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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5401-5500

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WHEN - Whenever - Some Apocalypses ★★★ (2006-11-27 21:16:23)

BURZUMやSTALAGGHなんかはそんなに抵抗無く受け入れられたんですけど、この曲は最初聴いた時は「無理…」と思いました…。それから暫くこのCDを棚に置きっぱなしにしてたぐらい(笑)今の評価は★の数の通りです。
曲的には不気味な男女コーラスパート、Lars氏の絶叫が聴けるロックパート、浮遊感のあるシンセパートなどからなりますが、相変わらずパートごとの脈絡が分からなく不吉な感じ。14分の大作ですが、各パートのコントラストが鮮やかになってる分、昔の大作よりも訳分からない度が増してるような気さえします。しかし「曲のタイプを選択しろ」と言われても困るんですが(苦笑)


中島みゆき - ララバイSINGER - 宙船 ★★★ (2006-11-27 18:14:32)

TOKIOの歌うバージョンを聴いた時から、深みとキャッチーさを両立させたメロディが凄く耳に残ってたんですが、やはりみゆきさんの提供した曲でしたか。
…そんなメロディを、彼女の抜き身の日本刀のような鋭いヴォーカルで歌われたら名曲にならないわけがないですね。冗談じゃなく、この曲のこのお方の声は「神性」すら宿っていると思います。J-POPもしっかり分け入ってみれば、クオリティの高いアーティストが沢山存在する面白いシーンだと思いますけど、彼女以上のヴォーカルっているのかほんとに疑問。


SOLEFALD - Black for Death - An Icelandic Odyssey Part Ⅱ - Silver Dwarf ★★★ (2006-11-27 17:38:48)

この曲のベース&ギターのリフ、本当にドワーフたちが穴を掘る時のテーマソングみたい…。ファンタジーとかに出てくるドワーフのイメージと凄く合ってます。こんな感じの曲をバックに体を揺らして歌いながら仕事してそう。でもこういう曲に華美なフレーズを乗っける辺り、彼らの前衛的な感性の面目躍如なのかもしれませんね。


SOLEFALD - Black for Death - An Icelandic Odyssey Part Ⅱ - Necrodyssey ★★★ (2006-11-27 17:37:48)

まず前半の「祭儀」というよりも「お祭り」と表現したほうがしっくりきそうな、珍妙なリズムが耳を引く曲。ちょっと楽しげ…(笑)。このアルバムはこういう耳に残るパートが多いので、インパクトがあって良いですね。
後半は前半よりも真っ当な感じ。リフもなかなかですし、キーボードやギターのソロなどの上ものも華美でメロディアス。前半で強いインパクトを与えておいて、後半しっかり聴かせる…なかなかの名曲です。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! - Shut Up, There is No Excuse to Live... ★★★ (2006-11-27 17:35:15)

Come kaos, come death!!!
Come kaos, come death!!!
このキレのあるブラック声が素晴らしい。一緒に叫べそうだし。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! ★★ (2006-11-27 17:32:00)

2006年発表の5th。
初回盤は缶ケース仕様もあり。

タイトルにも「!」マークが4つも付いて気合入りまくりのブラックメタル。割合としては刻み系と平坦系のリフを多く含むスラッシーな曲調で、トレモロリフによる荘厳メロディやキーボードもアクセントに用いてる感じ。ただ前作と比べるとキーの方は明らかに減っていて、今作では本当に「ほんの味付け程度」っていうくらいの頻度。

でも、メンバーも「ヴォーカル重視のアルバム」と言っているだけあって、一番の聴き所はやっぱりNattefrost氏のヴォーカルでしょう。これはかなり壮絶です。基本的にはいかにもブラックメタルな高音がなりで、時折熱くアジるような声や低音でドスを聴かせたデスヴォイスも使ってますが、マジで頭の血管がブチ切れそうな勢いで叫びまくってます。

たまに喉を締め過ぎているのか、声というより笛のような空気が漏れるような音が出ている箇所なんかもあって、アルバムの最初から最後までマジギレモードです(笑)。インタビューによると、彼が収録中に叫びすぎで片方の肺をおかしくしてレコーディングが難航したそうですが、そりゃこれだけ激しく叫んでれば当り前でしょう(笑)。

曲的には正直名曲もあるけどインパクト不足が否めない曲もあったりしたんですが、彼のヴォーカルに関しては大満足。COFの2nd並にヴォーカルの喉が心配になってくるアルバムです。しかしARCTURUSのDVDといい、Season of Mistは缶ケースにこだわってるのかな…私はかさばるのが嫌で通常盤を買ってしまいましたが…。


SILENCER ★★ (2006-11-26 20:04:00)

さっきレビューサイトのEncyclopeadia Metallumを見たら、このバンドは
ヴォーカルが収容された(精神病院に?)ので解散したって書いてあったんですが…。
サンクスリストに精神病院っぽい名前も載ってるし、マジでやばい人だったんでしょうか。
最も、彼はインダストリアル/ドローンの新プロジェクトを立ち上げた
みたいだから、音楽には関わっているみたいですけど…。


ゆう - てんのみかく ★★ (2006-11-25 20:49:00)

某所で上のカズチンさんのお勧めで知った、2004年発表の作品。
カズチンさん、素晴らしい出会いをありがとうございます。
私は名前のイメージから、GO!GO!7188は軽めのメロコア、もしくはガールポップをやっている
バンドという印象を勝手に抱いていたんですが…いや、これは全然違いますね。
今まで勝手なイメージで手を出さなかった事を謝らなければならないかもしれません。
捨て曲無しどころか、入ってる曲がことごとく超名曲か名曲レベルなんですが…
曲的には、ジャジー、オリエンタル、昭和歌謡風、プログレ、アラビアン(?)など様々な
要素を取り入れたちょっと前衛的なポップス/ロックという感じでしょうか。
使われている楽器もストリングスやピアノを始め、三味線、アコーディオンなどと多彩。
決してハッピーな音世界ではなく、曲によっては頽廃的とすら言えるくらいの情念の
感じられる音なのが私的にすっごくツボです。しかしこれだけの音要素を詰め込んで
おきながら破綻が無いどころか、統一された世界観を確立しているのは凄いですね…。
V系で例えると一人でcali≠gariを成立させちゃってる感じでしょうか。マジで脱帽です。
ヴォーカルは結構ねっとりとした情念を込めて歌うタイプで、時折コケティッシュさをも
感じさせます。でも時々見せる狂的とも言えるくらいの情念は少し怖くもあったり。
怨念すら感じる、と評価する人もいましたが、確かに頷けますね。
さて、私は「万人向け」という単語には大きく分けて二つの意味があって、一つは誰からも
好かれるような、悪く言えば棘の無い音で、もう一つは世界観の濃さやインパクトの強さ故に
誰が聴いたとしても問答無用で引き込んでしまうパワーのある音。
このアルバムの世界観は、後者の意味でなら「万人向け」と言えるかもしれません。
確かにヴォーカルやアレンジにはエキセントリックな面もありますが、ファルセットや
コブシなどで更にビビッドさを増した独特のメロディは、決してリスナーを突き放していません。
しかしこういうの聴いちゃうとJ-POPはレベルが低いとか口が裂けても言えなくなりますね…。
そう言う人は、こういう良質なアーティストを探そうとしない怠慢な人だと思った方がいいです。
って、人から勧められるまで知らなかった私が言っていい台詞じゃないですね(笑)
ともかくJ-POP万歳!!


ゆう - てんのみかく - 蓮 ★★★ (2006-11-25 20:25:36)

そう、捻くれているんだけどキャッチー。こういうメロを聴いちゃうとポップにしたくないから歌メロをキャッチーにしない、っていうのは良い歌メロが書けない事への言い訳にしか聞こえなくなりますね。
その妖しい歌メロと、ストリングスの叙情、水音のようなSEなどが絡まりあって出来る音世界は小宇宙のようでもあります。これは引き込まれる…。


ゆう - てんのみかく - 天邪鬼 ★★★ (2006-11-25 20:22:19)

アコーディオンの哀愁が、間奏辺りから絶望にシフトしていくような頽廃的なワルツ曲。ヴォーカルの表現力に呑まれると、まるでワルツを踊りながら徐々に砂に還って行く人形にでもなったような気分が味わえます。特にラストのサビのメロディを崩して歌ってる部分の情念なんて怖いくらいですね。


ゆう - てんのみかく - 終末 ★★★ (2006-11-25 20:18:52)

ファルセットを効果的に用いた歌メロが嫌でも耳に残る曲。
これを聴いてからしばらく、本を読んでてもこの曲のメロディが耳から離れなくて困ったほど。そんなにダークなメロディではないですが、ラストの慟哭ヴォーカルを三味線が引き取っていく展開は確かに「終末」という感じがします。


ゆう - てんのみかく - 葉月 ★★★ (2006-11-25 16:54:32)

