可愛らしいアイドルの歌が「あなたのしたい事をしてあげるわ」という意味の歌詞を歌い上げるSEをディープなデスヴォイスで「This is what I want」と遮るオープニングでもう爆笑。その後に続く歌詞の妄想炸裂っぷりにまた苦笑。でもリフは北欧的な哀愁があってとてもかっこいい曲です。っていうかかっこいいからこそ、ユーモアが際立ってますね。
しかし、1349やKEEP OF KALESSINなど、このバンドに関わったバンドが次々に名盤を放出しているので、肝心のSATYRICON自身はどういうアルバムで来るのかと思ったら…。このバンドにMAYHEMやEMPERORなど、パイオニアとして地位を築いたバンドほど、更に音楽性を発展・変化させていく傾向が強い気がします。
もしかしたら前述の1349やKOKなど良質なバンドが頑張っているからこそ、彼らはこういう挑戦的なものが作れるのかもしれませんね。ちなみにこのアルバム、DFの「Attera~」同様、買うなら絶対日本盤をお勧め。「STORM(OF THE DESTORYER)」は今のSATYRICONがストレートな曲をやったらどうなるかという感じで、ブラックメタラーなら一撃で悶絶するクラスのかっこよさです。 日本に生まれて良かったかも(笑)