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When the Lions Die / Profane Prayer (火薬バカ一代)
Profane Prayer (火薬バカ一代)
Years of Aggression (火薬バカ一代)


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SUICIDAL ANGELS - 最近の発言
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When the Lions Die / Profane Prayer
重厚なイントロを蹴破って猛然とスタートダッシュをかます
OPナンバー。鋭角的かつキャッチーなGリフはKREATORを彷彿。
中間部のツインGを有用したドラマティックな曲展開が◎です。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-19 00:47:51)


Profane Prayer

グリース・スラッシャー筆頭、SUICIDAL ANGELSがROTTEN CHRISTやSEPTEC FRESHのメンバーらをゲストに招いてレコーディングを行い、NUCLEAR BLAST RECORDSから'24年に発表した8thアルバム。
コロナ禍の影響をもろ被りし、前作から5年と彼らにしてはリリース間隔が空いてしまいましたが、それでも同時期にデビューを飾った多くのバンドが解散/消息不明、あるいは路線変更を余儀なくされていることを考えれば、この安定した活動ペースは頼もしい限り。
ガス・ドラックス(G)の鮮烈なシュレッド・ギターを前面に押し立て、高速回転するGリフが触れるもの全てを切り裂くように突っ走るOPナンバー①を皮切りとする、息をも吐かせぬ本編序盤の畳み掛けや、あるいはツインGを効果的に運用し、甘口にならない程度にメロディの増量を図られた楽曲構築術等、近年のKREATORと方向性を同じくするユーロ・スラッシュ・メタル路線は今回も踏襲されています。
一方で疾走ナンバー主体に本編を構成しつつも、アコギのイントロからスタートする④、女性コーラスによるスキャットが神秘的かつドラマティックな雰囲気を演出する大作⑨といった、走りそうで走らない(スピードのみに依存しない)スロー/ミドル系の楽曲も要所に配置。鈍りのない突撃感覚と、キャッチーなメロディ・センスという硬軟をバランス良く共存させた、これまでバンドが培ってきた表現力の深化の程が明瞭に確認できる仕上がりは、流石歴戦の兵といったところじゃないでしょうか。
良い歳(アルバム)の重ね方をしているバンドだと改めて確認させてくれる力作ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-18 00:18:46)


Years of Aggression

デビュー以来順調に作品リリースを重ね、’15年には来日公演も行う等、ギリシャのHR/HMシーンを牽引し続けるスラッシュ・メタル・バンドSUICIDAL ANGELSが、前作から3年ぶりとなる'19年に発表した7thアルバム。
ミレ・ペトロッツァの覚え目出度いことでも知られる彼らですが、本作では益々「ギリシャのKREATOR」化が進行。ヤスリ声のシャウトVoや、刺々しく刻まれるGリフでサウンドのアグレッションを維持しつつ、スピードは若干抑え気味に、その分ツインGが奏でる欧州風味のダークネスを孕んだ抒情旋律とドラマティックな曲展開をマシマシにしていくスタイルも、近作のKREATORの流儀に通じます。そりゃ気に入られるよねと。象徴的なのがアルバムを締め括る7分オーバーのイーヴルなヘヴィ・チューン⑩の存在で、最初はてっきり中盤でスピードアップするだろうと思っていましたが、最後まで重厚なテンポを保ったままエンディングを迎える意表を突いた作りからも、本作においてバンドが目指した方向性がハッキリと伝わってくるのではないかと。
そんなわけで、一聴してのインパクトやスラッシュ・メタル然としたエキサイトメントは従来作に一歩譲る感は否めませんが、それを補うようにツインGが全編をメロディックに駆け巡っており、特に鋭利且つキャッチーなGリフ、畳み掛けるスピーディなリズム、その中で2本のGが劇的に絡み合う②は、安易なKREATORクローンとは一線を画するSUICIDAL ANGELSの凄味を伝えてくれる名曲ですよ。
未だ高いテンションを漲らす、アルバム・タイトルに偽りなしの1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2020-04-03 00:01:00)