最初のカウントから、もしかして次はストレートなメロコアが来るのかな…とか思ってたんですが、リズムがかなりパーカッシブだったり普通にポップな曲に着地しないのは流石。
サビのメロディは印象深いメロの多いこのアルバムの中でも際立ってキャッチーで、昭和歌謡にも通じる哀愁のあるもの。ほんと、昭和の時代から生き残ってる名曲とかと比べてもなんら劣るところの無い素晴らしいメロディです。


ゆう - てんのみかく - 蜜月 ★★★ (2006-11-25 16:26:24)

最初、「油~」で始まった時は、そのまま「アブラカタブラ」って歌うのかと思いました(笑)。曲的にはそんな感じでちょっと中近東っぽいメロですが、途中から出てくるベースが音色もメロディも「どこのトリップ音楽ですか?」っていうくらいダーク。
ここまで来ると、聴いてる感触としてはJ-POPというよりもSOLEFALDとかAKERCOCKE辺りの変態系プログレメタルに近い気もします。


ゆう - てんのみかく - 黒蜜 ★★★ (2006-11-25 16:21:37)

威風あるドラムと中国の摩天楼とかを思わせる、アングラで独特な雰囲気のメロディをファルセット&コブシで妖しく歌い上げるオープニングでまず耳が釘付けに。その後ジャジーで軽快なパートへと移行していく展開がスリリングかつドラマティック。間奏のピアノも良い感じ。
最初に一部を試聴した時から印象に残ってたんですが、やっぱり全体を聴いてもリスナーに鮮烈な印象を残していく曲。超お気に入りです。


SOLEFALD - Black for Death - An Icelandic Odyssey Part Ⅱ - Loki Trickster God ★★★ (2006-11-24 21:07:10)

前作「WHITE FROST QUEEN」とは姉妹関係に当たるだろう曲。
ULVERのGarm氏がゲスト参加してますが、トリックスターであるロキの曲をTrickster Gと名乗る人が歌うとは…(笑)。彼の低音ウィスパーから高音ファルセットを自在に行き来するヴォーカルはやっぱり素晴らしい。まるで「WHITE~」がHEAD CONTROL SYSTEMに乗っ取られたような感じの超名曲。「WHITE~」は前作でも好きな曲だし、彼のヴォーカル大好きなので、この曲の存在は本当に嬉しい。幸せすぎて鼻血が出そうです(笑)


SOLEFALD - Black for Death - An Icelandic Odyssey Part Ⅱ - Red for Fire + Black for Death ★★★ (2006-11-24 21:01:16)

前作のオープニング曲とは好対照を成す、SOLEFALDの中でもアグレッシブなシンフォニックブラック。とはいえSOLEFALDなので勿論普通声をフィーチャーしたり相変わらずドラマティックな展開です。
ブラック色がかなり強いのは歌詞中の「Euronymous」や「Deathlike silence」に引かれての事かもしれませんね。「私は最も暗き芸術を蹂躙し奪った」という詩は、ブラックメタルを独自に解釈し独自の芸術音楽を作り上げる彼ら自身を暗示しているというのは穿ちすぎでしょうか。


SOLEFALD - Black for Death - An Icelandic Odyssey Part Ⅱ ★★★ (2006-11-24 20:55:00)

2006年発表の6th。
前作の5thとは2枚で一つのストーリーを成すコンセプトアルバムになっているせいか、ヴァイキングメタルの要素を取り入れた曲調や音質、音作りなどは基本的に前作と一緒。ギターの歪みとストリングスの優美さがしっかり活かされた綺麗な音で聴きやすいです。

ただ前作は決して嫌いな作品ではないんですが、メタル色が強い曲のギターパートにあまり印象に残るリフや4thの「Fraternite~」で見られるようなビビッドなメロディが感じられず、ちょっと煮え切らない印象が拭えなかったんですが、今作はその弱点を見事に払拭してこの路線での傑作を作り上げてきたって感じです。

リフにしろメロディにしろリズムにしろ、より印象に残る物が多いんですよね。そのせいか、前作同様にサックスやヴァイオリン、チェロが用いられてますが、それらの音色がより活かされているように思います。やっぱり彼らは凄かった…。
また、「LOKI TRICKSTER GOD」ではULVER、HEAD CONTROL SYSTEMのGarm様が参加。プログレッシブな曲に見事にフィットする妖しいヴォーカルパフォーマンスが素晴らしい。

難点は…無理に挙げるなら神々の口論「LOKASENNA」の歌詞の台詞がノルウェー語で全く分からない事ぐらい。詩神ブラギとトリックスターのロキはコンセプト上でも最も重要な人物達なので、出来れば英訳を付けて欲しかったなぁ…。

ともかく、SOLEFALDの個性とヴァイキング/北欧神話のコンセプトが合致した名盤です。これなら日本盤とかが出てもおかしくないのでは。これだけクオリティが高ければ、プログレメタル好き以外でもいけると思います。


DEVIL DOLL - Eliogabalus ★★ (2006-11-20 12:09:00)

90年発表の2nd。
ドラマティックさにこだわったバンドは多くいますが、ここまで徹底したのは他に無いのでは…。
本当に、悪魔の演劇が行われる劇場に来てしまったかのような感覚を呼び起こす名盤です。
ストリングスやキーボード、アコーディオンや合唱などを用いた頽廃的で耽美な
オペラティック・クラシカルパートやゴシックメタル的なパートなどを組み合わせて
構成される極めてシアトリカルでドラマティックな音楽で、最早クラシックやメタルの枠を
超越した所で素晴らしい音楽を体験させてくれるという感じ。
×ィズニーの某超有名曲のオルゴールバージョンをサンプリングして琴のような音色を
被せるパートなど、時々前衛的とも言える部分も。結構展開が急な場面もあったりしますが、
全てが彼らの掌の上で行われているような雰囲気で全く無理を感じさせません。
20分を超える曲が2曲という構成ですが、どのパートもメロディアスで緊張感があって、
長い曲が苦手な人が聴いたとしても呑まれてしまいストップボタンを押せなくなる事請け合い。
っていうか45分間全くダレることが無い展開なので、耳が休まる暇が無いんですが…(笑)。
合唱やギター、ストリングスなどによるメロウなメロディをフィーチャーしたゴシックメタル的
パートなど部分的にはキャッチーと言っても良いくらいで、長い割に取っ付き辛さは
あまりなく曲に入っていきやすいのも良いですね。
ヴォーカルは魔女の囁き声のような声色で、時折がなったり朗々とメロディを歌い上げたり。
最初はちょっと苦手かと思いましたが、1曲目が終わる頃には「これしかない」という気さえ
してくる程に。このヴォーカルが曲全体を引っ張っていっているような印象すら受けます。
しかしこのバンド、今まで登録すらされていなかったというのが信じられません。
クオリティはめっちゃ高いと思うんですが…。ゴシック苦手な人多いのかな?
まだこの一枚しか聴いてないんですが、ほんと個性的で素晴らしい音楽性を持ったバンドだと思います。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Morning Mood ★★ (2006-11-17 17:12:11)

個人的には「ASYLUM」の次に笑える曲。
サンプリングさえ無ければ普通にいい感じのインストですが、左から聞こえてくるのは…もしかしていびき!?「朝の雰囲気」ってそういうこと!?最初は何だか分からなくて普通に聴いてましたが、気付いた時は爆笑でした(笑)


犬神サーカス団 - 蛇神姫 - ガム ★★★ (2006-11-16 22:52:30)

犬神らしい語り(っていうか叫び)とハードロックの合体サウンドですが、最も狂気的な要素の強い曲ですね。声がひっくり返ってもお構いなしのヴォーカルがとにかく凶悪。「お前なんかニワトリだ、死ね鬼畜!」の言い方がキレがあって好き。


犬神サーカス団 - 蛇神姫 - 苦界浄土 ★★★ (2006-11-16 22:49:43)

病に冒された少女と、誰にも看取られることなく朽ちる花…
ドラマや小説だったら結構耽美的な表現がなされそうなテーマですが、この曲は耽美さよりも絶望感が漂ってますね。曲を通じて歌詞の少女の、自分の境遇への怨念や死語の世界への恐怖とかマイナスの感情が流れ込んでくるような曲。


犬神サーカス団 - 蛇神姫 - 蛇神姫 ★★★ (2006-11-16 22:45:40)

サビはメロディ自体は結構キャッチーなのに、その裏でぶつぶつと語ってるヴォーカルが怖すぎるんですけど…。これなら叫んでくれた方がまだ怖くないでしょうね。「怨念」「呪詛」といった言葉に惹かれる方には無条件でお勧めの一曲。


犬神サーカス団 - 蛇神姫 - 父親憎悪 ★★★ (2006-11-16 22:43:23)

