この曲のタイトルって、なんかRPGのラスボスが使ってくる技の名前みたいですよね(笑)前半の綺麗な歌い上げとラストのトリッキーなファルセットの対比はGarmの歌の上手さをまざまざと見せ付けてくれます。 ちょっとマニアックな意見かもしれませんが、「from oblivion by oblivion」のところのメロディ、そして発音のしかた(笑)に至るまで全てがツボです。よくこの部分は口ずさんでしまいます。
「Aspera...」はミディアムテンポ中心のアルバムですが、1曲目を飾るこの曲はかなり疾走しています。 この曲で最も印象的なのはGarmのヴォーカル。憎しみの塊を吐き出すかのように鋭いデスヴォイスを発揮してます。感極まっているのか、息の吸い込み方さえも凄い迫力… でも、歌詞が「Thy breeze maketh me shiver/Maimeth me with its frozen malice」と妙に被虐的な感じがするのがなんか気になります。
「REBIRTH OF DISSECTION」としてシーンに帰ってきたDISSECTIONの復帰第一弾!!…なんですが、いきなり今までに無かった曲調です。ミディアムテンポだしキャッチーで異国情緒溢れる女声コーラスまで使用しているし、個人的にはこういうのも悪くないと思います。でもやっぱりファンとしては吹雪の如きテンションで疾走するDISSECTIONを待ち望んでる訳で、復帰一発目としてこういう問題作はどうなのかと思いました。アルバムの曲なら何も問題無いんですが…何年も待ったファンが離れないか、ちょっと心配。
私はブレイクはおろかロマン派の詩人の作品自体に触れた事が無かったんですが、衝撃的な内容を多分に含んでいて多少なりとも驚いてしまいました。特に既存の宗教の価値観をある意味で否定しているようにも取れる「The Voice Of The Devil」や、格言を羅列したような示唆的な「Proverbs Of Hell」に最も興味を惹かれました。前者はもしかしたらブラックメタルをプレイする人たちにも共感する所があったかもしれませんが、当時(1700年代末期)教会等に批判されなかったのか、ちょっと気になります。
DISC-1 #1 The Argument Plate2 #2 The Argument Plate3 #3 The Argument Plate3 #4 The Voice Of The Devil Plate4 #5 The Voice Of The Devil Plate5-6 #6 A Memorable Fancy Plate6-7 #7 Proverbs Of Hell Plate7-10 #8 Proverbs Of Hell Plate11 #9 Proverbs Of Hell Plate11 #10 A Memorable Fancy Plate12-13 #11 A Memorable Fancy Plate14 #12 A Memorable Fancy Plate15 #13 A Memorable Fancy Plate16-17
DISC-2 #1 A Memorable Fancy Plate17-20 #2 A Memorable Fancy Plate21-22 #3 A Memorable Fancy Plate22-24 #4 A Memorable Fancy Plate22-24 #5 A Memorable Fancy Plate22-24 #6 A Song Of Liberty Plate25-27 隠しトラック Chorus
選曲は割とまんべんなくやっていて、他のライブ盤では聴けない「IN THE LIES WHERE UPON YOU LAY(これが一曲目って意外…でも語りがライブの始まりの宣言に思えるのでなかなか良いかも)」や「A TIME TO DIE」「CRYSTALLIZED PAIN IN DECONSTRUCTION(原曲より速くて凄い…何でEROPIAN LEGIONSに入れなかったんだろ)」が聴けたり、Maniacの歌う「BURIED BY TIME AND DUST」も聴けたりするのが嬉しいですね。
また「CARNAGE」のイントロ部分でドラムに合わせて悪魔サインを作った腕を振り上げたり、「VIEW FROM NIHIL」で「MAYHEM!MAYHEM!」とコールしたり、挙句の果てには「FREEZING MOON」でナイフを豚の頭に突き立てたり、ライブならではの演出も見所です。アングルの方もちゃんと拘っていて、Hellhammerのドラミングの様子やBlasphemerの手元、Maniacの腕に食い込む針金のアップまで見れます。 相対的に少しNecrobutcherのアップが少ない気がしますが、自分としてはかなり満足しました。
音的にはMAYHEMの問題作「GRAND DECRALATION OF WAR」以上に実験的な音ですが、インダストリアル的な音で打ち込みを多用しながらも邪悪さが感じられる所がこのアルバムの良い所ですね。最も耳を惹かれた点はギターシンセを使っている所で、その妖しげな音色が荘厳なのか不気味なのか分からない独特のメロディと相まって、暗黒の世界を構築しています。正直に告白すると、自分はAttilaのネームヴァリューで買ってしまったんですが、もしAttilaがいなかったとしても興味深い音楽であることには変わらないです。
余談ですが、このバンド、メイクやキャッチコピーがとてもB級っぽい(笑)。舌割れてる人がいるし実はこの星の生命体じゃないとか言ってるし…小倉優子がコリン星から来たなら、このバンドはボリム星から来た、といった所でしょうか(笑)。特にTHANKS TO OURSELF ONLYはちょっと笑ってしまった。それにしてもAttilaまであんなメイクになって…ヒールのプロレスラーみたいです(笑)
前作収録の「Symbols Of Bloodswords」のラストと酷似したメロディのリフを伴い、行進曲調のリズムで進んでゆく、コンセプトアルバムの幕開けに相応しい曲。 Maniacの歯切れの良いシャープなデス声が良い感じです。およそブラックメタルに相応しくないカッチリした音質も、この曲、そしてこのアルバムのコンセプトと良く合っていて決してマイナスにならない所が素晴らしいです。
全体的にテンションが非常に高く、特にヴォーカルは凄いです。 がなり系のヴォーカルスタイルはライブではかなりの肺活量が必要とされるはずですが、この人の場合アルバムよりも強力なデス声を聴かせてくれます。また、MC(といっても一曲ずつ区切られている為、タイトルコールや「THANK YOU VERY MUCH!!!」くらいしかないですが)のかっこよさは今まで私が聴いたライブ盤の中でもトップクラスです。あんな声でタイトルコールかまされた日にはもうテンションは上がりっぱなしですよ(笑)
ちなみに輸入盤には通常盤のほか、「WHERE DEAD ANGELS LIE」のデモ音源、TORMENTORのカヴァー「ELIZABETH BATHORY」(←うめき気味に歌うJonが印象的)、SLAYERのカヴァー「ANTICHRIST」、「FEATHERS FELL」、「SON OF THE MOURNING」の5曲を追加しているデジパック盤(おそらく日本盤よりも安いです)が出ているので、そちらを探して購入する事をお勧めします。
名盤「CRUELTY AND THE BEAST」収録の名曲「The Twisted Nails Of Faith」の中盤のフレーズを思い起こさせるような激しいドラミングが楽しめるかっこいい曲。ドラマーは正直言うと前任者(Nicholas)のほうが好きだったんですが、この曲を聴いてその考えは改めないといけないかも…と思ってしまいました。