事オリコン1位の大ヒット。時代はバブルへ向かってイケイケムードでしたが、本作ではそういう傾向はサザン時代から受け継いだシンセサウンドだけに留め、むしろこれもサザン時代から引き続き世相を風刺する曲、また逆にソロアルバムらしく落ち着いて昔を回顧、自己を再確認する曲も適正に配置されました。デビュー10周年、大人になった桑田氏の節目となる一作です。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-12-30 02:30:32)


KAMAKURA / サザンオールスターズ

制作時間1800時間…1日平均5時間程度に留めゆっくり作ったとして1年かかりますから、'84年初めにレコーディングを開始して終わったのが翌年初めの冬だったというのは本当でしょう。デビュー以来の集大成として6人が全てを注ぎ込んだ、原坊の産休に伴う一時休止前最後の2枚組大作となる8th。普及過渡期のコンピューター&デジタル化と生のバンドサウンドというアナログ要素が絶妙な塩梅でバランスした結果出来たのが"第一期サザンの全てが凝縮された"サザン版・BEATTLESのホワイトアルバムとも言える本作です。↑その通り、当時において日本のミュージックシーンに与えた影響はかなり大きかったものと考えられます。そしてデビュー以来周囲のシーンの変化:パンク、テクノ、ニューウェイヴ等を横目に見て一部取り込みながらも、従来自ら培ってきた音楽性を貫いた姿勢は現在においても高く評価されて然るべきですよ。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-12-15 02:57:57)


K.ODA / 小田和正

オフコース解散後、ソロ・アーティストへと転じた小田和正(Vo)が渡米してレコーディングを行い、'86年に発表した1stアルバム。
それまでオフコース時代の代表曲“さよなら”ぐらいしか知らなかったこの人に興味を持つようになったのは、ご多聞に漏れず“ラブ・ストーリーは突然に”のメガヒットがきっかけ。とはいえソロ・アルバムまで追いかけてみようとは思っていなかったのですが、何となくレンタルCD屋で本作を手に取ってクレジットをチェックしてみれば、編曲にも全面関与するダン・ハフ(G)を筆頭に、ジェフ・ポーカロ(Ds)&デヴィッド・ハンゲイト(B)のTOTO組、後にダン・ハフとGIANTを結成することとなるアラン・パスクァ(Key)ら、西海岸セッション・ミュージシャンの一流どころがバックを固めているじゃありませんか。こら聴かいでか!と。
実際、今も昔も変わらぬ小田の甘くクリアな歌声と、美麗に舞うボーカル・ハーモニー、どこか切なさを誘うメロディに彩られたAOR/シティポップ・サウンドはじっくりと浸れるクオリティの高さを有しており、特にシングル・カットもされた“1985”は、アーバンな哀愁纏った楽曲自体の素晴らしさと参加ミュージシャン勢の的確な仕事ぶりが相俟って、個人的にはアルバム・ハイライト級の感銘を受けた名曲に仕上がっていますよ。
こうなると引き続きダン・ハフが参加している小田の2ndソロ『BETWEEN THE WORD & THE HEART』(’88年)も聴くべきなのかなぁ…とボンヤリ考えているうちに20年以上が経過し、年号や世紀まで変わってしまったという。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-12-03 00:30:38)


人気者で行こう / サザンオールスターズ

ようやくこのコメントを書いている時点から40年前の七夕の日まで来ました。当時はと言いますとまずCD時代の到来。ニューウェイヴやテクノの流行。これらハイテク化の波を受けつつデジタルサウンドを適度に採用して和洋折衷サウンドを開拓した結果が本作となります。すなわちシンセ類と生楽器が絶妙な配合加減で拮抗して溢れんばかりの試行欲求が各々の楽曲に注がれています。テクノとクレジットされたmanipulator藤井丈司が手腕を発揮。前作"綺麗"における(日本で言う)AOR路線をさらに突き詰め、しかも渋さが全面に出ていた前作よりも聴き易いとはいえ実験的な曲も多いので、若いリスナーには難解な部分もあるでしょう。捨て曲無しのサザン史上最高傑作と評価されることが多く全体にはニューウェイヴでもテクノでもなく私の好きな産業ロックと見做すことができる本作、年間アルバムチャート3位、上位は"Thriller"と"Footloose:Original Soundtrack"だから実質邦楽では1位に輝きました。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-11-23 01:55:45)


原由子 with サザンオールスターズ / サザンオールスターズ

1983年12月、"バラッド '77〜'82"の当初と同様カセットテープのみの形態で発売されたがCD化されず廃盤となったベストだそうな。現在までこのタイトル名義での作品は無く、原坊ヴォーカル曲やキーボード/ピアノが前面に出た曲が主体、かと思えば"ボディ・スペシャル II (BODY SPECIAL)"や"東京シャッフル"は全くそうではないし、名義はあくまでサザンオールスターズですから一体何なんでしょうねという世界。現物を知らず今更再発も望めない謎商品です。
side A
1. そんなヒロシに騙されて
2. かしの樹の下で
3. ボディ・スペシャル I (BODY SPECIAL)
4. ボディ・スペシャル II (BODY SPECIAL)
5. 南たいへいよ音頭
6. 私はピアノ
side B
1. 東京シャッフル
2. 流れる雲を追いかけて
3. EMANON
4. シャッポ
5. Ya Ya (あの時代を忘れない)
6. NEVER FALL IN LOVE AGAIN

MK-OVERDRIVE (2024-11-11 01:37:00)


綺麗 / サザンオールスターズ

1978年のデビューから毎年コンスタントに1作ずつオリジナルアルバムを発表してきて本作は1983年の6thとなります。14曲大サービスと物量作戦気味ですが、私としてリアルタイムで印象に残ったのは非シングルながらインパクト大な1.や他人の歌唱でヒットしたザ・歌謡曲6.ぐらいで、唯一のシングル13.がスッポリ記憶から飛んでいました。さて当時はYMOなどテクノの台頭でサザンも音的な進歩を迫られたのでしょう、TAISHITAレーベルの設立もそんな背景があろうかと。前作に比べて一般的にすぐ理解されなかったのは無理もありません。前述の新しい音で日本型ワールドミュージックを追求したら、クリアなサウンドを核とした日本産ワールドミュージック満載のエスニックアルバムが出来てしまったからです。桑田の作る曲のテーマは様々な事象に及び作品の幅が大きく広がりました。大学音研サークルの面影が消え日本を代表するメジャーバンドへと成長を遂げたサザン、本作も最終的には№1を獲得し当時の最高傑作と絶賛されることになります。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-11-10 02:35:49)