当時の犬神の美点を全て集約したような超名曲。
演奏はしっかりとハードロックしてるし、歌メロも絶品で語りも凄みが効いているし、歌詞のテーマもシリアスでふざけた所は無く直接人間の暗部を表現してると思います。これがベストに入ってないのはおかしいでしょう…。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 ★★ (2006-11-16 22:38:00)

2000年発表の3rd。
「スケ番ロック」が犬神のエンターテイメント的な部分の集大成の傑作だとしたなら、
このアルバムは彼らの作品の中で最も「おどろおどろしさ」に特化した傑作だと思います。
前作の「地獄の子守唄」でさえ、タイトルトラックなんかはエンターテイメントとしての
「グロ」を表現している印象を受けますが、このアルバムではそういった聴き手を
楽しませようとする姿勢はあまり感じられず、直球で人間の暗黒面を表現している感じです。
聴いていると昭和初期の日本の村のような風景が思い浮かびますが、明らかに風光明媚だったり
古きよき日本とかそういう感じじゃなくて、瘴気の濃さに圧倒されて参ってしまう感じ。
ヴォーカル面でもそれは顕著で、凶子さんは元々表現力の高いヴォーカリストだと思いますが
このアルバムの歌は語尾を擦れさせたり、ぶつぶつ呟いたり、声を震わせながらメロディを
追ったりととにかく怨念が感じられて、本当に背筋が寒くなるようです。
今のところフルアルバムとしては「形而上のエロス」が最新作ですが、原点回帰を
標榜するならこのアルバムくらいの瘴気の濃さが欲しかったなぁ…。


ANAAL NATHRAKH - Eschaton - Between Shit and Piss We Are Born ★★★ (2006-11-16 21:37:32)

タイトルから受ける印象に反して、美しいメロディの朗唱とメロディアスなギターが交錯するパートをフィーチャーした曲。しかしそのパートであっても、打ち込みドラムとリフの音圧は減りません。っていうか音数が増したぶんむしろ音圧が上がってる気さえします。
こういうクリーンパートがあると、その他の部分のヴォーカルの醜悪さが際立ちますね。


ANAAL NATHRAKH - Eschaton - Timewave Zero ★★ (2006-11-16 21:33:34)

どことなくメロディが機械的な雰囲気を感じさせる曲。
メカニカルな印象を覚えるようなきめ細かいトレモロリフの振動と音圧から受ける圧迫感が混ざり合って出来た邪悪な波動が、リスナーの鼓膜を通じて脳を冒していく…みたいな感じ。


ANAAL NATHRAKH - Eschaton - When the Lion Devours Both Dragon and Child ★★★ (2006-11-16 21:30:44)

この曲もクリーンヴォイスのパートが印象深く用いられてますが、ハモりといい声質といい神々しさすら感じるほど。更にその後のメロディアスなパートは、ギターがメロディなので語義的には違ってるんですが、シンフォニックと表現したくなるような美しさがあります。
憎しみを曝け出すようなパートと上記のような綺麗なパートでは結構ギャップがあってドラマティックですが、どっちもリズムは圧迫感を感じるほどなのが素晴らしいですね。


ANAAL NATHRAKH - Eschaton - Bellum omnium contra omnes ★★★ (2006-11-16 21:26:22)

タイトルはラテン語で「万人の万人に対する闘争」。法や社会の無い自然状態での人間の様子を表した言葉らしいです。CDのプレイボタンを押すと、凄まじい音の塊がせり上がるように襲い掛かってくるオープニングでもうインパクトはばっちり。「BELLUM!! OMNIUM!! CONTRA!! OMNES!!」のタイトル絶叫する箇所は、声の種類の多さと凄まじさが多角的に攻めてきてヤバいことになってます。


DIR EN GREY - THE MARROW OF A BONE - Agitated Screams of Maggots (2006-11-15 10:25:40)

京さんの怒りのこもった絶叫がかっこいい、全編飛ばしまくりな曲。
でもこの曲と歌えてないライブ音源で1260円は少し高い。カップリングなしの一曲で500円とかでもいいんですけど。歌詞は…CLEVER SLEAZOIDの「I will fuck your parents」といい、この曲の「I'll rape your daughter on your grave」といい、ちょっとネタに走りすぎの感が…。個人的にはDirにデトロイト・メタル・シティ的な面白さは求めてないので、はっきり言ってあまり良いとは思えませんでした。どうせやるなら「惨劇の夜」「蜜と唾」以上に過激にして欲しい。
う~ん、なんか批判的な意見になってしまいますね…決して悪い曲ではないんですが、どうもモヤモヤしたものが…。


ANAAL NATHRAKH - Eschaton ★★★ (2006-11-13 22:18:00)

2006年発表の3rd。

Anaal初体験ですが、すっさまじいバンドもいたもんですね…。MARDUK辺りと並んでブルータルブラックの代名詞的存在になれるレベルだと思います。

まず曲そのもののテンションの高さに加えて、マシンドラムとノイジーなギターリフによる音圧は押し流されるような快感を覚えます。ドラムは打ち込みらしいですが、少し溜めてから雪崩れ込んだり、フレーズが人間が叩いてるっぽい感じで言われなければ分からないほどだし、リフの方も意外とメロウなフレーズが多く、音質もウォークマンで雑踏で聴いててもなんだか分からなくなるほどノイジーという訳ではないので、聴いてて辛くないですね。

ヴォーカルは鬼です。っていうか鬼が精神異常をきたしてる感じです(笑)。基本は高音で喚きまくってますが、その喚きのテンションの高さが半端ない。その凄まじさはネチっこさこそそう無いものの、Wolf's Lair AbyssでのManiacの歌声を思わせるほど。これだけでも異常と言えますが、それに加えてAttila風の呻き声とかドスの効いたデスヴォイスもこなしていて素晴らしい。更によくEMPERORのIhsahnにも例えられる威風を備えた朗唱までやっちゃいます。でもEMPERORなんかは朗唱が入るパートではテンポを落としたり音圧を少し下げたり展開を設け、叙情的に聴かそうとしてますがこのバンドはお構いなしで音圧が全く下がらないのが凄い。ほんとやりたい放題な感じ。

このバンドはかなり評価が高いので聴いてみましたが、確かに素晴らしい作品です。私が某雑誌の編集者だったら間違い無く90点台は付けますね。ブラックにブルータルさを求めている人は素通り厳禁なアルバムです。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの絵本 【魔女とラフレンツェ】 ★★★ (2006-11-13 20:17:29)

1、2曲目はいわゆる「一聴き惚れ」だったんですが、これはじわじわ来ました。
今ではかなりお気に入りの曲の一つ。緩急を使い分けたドラマティックな曲調でありながら、何処を切り取っても美しいメロディが…。案外過激な性的表現がある辺り、「本当は怖いグリム童話」のような世界観の曲だと思います。
でも曲中の「ラフレンツェ」の見た目の描写がジャケの「エル」とそっくりだし、何気に物語中重要な位置を占めている曲なのかも。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの絵本 【笛吹き男とパレード】 ★★★ (2006-11-13 20:02:42)

アルバムの中でも異色なマーチ風の曲。
…オケのアレンジ、歌やスキャットのメロはもはや後光が差して見えるくらいに(笑)キャッチー。このアーティストはメタル要素や物語要素に話題が集中しがちですが、この曲や「Yield」「天秤」など、それ以外の音楽的要素を取り入れて分かりやすく、でも安っぽくなく仕上げるセンスこそが素晴らしい。ナレーション少ないのでカラオケでも歌いやすいです(笑)おお友よ!!


ABORYM - Generator - Suffer Catalyst ★★★ (2006-11-09 16:55:36)

確かに、ABORYMは新しいシンフォニックブラックの形を作り上げてしまったとすら言えるかも…。確かに展開は複雑なんですが、どのパートを聴いても求心力があるので、聴き手がブラック初心者だとしても世界観の中に引き込んでしまう魅力すらあると思います。
という訳で初心者にも是非聴いて欲しい。一度地獄を味わってみるのもいいかも。戻れなくなったり、戻りたくなくなっても当方責任は一切取りませんが(笑)


ABORYM - Generator - A Dog-Eat-Dog World ★★★ (2006-11-09 16:51:09)

しかしこれだけレベル高いとどんな楽しみ方も許されますね。
もちろん全体の雰囲気で聴くもよし、Faustのミディアムでもしっかり聴かせるドラミングを味わうもよし、リフやキーの紡ぐ暗黒世界に浸るもよし。もうお気に召すままどうぞ。個人的にはVoはもっと大きいミックスが良かったけど、それだとこのバランスの良さはなくなってしまうかな?


