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Fire & Damnation (2012年)
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Fire & Damnation
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解説 - Fire & Damnation
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-07-13 23:54:07)

『北斗の拳』と『マッドマックス』と『13日の金曜日』をゴタ混ぜにしたようなマスコット・キャラと、オフロードを力尽くで踏破するモンスタートラックの如きスラッシュ・サウンドが強烈なインパクトを放った1st『POSSESSED BY FIRE』(’86年)が、今もマニア筋から熱狂的に支持されるドイツのEXUMERが'12年に発表した復活作。通算3作目。
アルバム・デビューから間もなくバンドを去った中心メンバー、メム・フォン・シュタイン(B、Vo)がラインナップに復帰していることもあって、怪作『POSSESSED~』の再来に期待が高まりましたが、キャリアを重ね安定感を獲得した演奏といい、「キ」印成分控えめのシャウトVoといい、強引な展開が整理されストレートに疾走する楽曲といい、本作で披露されているのは、まぁビックリするぐらいに普通のスラッシュ・メタル。丸大ハンバーグばりに《ポンコツでもいい。ワンパクに育って欲しい》と念願していたスラッシャー諸兄がこれ聴いて嘆息する気持ちも分からんではないのですが、でも80年代のあの時期のEXUMERだからこそ生み出し得た『POSSESSED~』を狙ってもう一度作るのなんてほぼ無理…つか不可能な所業ですわな。(翌年リリースの2ndですら既に作風が変化していたわけで)
なので、アレはアレ/コレはコレと切り分けて接しさえすれば、スピード・ナンバーの連打で畳み掛ける本作だって決して退屈な内容ではなく、むしろ良質なスラッシュ・アルバムとして楽しめるのではないかと。猛烈なリフの刻みと欧州風味のダークネスを纏って突っ走る⑨のカッコ良さなんてなかなかにグッときます。
まだEXUMERを未聴の方は、何なら本作を入門盤にするのだって有りだと思いますよ。(で遡って1stを聴くと)




2. 失恋船長 ★★★ (2025-04-12 11:47:21)

4枚目を先に知ったので、このバンドの成長というかオーセンティックなスタイルに軸足を置いていることに驚いたが、それはクレームではない。今作を聴けば尚更そう思う。
新しいメンバーを従え彼らは老舗のレーベルから渾身のアルバムをリリースした。ブランクをモノともしないキレキレのスラッシュスタイル。その強靱なリズムを叩き出すヘヴィグルーブに圧倒。刻まれるギターリフも懐かしき空気を纏っている。

彼らは90年代から2000年のフィルターを通して今の時代のメタルを踏襲している。しかしやり方はオールドスクールそのものだ。破天荒な1stのインパクト、その凄さに驚嘆したマニアにとっては普通に聞こえるだろう。実際、私も4枚目を聴いた時には、普通のスラッシュメタルになっていてチョイと寂しかったが、音楽的なセンスを磨き、新しいメンバーと出会い作り上げた作風に異論なし。

オールドファンにはFallen Saintの再録版を披露して溜飲を下げてくれましたかね。有名どころを聴き満足するのもいいのですが、スラッシュメタルを掘り下げたいマニアには、是非ともこのバンドを知って欲しい。好悪が分かれる1stよりも、今作や次作の方が癖がないので馴染みやすい。そして、シーンに強烈なインパクトを残した1stにトライである。今の世の中は簡単に音楽を聴くことができる。

お金を払わなくとも数多くのストリーミングサービスに、YouTubeもある。あとは好奇心と探究心、そしてほんの少しの知識があれば十分でしょう。マイナーメタルに出会うにはBandcampは必須ですからね。

でも今作のジャケットには、あの覆面男いないんだなぁ。



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