EMPERORが解散後に出したベストアルバム。 このCDはベストサイドとレアサイドに分かれているため、オリジナルアルバムを全て持っている人でも購入する価値があると思います。 ベストサイドはオリジナル収録曲ばかりですが、スプリット盤の「WRATH OF THE TYRANT」が収録されていたり、「YE ENTRANCEMPERIUM」「WITH STRENGTH I BURN」「IN THE WORDLESS CHAMBER」といった名曲たちも収録されているため、新規ファンにも元からファンだった人にもアピールできるアルバムです。 対してレアサイドは中盤は実験的な曲ばかりですが、5曲目までのカバー曲連打がかなりいい感じです。 特にBATHORYの「A FINE DAY TO DIE」、MAYHEM「FUNERAL FOG」のカバーがかっこいいです。 この中ではMAYHEMのみ原曲の音源を聴いてますが、なんだかバンドに対する愛情を感じるようなカバーでとても良かったです。Atilaが普通声でコーラス入れるならこうするだろうなぁ…というのが伝わってくる感じです。
「CURSE YOU ALL MEN!」や「THE SOURSE OF ICON E」の陰に隠れてる印象があるかもしれませんが、この曲は主題となるシンセのメロがはっきりしてたり、中盤の間奏でかなりの速さの疾走パートがあったりしててかなりかっこいいです。隠れた名曲、でしょうか。 ラストの悪の勝利を称えるファンファーレのような音色が好き。
「BROTHERHOOD」と並ぶ、B'zのロックサイドの最高傑作のうちの一つ。 ファンの間では「ポップさが無い」と不評なようですが、全然そんなことは無く、むしろ全曲がメロディアスです(特に「MY SAD LOVE」「おでかけしましょ」あたりはポップと言っていいと思う)。 このアルバムではハモンドオルガンの音色を多用し、どこかへ帰りたくなるような、そんなノスタルジアを感じてしまう音作りが素晴らしいです。 ちなみに過去のリメイクが2曲入ってますが、「SLAVE TO THE NIGHT(原曲:STAY TONIGHT)」はギターのカッティングが物凄くかっこいいアレンジで女声コーラスまで取り入れたロックを聴かせ、「LADY NAVIGATION」ではもうアメリカの荒野のバーで深夜に流れていそうな渋いブルースになっちゃってます。両方とも素晴らしい出来なので、ファンならば是非押さえておきたい所でしょう。 もちろん、他の曲も充実していて、ダークだけど生活観あふれるという二律背反な歌詞が面白い「LOVE IS DEAD」、この歌詞に救われた人も多い壮大な「赤い河」、ワイルドなロックを聴かせる「WILD ROAD」「JAP THE RIPPER」とB'zのアルバムでも出色の完成度を誇るアルバムになっています。
元はデモ音源「WRATH OF THE TYRANT」収録の曲。 なので、音質的にはテープの歪みとしか思えないような音が入っていたり、ちょっと聴けたもんじゃないです(笑) ですが他のどのアルバム収録曲よりもボーカルが目立っていて、しかも初期衝動を感じさせる迫力と危なさを感じさせるため、それを聴きたいがために聴いてしまいます。