MOURNFUL CONGREGATION - The Monad of Creation - The Monad of Creation ★★ (2006-11-08 21:10:43)

この曲調だと、ギターの歪みが水の飛沫の様な印象に聞こえる…。
人はこうして海へと回帰していくのだろうか…みたいな。


HEAD CONTROL SYSTEM - Murder Nature - Masterpiece (Of Art) ★★★ (2006-11-08 21:06:15)

アーオ! アーオ! アーオ! アーオ! ウー!
…Garmがこんな歌い方をするなんて…ある意味ちょっとした衝撃でした(笑)。しかし流石Garm様、何をやってもかっこいいですね…ラストはそのアーオ!とツーバスが絡んできて痺れます。


HEAD CONTROL SYSTEM - Murder Nature - Baby Blue ★★★ (2006-11-08 21:02:58)

イントロからはもっと難解な曲が始まりそうな感じを受けましたが、本編に入ると意外にもキャッチーで取っ付きやすい作風。旋回するようなへヴィでグルーヴィなリフにメロディアスな歌メロやテクニカルなドラミングが乗ってとてもかっこいい曲。


BORKNAGAR - Quintessence - Genesis Torn ★★ (2006-11-08 20:55:17)

全編デスヴォイスでSimenのコブシ声が聴けないのは残念ですが、それでもこの曲のヴォーカリゼーションは好き。サビの掛け合いが案外キャッチーで、段々とドスの効き方が強くなっていく部分がかっこいい。


BORKNAGAR - Quintessence - Inner Landscape ★★ (2006-11-08 20:53:01)

シンセサイザーによる心象風景描写。
一応ドラムやベースも入ってますが、音の7割はシンセって感じ。
COLOSSUSからこの曲の流れはアルバム中特に哀愁の強いパートです。


BORKNAGAR - Quintessence - The Presence Is Ominous ★★★ (2006-11-08 20:50:25)

Simenのヴォーカルの音域の広さを上手く生かした曲。
勇壮と哀愁を備えた曲に乗せての、彼の味のある高音と威厳のある中音でのハーモニーがたまりません。更にその影から憎しみを吐き出すようなデスヴォイスが…名曲です!


BORKNAGAR - Quintessence - Ruins of the Future ★★ (2006-11-08 20:46:52)

海の男というよりも、風を切って飛翔するような高揚感の強い曲。
アルバム全体を通してちょっと丸めの音質ですが、この棘の少ない音質から繰り出される美メロのトレモロリフも、妙に味のある哀愁を感じさせてていいですね。


ABORYM - Generator - Between the Devil and the Deep Blue Sea ★★★ (2006-11-08 07:21:55)

トランスっぽいパートを挟んだり、サンプリングを導入したり、このアルバムでのメカニックな部分を担っている曲。とは言っても、やはり主眼はバンドサウンドに置かれているみたいですが。
トランスパートの直後のFaustのドラムが好き。機械的なのに人間的って言う矛盾を矛盾にせずこなしている感じ。


ABORYM - Generator - Disgust and Rage (Sic transit gloria mundi) ★★★ (2006-11-08 07:18:09)

サブタイトルは「かくして世界の栄光は横切る」でいいのかな?
…曲全体でなく、一部のパートだけ聴く聞き方は時に邪道だとされたりしますけど、この曲の後半のミディアムパートのドラムはそうせざるを得なくなる程素晴らしい。ここまで印象に残るフレーズを叩けるのは凄いですね…ほんと叩いてて楽しそう。もちろん全体で見ても十分凄い曲なんですが。


ABORYM - Generator - Ruinrama Kolossal S.P.Q.R. (Satanic Pollution - Qliphotic Rage) ★★★ (2006-11-08 07:13:11)

まず入りのラテン語コーラスのもたらす宗教的恍惚にやられます。
でもこれだけ展開を設けているというのに、その恍惚感は霧散することなく一曲中ずっと続いているというのは、ひとえに彼らの曲作りのセンスの良さでしょうね。ギターソロと共にブラストで加速するパートもかっこいいです。


ABORYM - Generator - Generator ★★★ (2006-11-08 07:08:31)

ブラスの音色も入り、アルバムの中でもシンフォ度の高い曲。
しかしこれ程までに邪悪さ、クオリティ、シンフォ度の全てを共存させた曲ってないんじゃないでしょうか。EMPERORの1stの収録曲に勝るとも劣らない、邪悪シンフォニックブラックのお手本になりそうな曲。っていうかEMPERORが1st路線のまま深化していったらこういう曲を作りそうです。


ABORYM ★★ (2006-11-07 20:22:00)

新譜手に入れましたが、めっちゃ良いです!!
今まで躊躇ってたのが馬鹿馬鹿しく思えるくらい…。
レビューでも書いたけど、発売された時に買っておけば良かった。


ABORYM - Generator - I Reject! ★★ (2006-11-07 20:20:31)

前曲のブラストで廃墟になった未来都市に放射能の雨が降り注いでいるような雰囲気の曲。僅かに生き残った人々も、悪魔の声に精神を冒され、シンセの光に身を焼かれて死んでいく…みたいな。
それにしても、「私は拒絶する!」って(漫画の)BLEACHか何かのキメ台詞であったような(笑)


ABORYM - Generator - Man Bites God ★★★ (2006-11-07 20:17:16)

2分くらいのメカニカルなイントロから一転、物凄い圧搾ブラストが!!
心なしかこの曲だけドラムの音が大きいような…物凄い迫力。このスピード、この重さで更に体感速度をアップさせるオカズも入れてきて圧倒的。完全にFaustが世界を牛耳ってますね…。Attilaがゲスト参加で、呪詛ヴォーカル多めなのが嬉しいですが、Faustのドラムのインパクトのせいでちょっと霞んでる気も。


ABORYM - Generator ★★★ (2006-11-07 20:12:00)

2006年作の4th。

Attila脱退、Faust加入というブラックメタルの伝説的メンバーの人事も含んだ編成の変更があっただけあって、音楽の中身もかなり変わってますね。まずインダストリアル風味は大幅に減り、ほんの味付け程度に。代わりにテンポがよく変わる複雑な展開とオーケストラ風のシンセや時折入るラテン語の荘厳なコーラスなどが前に出た、シンフォニックさが以前よりも強調されたアルバムになっていると思います。音質もドラムの音がデカく迫力がある上に音量も丁度良い大きさで、曲もメンバーの写真がまともになったことからも想像される通り、B級っぽさは全く無く第一級のシンフォ系のバンドと比較しても全く引けを取らないクオリティの高さです。

メジャーなシンフォ系のバンドと比較すると暗黒度は高めなのも嬉しいですね。機械文明の支配する未来、遂にヨハネの預言が成就し審判の日がきたかのような雰囲気です。肝心のFaustのドラムですが、確か彼って結構最近まで刑務所にいたんですよね?明らかにEMPERORの時より凄くなってるんですが…ノルウェーの刑務所はドラムが持ち込めて練習出来たとしか思えません(笑)。いや、ほんとに電子ドラムぐらいは持ち込めるのでは…。これだけテンポがころころと変わる作風なのに、まるでドラムという楽器を媒介にして歌っているような叩き方。正直ドラムだけに集中して聴いていても飽きないくらいです。かと思えば、「Man Bite God」などでは物凄い重量感のブラストも…いや、ドラムを叩く楽しさを満喫してますね、Faustさん(笑)。ギターリフも今までより印象に残るメロディが多く前述の様にキーも前に出てるので、そのアンサンブルを味わう楽しみも増しています。

ヴォーカルはMYSTICUMの人に代わってますが、前作のAttilaのゲロゲロした高音のがなりとそれほど変わる歌い方ではないので、違和感無く曲にあってます。っていうかドラム、キー、ギター等に比べるとあまり前に出てきませんが…。メカ度が減ったので、個性という面では減退したかもしれないし、複雑なテンポチェンジはもしかしたら取っ付き辛いのかもしれません。でもこれだけ高品質ならばこの変化は大歓迎。ほんとに、これ程凄い作品ならもっと早く買っておけば良かったです。


KATHARSIS ★★ (2006-11-06 20:04:00)

ドイツのブラックメタルバンド。
Deathspell Omega、Antaeus、Funeral Mist、そしてこのKatharsis…。
レーベルNorma Evangelium Diaboliはブラックメタラーの間でかなり話題に
なっているみたいですが、確かに凄く良いバンドが多いですよね。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Worldwithoutend ★★★ (2006-11-06 20:03:11)

タイトルトラックは16分の大作。ヴォーカルがいつも以上に狂ってます…
ギターソロもほんと狂人が弾いてる感じでいいですね。しかしその後以外にもメロウなフレーズも。このイカレ具合と曲のクオリティのバランスの良さが素晴らしい。リフの繰り返しはずっと聴いてると心を病みそうですね…ラスト近く荘厳な雰囲気なのも逆に気持ち悪い(褒めてます)。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Kosmik Sacrifice (2006-11-06 20:02:15)

