また、ヴォーカルもかなり素晴らしいです。 物陰から獲物を狙う猛獣のような狡猾さと、獲物を捕らえる蛇のようなしなやかさを備えた、声帯の軋む音がそのまま聴こえてきそうな生々しい絶叫。スタイル的にSIGHの川嶋さんのデスヴォイスとも似てる気がしますが、最初期(Wrath of the Tyrant期)のEMPERORのIhsahnにも通じる自棄くそな殺気も感じられて最高。全編渡って血管切れそうなくらいのテンション。
BUMP OF CHICKENのカヴァー。 基本的にメドレーなのでワンコーラスしかないんですけど、ゲーム音楽のメタルアレンジでは避けがちなこういう曲をカヴァーしてくれるのは嬉しい。今度アニメ曲のカヴァーでB'zのギリギリchopとかラルクのDaybreaker's Bellとかホルモンのアカギとかやってくれないかなぁ。
「Innocent Black」「Alice in the Necrosis」等の即効性抜群のキラーチューンも素晴らしいですが、個人的にはこれが一番好きかも。サビに入ると同時に視界を開くようなフレーズといい、その後のメタリックなフレーズといい、メタルに負けないくらいギターがかっこいい。 打ち込みらしいですが、これだけ心に来るフレーズを書かれたら、打ち込みは生音に劣るなんて口が裂けても言えなくなりますね。
FULLMOONとかもそうですが、こういう音って意図的にやってるんでしょうか…。 ちなみにラスト3曲、「We are at War!」の音源は音が更に劣悪(笑)。メロディが引っ込み気味だったりするのは良いとして、面白いのはヴォーカル。割れまくりでヴォーカルが入るたびに歯医者で歯を削られるような妙なノイズが入ってます。初めは何じゃこりゃって感じでしたが、暫く聴くうちにノイズ表現としてアリかも…と思うように。