11分や16分の曲もあるのに、この曲は僅か2分弱。
このアルバムでは極端な作風を好んでいるのかも。
混沌のうちに曲が終わってしまった…。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Eden Belovv ★★★ (2006-11-06 20:01:25)

まず短いSEに導かれて始まる入りのリフでやられました。
ぶっ壊れているのに叙情性もある、叙情性もあるのにぶっ壊れてる…。
正にこの作品を象徴するようなリフだと思います。これでやられる人多いでしょう。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd ★★★ (2006-11-06 20:00:00)

2006年発表の3rd。
よく「カレー好きのためのカレー」という表現を目にしますが、この作品は正に「ブラック好きのためのブラック」。

曲のぶっ壊れ具合がかなり凄く、スピーカーで聴くと壊れたラジオに悪霊や怨霊の類が憑依して音楽を奏でたらこうなるんじゃないか…というような、凄まじい混沌が辺りを包みます。第一印象はそんな感じだったんですが、良く聴くと案外整合性があって各要素もかなりレベルが高いんですよね。

まずヴォーカルは…発狂したように捲し立てる禍々しいがなりがメインで、時々声をひっくり返してまでヒステリックに叫び散らしたり、涎を撒き散らしてる感じのイカれた笑い声を入れたりしてかなりイっちゃってます(笑)。「グアッ」とか「ヴァーーーーーー!!」みたいな絶叫も多く気合入りまくり。

リフも時々メロディアスなのにも関わらず、メロウさよりもカオスの方が際立っているものを弾いていて素晴らしい。曲は結構大作が多め(最長16分)ですが、この混沌とした雰囲気に呑まれるのが快感なので個人的にはオッケー…と思ったけど、気分によってはやっぱこの作風で16分は流石に長いと感じてしまう時も。ただ気分が同調した時はもうずっと聴いてたいくらいですが。

よくこのバンドの音楽性を表すのにノルウェーの初期ブラックが引き合いに出される事が多いようですが、確かに雰囲気的に通じる物があると思います。あの雰囲気をもっとアンダーグラウンド臭を強くした感じ。音質は最初ヴォーカルがぶっ壊れてるせいで曇らされてましたが、よく聴くと悪くないです。ドラムはちょっと軽めですが、ギターは丁度良いノイジーさでリフの凶性を損なわず実に気持ち良い。
ブラックメタラー限定で耳に優しい音質かと。

…まあメジャーどころと比べると、確かにややフェチ向けなのは否めませんが、これはブラックを普段から愛好している人は「NO」と言えない音源でしょうね(笑)。混沌と整合性がバランスよく混ざり合ったかなりの好盤です。


志方あきこ - RAKA - 祈り ~モンラム~ ★★ (2006-11-06 10:08:27)

使われている言語は多分チベット語。
なので全然何を歌ってるか分からないんですが、訳詞の内容がいいですね。情景が浮かぶというか。志方さん付きのリリシストの中でも篠田さんの詩が一番好きかも。言語に合わせて歌い方が変わるヴォーカルも上手いです。何気に独特な音色のギターソロも聴けるのが嬉しい。


志方あきこ - RAKA - うたかたの花 ★★★ (2006-11-06 10:03:16)

最初のピアノをバックに歌う部分のまるで夜景が見えそうなお洒落な雰囲気…R&B系の歌手かと思いました(笑)。まぁ曲が進めば胡弓っぽい音が入ってきたり、志方さんらしい曲調になってきますが。
しかし特筆すべきはサビメロ。歌い方こそしゃくりを多用し癖の強いものですが、この鮮烈さはもしもドラマとかで使われたら凄い売れちゃうんじゃないでしょうか。こういう曲が何気なく入ってるアルバム構成、凄すぎなんですけど…。


志方あきこ - RAKA - 蒼碧の森 ★★★ (2006-11-06 09:58:55)

多重コーラスは勿論、フィドルやリコーダーまでが使用楽器に取り入れられていて、決して隙間の多い音作りではないんですが、これらの醸し出す緊張感がある種の「静寂」を感じさせてくれるのが凄いですね。それこそ夜の森のような神秘的な雰囲気です。


BORKNAGAR - The Archaic Course - The Witching Hour ★★★ (2006-11-05 23:20:25)

タイトル通り妖しげな雰囲気ですが、私はSimenの歌に酔い痴れてます(笑)
サビメロはシンセの音色とも相まってキャッチーな雰囲気ですが、パートによってはSimenの中性的な声色を生かした妖しさのあるメロも出てきて、どっちも聴き応えあるのがいいですね。


BORKNAGAR - The Archaic Course - Nocturnal Vision ★★ (2006-11-05 23:16:52)

この曲は作曲がBrun、作詞はSimenですが…歌メロはどっちが付けてるんだろう。やっぱリリシストのSimenなのかな?ともかく最初の歌メロ部分の、声のちょっとした歪みやトーンすらも完璧に操っているようなヴォーカルラインは印象深いですね。正直後半は掴み所がないとも思いましたが、全体で見て名曲だと思います。


BORKNAGAR - The Archaic Course - Oceans Rise ★★ (2006-11-05 23:12:48)

この曲は結構ヴァイキングっぽい要素がありますね。
勇壮なメロディで聞かせる所があったり、アコギで叙情性を醸し出すパートがあったり。アルバムの中では普通声は少なめの曲ですが、Simenはデスヴォイスも十分かっこよく、満足。


BORKNAGAR - The Archaic Course ★★★ (2006-11-05 23:00:00)

98年発表の3rd。

このバンドはヴァイキング、もしくはフォークメタルとカテゴライズされる事が多いですが、このアルバムを聴いてみた限りでは後期EMPERORの作風にも通ずる、プログレッシブでブラックの要素を含むドラマティックなメタルだと思います。

後期EMPERORと比べると激烈度は抑え目で、殆ど普通声とミディアムテンポで進行し、ブルータリティよりも展開やメロディ等をじっくりと聴かせる作風ですね。「AD NOCTUM」のような疾走感のある曲もかっこいいです。

…でも、このアルバムの目玉はSimenのヴォーカル。
私的には彼の貢献のお蔭で、このアルバムを名盤といってはばかりません。IhsahnやGarm同様、デス声と普通声を使うタイプですが普通声のほうが特に素晴らしい。地声が高いのか、かなり高いキーを出しても無理を感じさせず、なおかつ声量も減りません。

しかも声質が独特というか、ちょっとコブシ入ってる感じで一度はまると病みつきに(笑)。ARCTURUSの4thも同じくらいの頻度で彼の普通声が聴けますが、曲全体では同じくらい好きなんですけど、歌メロだけでいったら明らかにこっちの方が優れているように思います。っていうか、彼のコブシヴォーカルをより生かしたメロディなんですよね。これでもう少しヴォーカルが前に出てたら生涯のアルバム10選に入ったかも…。

デスヴォイスの方も最近のIhsahnに似た高貴さと野蛮さを兼ね備えた絶叫でかなり良いです。時折下から掬い上げるような迫力を醸し出していてかっこいい。しかし、これを聴くとDIMMU BORGIRって罪深いバンドだと思いますね…こんな素晴らしいVoにベースをやらせるなんて…。

ちなみに次作「Quintessense」も若干アグレッシブになってるとはいえ同路線ですが、普通声が減ってるため、どっちか片方を買うんだったらこっちがお勧めです。


ANTAEUS - Blood Libels - Words as Weapons ★★★ (2006-11-05 09:42:44)

ラストのヴォーカルの邪悪な表現力…もう手放しで素晴らしいと褒めたくなります。
憎悪を篭めたがなりの後、それでも感情を押さえきれず、必死に鎮めようとしているような喘ぎ声(?)まで入っていて凄まじい。


ANTAEUS - Blood Libels - Cyklik Torture ★★ (2006-11-05 09:41:55)

確かに、デスメタルとブラックメタルの区別もつかないような、音圧に慣れていない人にとってはこの音は拷問かもしれません(笑)。このバンドには珍しい事ではないですが、ずっと突っ走ってます。個人的には1分30秒くらいのパートが好き。頭振りたくなるような感じ。


ANTAEUS - Blood Libels - Colliding in Ashes ★★ (2006-11-05 09:40:20)

この曲は存在感のあるミディアムパートもありますが…。
シンバルのノイジーな響きで、耳が休まる暇は全く無いのが流石。


ANTAEUS - Blood Libels - Rot ★★★ (2006-11-05 09:39:23)

トラックリストでは変な記号ですが、オフィを見ると「ROT」というタイトルみたいです。
このバンドはSEの使い方が上手いですね。これからどういう目に遭うのかこれを聴いただけで予想できるという(笑)。特にバンドパート直前のノイズが作風を暗示しているようだし、そこからの雪崩れ込みもかっこいい。途中のヴォーカルの鬼気迫るがなりも素晴らしい。


ANTAEUS - Blood Libels ★★★ (2006-11-05 09:38:00)

2006年発表の…おそらく3rd(違うかも…)。取り敢えず最新作。あのNorma Evangelium Diaboliからのリリースです!ジャケの手が生々しくて気持ち悪い…オフィだとなんか動いてるし(笑)

このバンドの音楽性はロウ(Raw)ブラックと言われているだけあって、音質はかなり癖が強いですね。ギターの音量が大きめで、ノイズがかなりキツめでノコギリなど刃物を連想させるような強烈な音。ドラムはギターと比べるとやや軽めですが、音の地獄の中を駆け抜けていくようで却って爽快感があって良いです。曲の方は、いわゆるファストブラックで、一応僅かながらミディアムパートもあり、速いパートも時々リズムを変えたりして一本調子にはなっていませんが、基本的には爽快に突っ走る作風です。ギターの音が強いせいでミディアムなパートでも音圧が減らないのが凄い(笑)。

ヴォーカルは中音域でのがなり声ですが、時折憎悪が押さえきれない様子が伝わってくるようなマジな迫力あり。演奏自体まるで嵐のような迫力ですが、そこに邪悪さのスパイスを加えていて素晴らしい。元々高品質なブラックメタルを荒々しい音質でプレイするというのは、どこかKOKの2ndなんかとも通じる作風かもしれません。でもこの音質でこの作風…最初はノイジー過ぎてキツイと思ってましたが、慣れてくると同じファストブラックでもMARDUKや1349では味わえないような独特の気持ちよさがあって良い感じです。特にリフがちょっとメロディアスになるパートはその音圧とも相まって、聴き手をうっとりとさせてくれます。この音像はなかなか個性的ですね。

ブラックメタル特有のノイジーな音質が好きな方で、エクストリームメタルの音に押し流されるような快感が病み付きだという方には強くお勧めのアルバムです。


GREEN CARNATION ★★ (2006-10-30 16:58:00)

元EMPERORのTchortの在籍するバンド。
プログレ好きからの評価も高いとか。
息子の誕生にインスパイアされた60分の大曲を一曲のみ収録とか、
全編アコースティックとか結構実験的なアルバムが多めです。
そういう所もプログレファンに受けるのかもしれませんね。
しかし、このバンドに付いて調べてたら、同名の花屋のHPがヒットして驚きました(笑)


GREEN CARNATION - The Acoustic Verses ★★ (2006-10-30 16:55:00)

2005年発表の5thアルバム。
この作品をリリースした2005年でバンド結成15周年だとか。
作風は、タイトルの通りギター(もちろんアコースティックギター)を中心として、
ストリングスやメロトロン、キーボードなどのアコースティックな楽器とマイルドな普通声の
ヴォーカルがメロウさを演出するもので、どっちかというとメタルよりはプログレの範疇に
入りそうな感じ。OPETHでいう「Damnation」に近い作風だと思います。
私は正直言って、この作品を最初流してかけていた時は割と地味な作品という印象だったんですが…。
後からヘッドフォンで目を閉じてちゃんと聴いてみたらとんでもないですね。
フレーズの一つ一つに込められた叙情性がリスナーを捉えて放しません。
さりげなくストリングスやメロトロン入れてくる所とかヤバいです。
…これはプログレ好きに評価されるわけですね…。でも静かな作風とは言え、考え事をする時の
BGMには向かないかも。曲に意識が引っ張られてそれどころではなくなります(笑)。
ヴォーカルも上手いです。見た目的には大柄でスキンヘッドだし、用心棒のような強そうな
風貌(笑)ですが、それに反して凄く優しく繊細な歌声。「9-29-045」の後半の歌い上げや、
「High Tide Waves」でのややダークな雰囲気を醸し出す歌い方などでは表現力の高さも光ってます。
曲も似たような曲ばかりではなく、「Alone」のようにキャッチーなのあり、「9-29-045」の
ような大作ありでバラエティに富んでいて飽きずに聴き通せます。…私は「Alone」をコンピで
聴いて購入を決めたんですが、予想以上に良い作品で大満足。
唯一の不満は歌詞が「続きはWebで」状態なところかな(笑)。
近年の研究では、憂鬱な時はアップテンポなものではなく、気分に同調するような
メランコリックなものを聴いた方がそこから抜け出しやすいという事が分かってきたらしいです。
そういう時に聴く音楽としてはこれ以上のものはなかなか無いのではないでしょうか。
勿論リラックスしたい時に聴いても効果ありだと思いますし、お勧めです。
…しかし、こういうアルバムがポンと出てくるのが、メタルのフィールドの凄さだと思いますね…。
ほんと、メタルって凄いです。


GREEN CARNATION - The Acoustic Verses - 9-29-045 ★★★ (2006-10-30 16:52:59)

約15分、3部構成の大作。
【Part1 : My Greater Cause】
このパートのさり気ないメロトロンからストリングスに繋げる部分、景色が見えるようで凄くぐっと来ます。歌に込められた哀感もかなりのもので、聴いてて胸が苦しい。
【Part2 : Homecoming】
インスト&語りの第2部。ここのキーボードやメロトロンは優しげな雰囲気で良いなぁ…パーカション(ウィンドシェルっていうのかな)の音色がちょっと可愛い(笑)。インストで引っ張るパートですが引き込まれまくりでだれることはありません。ほんと、何時までも聴いていたいです…。
【Part3 : House of Cards】
締めに相応しい、感情の篭もった歌い上げがなんとも言えず…。
ラストのギターも実に儚げですね。実に有意義な15分間でした。
ごちそうさま(笑)。


GREEN CARNATION - The Acoustic Verses - Child's Play, Part 3 ★★★ (2006-10-30 16:51:45)

ゲストのチェリスト作曲のインスト。
アコギリフのミックスはちゃんと音響面でも考えられていて、聴いていると深遠の世界へ螺旋を描きながら落ちていくような錯覚を覚えます。メインのメロディを担うピアノのフレーズもどこまでも美しく、もう酩酊状態に陥ってしまいそう。ヤバいですね、これは…。
この曲だけタイトルの表記の仕方が他の「Child's play」と違うけど、単に表記法が違うだけなのかな?なんか収まりが悪い感じが…(笑)


GREEN CARNATION - The Acoustic Verses - Alone ★★★ (2006-10-30 16:50:37)

歌メロもストリングスのメロも取っ付きやすい曲。
特にストリングスは北欧の爽やかなそよ風って感じで気に入ってます。聴くと新鮮なミルクとか飲みたくなったりして(笑)。歌詞はどこかで聞いた事あると思ったら、ARCTURUSも引用したポーの同タイトルの詞ですね。この詞には北欧の腕利きミュージシャン達を惹き付ける何かがあるのだろうか…やっぱり歴史に残る詞だけあって押韻が美しく、そこから触発されたと思しきメロディもまた綺麗です。


GREEN CARNATION - The Acoustic Verses - The Burden Is Mine... Alone ★★ (2006-10-30 16:49:42)

このアコギリフ、哀愁を感じさせながらも催眠効果とかありそう…
それでいてメロディは分かりやすいのがいいですね。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- ★★ (2006-10-30 16:44:00)

2006年発表のアルバム。
「Melty Blood」というゲームの曲をハードロックなインストにアレンジしてます。
どのバンドの作品かは伏せておきますが、以前、あるゲーム音楽のHR/HMアレンジの作品があって、
期待して聞いてみたらリフが刻みばっかりでメロを殆どリードギターやキーに任せっきりで
がっかりして売ってしまった経験があったので、このCDを買うのは躊躇っていたんですが…
いや、これは凄いです。
リフが勿論刻みは多いんですが、ちゃんとメロディアスなものもあって単なるグルーブ感や
重さを出すための道具に成り下がっていない所が素晴らしい。いくつかそれだけでも曲を
引っ張っていけそうなかっこいいリフもありますし、キーボードともしっかり絡むので最高です。
当然リードギターの方も弾きまくり。またキーボードの人がリーダーらしく、ハモンド、
ピアノは勿論、いかにもゲーム音楽っぽいシンセまで幅広い音色で楽しませてくれます。
よくゲーム音楽を~風にアレンジっていうと、原曲の雰囲気を尊重するあまりアレンジが
なあなあになってしまいがちだと思うんですが、これはそういう陥穽に陥ることなくかなり
本格的なハードロックに仕上げてます。ドラムも生だし、他のメタル音楽並にギターが強く、
ゲーム音楽の雰囲気よりもまずHRありきで曲を作っている感じ。っていうか「Melty Blood」を
ダシに好き放題やっているようにも聴こえるんですが…(褒めてます・笑)。
ぶっちゃけゲームを知らなくても楽しめる作品だと思います。正直「Melty Blood」はPS2版を
持ってますが、「操作が簡単で、エリアル系連続技の苦手な私でもエリアルコンボが気持ち良く
出来る」「最近の2D格闘には珍しく死体蹴りが出来る(笑)」というのが主な印象で、音楽の方は
あまり印象に残っていなかったんですが、これを聴いて聴き返してしまいました。
ちなみにゲームの方は原作ファン向けキャラゲーと揶揄される事も多いようですが、私は
原作知らないなりに結構楽しめました。流石に私的フェイバリットの侍魂零とかKOF11とかと
比べるとやや見劣りするかもしれませんが、格ゲーのジャンルに新規参入してきたメーカーとは
思えないくらい面白かったです。少なくともPS期に乱発されたバーチャ・鉄拳フォロワーの
微妙な3D格ゲーの100万倍は面白いので(笑)、このCDが気に入った方で格ゲー好きならやってみてもいいかも。
まぁ、大体の人はゲームを先にやってそうですが…。
…なんか後半ゲーム語りになってる気が…まあいいか。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - (un-titled 002) ★★ (2006-10-30 16:41:43)

何故002が003より後にあるんだろう…出来た順?
メロディが牧歌的というか、可愛らしいというか…アンサンブルも歪みギターでなく、キーボードを中心に据えたものでとても聴きやすい。とはいってもベースは良く動くし、ハモンドもかなり入っててちゃんとHRを感じられるのがいいですね。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - Beside the Corpse ★★★ (2006-10-30 16:40:45)

これは原曲から結構印象に残ってました。
耽美なメロディが勇壮さに変わるアレンジはHRの専売特許ですね。儚く崩れ落ちるピアノからバンドサウンドへ雪崩れ込む部分、後半の魔王降臨的なアトモスフェリックなシンセが入る部分が特に好き。


ALI PROJECT - 勇侠青春謳 - 勇侠青春謳 ★★★ (2006-10-29 19:52:06)

最近のシングルの中ではオケの煌びやかさはやや控え目な感じを受けますが、その分リズムを強調し、歌詞の通りの勇ましい雰囲気が出てますね。
最初の印象ではメロディが難し目かと思ってましたが、「父よ~」辺りは嫌でも印象に残らざるを得ない鮮烈さがありますね。


ALI PROJECT - 勇侠青春謳 - 鎮魂頌 ★★★ (2006-10-29 19:48:01)

これ、ストリングスのアレンジが良くなってるのは勿論ですが、ヴォーカルがありえないくらい凄いんですけど。まるで切腹前の武士のような決死の覚悟が伝わってくるような歌声です。しかも曲が進むほどに感情が込められていくのが更に凄い。聴いていると、ヴォーカルに意識が同調し過ぎてヤバい事になりそう…
思わず曲タイプ「ヘヴィ」にチェックしてしまいました(笑)


ALI PROJECT - 幻想庭園 - 硝子天井のうちゅう ★★★ (2006-10-29 19:44:10)

歌詞、メロディ、アレンジからちょっとした効果音に至るまで、全ての要素が間隙なく噛み合って一つの世界観を形成してしまってますね…でもこれ、歌詞なんて曲の為に書いたとは思えないくらい良いんですけど…。普通に有名な詩人の詩集とかに載っててもおかしくない。
メロディも良いので、「Lento」収録のインストバージョンもお勧め。この親しみやすさと幻想性のバランスはヤバい…。


志方あきこ - RAKA - 黎明 ~Aurora~ ★★★ (2006-10-28 23:15:37)

志方さんの曲の中でも「清らかさ」が際立っている曲。
よく深夜~夜明けの時間帯にテレビを付けると、大自然とか日の出とかの映像を流してたりしますが、そういうときには是非この曲を流して欲しいなぁ(笑)。きっと一日爽やかな気分で過ごせるに違いありません。


志方あきこ - RAKA - 春告げ ~Raggi di primavera~ ★★ (2006-10-28 23:11:08)

なんとなく、本当の日本の春の情景というよりは、ボッティチェリの絵画「春」のようなイメージの曲。目を閉じて聴くと、そういう神秘的な映像が浮かんできそう。


志方あきこ - RAKA - 晴れすぎた空の下で ★★★ (2006-10-28 23:07:32)

この曲も「金環蝕」同様、ポップスと民族音楽を上手い具合に融合させた取っ付きやすい曲ですが、イントロでコントラバスの低音がダークに効いていたり、僅かに希望を残しつつも絶望感溢れる歌詞など曲に適度な「暗さ」があるのがいいですね。ラストのストリングスが何かを叫んでいるみたい…。
ヴォーカルも本当に歌詞中に登場する巫女っぽくて、語尾の吐き捨てに感情が篭もっていてかっこいいです。


志方あきこ - RAKA - 金環蝕 ★★★ (2006-10-28 23:02:25)

ポップスの取っ付きやすさと、民族音楽の土着的な力強さ…ただ単にその二つを折衷させただけでなく、お互いの長所をより良い形で引き出しているのが凄い。しかも多重コーラスというおまけ付きで。
これこそが私が志方さんの才能を「崇拝」レベルで信頼している理由ですよ。


志方あきこ - RAKA ★★ (2006-10-26 22:26:00)

2006年発表の3rd。
私は「廃墟と楽園」で彼女の音楽性に触れ、そのマニアックさと取っ付きやすさの神懸り的な
バランスの良さとオリジナリティに深く感銘を受けたんですが、前作の「NAVIGATORIA」では
ややポップな方向に傾いてしまい、そのバランスが少し崩れた上にオリジナリティも薄まって
しまったように感じてしまったんですが、更に深い世界観を引っさげて帰ってきました!!
基本的には「廃墟と楽園」の民族音楽の要素が強い、聴き手のイメージを刺激するような
幻想音楽なんですが、多重コーラスや神秘的な雰囲気など彼女ならではの個性は、更に強く
どぎついとすら思う程にパワーアップしてます。構造的にポップな要素が強い曲でも
トライバルなリズムが強調される物が多く、以前よりも力強さを増しているし、コーラスを
中心に聴かせる曲は「廃墟~」の「MARE」「SE L'AURA SPIRA」あたりの曲と比べると
ややキャッチーさが減退しているものの、重厚さは増していてかなり聴き応えありです。
また、琴や胡弓など今までよりも音色自体が増えてるのも聴き所ですね。
ヴォーカル面でもかなり進化、深化してますね。
まず「ラヂヲ予報」「空の蒼~」なんかで使われていた少女っぽい歌声は今回はなりを潜め、
「古」「MAKEDA」あたりで使っていた巫女チックな鬼気迫る歌声が中心。
しゃくり上げ、コブシなどの装飾音的なヴォーカリゼーションも以前よりも更に多くなり、
正に絶唱といった雰囲気を呈してます。しかしそれでいて繊細さが要求される曲においての
表現力も進歩しているというのだから本当に凄い。まだまだ伸びるんでしょうね、この人。
ちなみに今回はコーラスは150声以上重ねたのもあるとか…「星詠」ですら100声だったのに。
しかしそれでも殆どの曲にはごく親しみやすいメロディラインがあり、決してマニアックに
なりすぎない間口の広さがあるから素晴らしい。ほんとバランス感覚良いです…。
私的には、もう「この人がJ-POP界に革命を起こすかもしれない…」なんていう評価ではないです。
なぜならこのアルバムがJ-POPのシーンにドロップされた事自体が革命だと思ってますから(笑)


志方あきこ - RAKA - 謳う丘 ~EXEC_HARVESTASYA/.~ ★★★ (2006-10-25 09:08:28)

な・ん・じゃ・こ・りゃーーーーー!!!!
「謳う丘」がリメイクされると聞いて、曲の長さが変わる位だと思ってたらコーラスはEXEC_PAJA以上に重ねまくっていてもはや異常だし、歌詞も更に神秘的になってるし…まごうことなき神曲です。とにかく度肝を抜かれるほど音自体のインパクトも高く、志方さんの曲を最初に聴く人にもお勧め。
しかしコーラスの歌詞…ラテン系の言語がモチーフみたいですが、造語だから綴りもいちいち確認しないといけないし、あれだけ多いと歌詞カードに写した人はかなり苦労したんじゃないでしょうか(笑)


志方あきこ - RAKA - まほろば ★★★ (2006-10-25 09:02:00)

使われている楽器には、オカリナやピアノ、ヴァイオリンなどに混じってなんと琴が!!でも単純に「和風」という枠には囚われていないような曲調なんですよね。志方さんは多重コーラスだけじゃなくて、こういうアレンジ力の高さも素晴らしいです。しかしコーラスはアイヌ語ですか…この人そのうちトンコリとかも使用楽器に入れそう(笑)


HEAD CONTROL SYSTEM ★★ (2006-10-22 17:57:00)

メタル関係とWHENくらいしか買ってないですが、確かに最近JesterのCD多いですね…
WHENはベストまで買ってしまいましたし(笑)
そういえばJesterはPOP BIZと契約してるせいか、タワレコとかでも買えるんですね。
こないだVIRUSのCarheartがタワレコでセール価格で500円でした。
正価で買っちゃったんですけど…。
私はHCSは名前だけ知ってて、「Jester所属でメタルだから、きっと妖しい系だろうなぁ…
機会があったら聴いてみよう」とは思ってたんでしたが、CD購入の優先順位は
低い状態でした。それから暫く後にサンプラーCDで聴いて、ヴォーカルの上手さや
曲の良さに驚いてチェックしたらGarmのプロジェクトという事が判明。不覚です…。


HEAD CONTROL SYSTEM - Murder Nature ★★ (2006-10-21 19:09:00)

2006年発表の1stアルバム。
ULVERの新作「BLOOD INSIDE」が余りにもメタルからかけ離れた音楽性だったため、
Garmはもうメタルをやらないのかと思ってましたが、こんな素敵なプロジェクトを始動させてたとは…。
音楽性的にはブラックではなく、どっちかというとゴシックでしょうか。
やはりGarmが関わっているだけあって、(特にヴォーカルアレンジ)一筋縄では行かない部分も
ありますが、彼がその朗々たる普通声で歌いまくっているせいもあって、かなりキャッチーな
作風になっていると思います。これぐらいキャッチーだと、案外EVANESSENCE辺りのファンでも
受け入れられてしまうかもしれません。MAYHEMのWolf's Lair AbyssやARCTURUSの
The Sham Mirrorなど、Garmが関わったアルバム、特に最近の音源って音質が良い事が多い
気がするんですが、このアルバムも多分に漏れず高音質です。各パートの音がクリアに
聴こえるのはもちろん、ギターは重低音がしっかりと効いていて、聴いてて耳に凄く心地良いサウンドです。
しかし、やっぱり注目すべきはGarmのヴォーカル。
今作は3曲目なんかでは軽いシャウトっぽい歌い方をしたりしていますが、基本的には
デスヴォイスはなくオール普通声。彼は低音域のダークなウィスパーから高音域のトリッキーな
情感を含むファルセットまでこなしていて音域が広いんですが、低域でも高域でも滑らかな
声質で発声出来るんですよね…。この歌の上手さ、表現力の高さには思わず聴き入らなければ
ならないものがあります。ブラック界ではやっぱりIhsahnやSimen辺りが普通声でも優れた
ヴォーカリストだと思いますが、好みは別としても彼らと比べても頭一つ抜けてる印象。
とにかく、個人的にはこのGarmのヴォーカルがメタルサウンドに乗るところを再び聴けただけでも至福。
もちろん楽曲の方も良いですし、大満足の作品です。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Black, White & Grey ★★★ (2006-10-21 03:32:36)

ここで聴けるのは抜粋バージョンですが…。
WHENはサンプリングと自前の音楽を組み合わせるのが上手いですね。サンプリングがメインのパートでもさりげなく雰囲気を煽る音楽を流していて、効果を跳ね上げているのが凄いです。展開が読めないどころか、聴いてもどういう脈絡で繋がってるのか分からない曲ですが、私的には8分以降からの展開が好き。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - The Death of Ase ★★ (2006-10-21 03:27:43)

ゆったりと破滅的なストリングスに乗る、心電図と呼吸音。
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピ——————————。
…ご臨終?


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Prefab Wreckage ★★★ (2006-10-21 03:25:21)

執拗に繰り返される、ストリングスによる主題は分かりやすいダークさがあって取っ付きやすいので、WHENの中では入っていきやすい曲といえるかも。とはいっても後半のノイズパートはどこに連れて行かれるのか分からないような不安感を伴いますが、慣れてくると逆に快感です。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Fogface (2006-10-21 03:21:56)

ARCTURUSに「DISGUISED MASTER」のイントロとして提供した曲。
タイトルはこのアルバムの為に変えたとか。原曲と比べると、僅かに短くなって約30秒程度の曲になってます。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Beardsoup in Tangier - Part Ⅱ (2006-10-21 03:19:28)

前後の曲が常軌を逸しすぎているため、えらく普通に聞こえましたが十分「変な曲」の範疇に入るでしょうね。前曲で脱力したテンションをクールダウンさせてくれますが、この後に続く曲がアレなので…


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Beardsoup in Tangier - Part Ⅰ ★★ (2006-10-21 03:16:56)

♪た~たん、た~たん、ららら、らっらら~。
…聴き手よりも先にヴォーカルの方が忘我状態になってしまっているトランスミュージック。ラストが近付くと更にヴォーカルの脱力感が増してきます。凄く印象に残るのは確かだけど、この歌は何を表しているのだろう…。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Frozen Atlantics ★★★ (2006-10-21 03:12:05)

シンセの音色自体はタイトル通り「凍てつくような」とでも表現したくなるようなキンキンした音色ですが、使い方がコミカルというかなんかズレてる感じなのでいまいち「凍てつく」感は薄いです。そしてそのズレ感はシンセのみになるパートで頂点に…。
でもこれ、普通にかっこいいと思うんですけど…私もWHENミュージックに大分洗脳されてきたかな(笑)


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Karius & Baktus ★★★ (2006-10-21 01:40:25)

この曲凄い好き。
不条理な歯痛を引き起こすバクテリアがテーマの、子供向けの話がベースとなっているらしいですが、チャイルディッシュな音色やメロディの中に潜む確かな悪意が素晴らしい。よくホラーで無邪気さをある種の残酷さと結びつけて少女のモチーフを使用するものを見かけますが、そんなものこの曲の前では児戯に等しいと言えるでしょう。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Asylum (2006-10-21 01:31:23)

「今まではねぇ、×××(聞き取れない)の侵略の対象である、向こうの話をしましたねぇ」から始まる、訛った日本語でのおじさんの語りをサンプリングした曲。おそらく廃仏毀釈についてだと思いますが、なんでこれをサンプリングしたのか意味不明(笑)
ラストはおじさんの声にエフェクト掛けて闇金業者のインタビュー風に。


ZABADAK - Pieces of the Moon - ガラスの森 ★★★ (2006-10-20 23:15:31)

ここに収録されているのはライブバージョンですが…。
私的には木漏れ日が差し込む、樹海の昼って感じのイメージな曲。透き通ってるけど、妖しい。吉良さんの「ハッ」っていう掛け声と、ラストハモりのパターンが変わる所が特に好き。


BLUT AUS NORD - MoRT ★★★ (2006-10-19 08:30:00)

2006年発表の5th。
いきなりですが、これは凄まじい作品だと思います。

このバンドの作品は、今までに3rdと05年発表のミニを聴いてましたが、化けましたね…。路線としては前作ミニの暗黒アンビエントみたいな音楽とブラックメタルの折衷というか、前作ミニの2曲目でも聴かれた、怨霊の呻き声チックなギターの音をフィーチャーした基本スロー~ミディアムで進行していくブラックメタルという感じです。…最も、これをブラックの範疇に入れていいのかちょっと疑問の残る音楽性ではありますが。

今作で素晴らしいのは前述したようにギターの音。
音響的にかなり加工された音で、ちょっとサックスのような管楽器みたいな音色に聴こえる事もあったり。よくクラシックとかで「死」を表現するのにブラスを使ってダークなイメージを喚起させたりしますが、個人的にはそれに近い表現方法だと思いました。前作の2曲目よりもその音色がふんだんに使われていて、曲中ひっきりなしに鳴り響いていてかなり鬱な雰囲気。低音のディストーションもちゃんと効いてますが、そっちも普通のバンドと比べると不気味な音。

ヴォーカルも入ってますが、音の奥でうめいている感じであまり前には出てきません。やはり音全体で鬱だったり恐怖感だったりを表現する作風だと思います。個人的には、鬱度だったらBURZUMやXASTHURをも凌ぐ作品だと思います。CDをセットして流れてきた音に軽く感動してしまいましたもん(笑)

こんな作品に出会えたことが嬉しくて、スピーカーからは疫病のような不幸をそのまま形にしたかのような音が流れているのに、ちょっと嬉しい気分になってました(笑)。ともかく鬱ブラックで実験的な作風が好きならばこれは絶対に買った方がいいです。お勧め!


ALI PROJECT - 幻想庭園 - 幻想庭園 ★★★ (2006-10-16 23:27:11)

凄い…こんな短い曲なのに、メロディに起承転結があってドラマ性すら感じるほど。


ZABADAK - Pieces of the Moon - Walking Tour ★★★ (2006-10-16 23:24:04)

コーラスワークとヴォーカルの表現力が素晴らしく、聴き手を幻想の世界へ誘うような耽溺性の強い楽曲。表現方法は全く違いますが、リスナーに日常から乖離した世界を体験させてくれるという意味では、メタルとも共通する特性…なのかも。ちょっと、というかかなり強引な論ですが。