タイトルの通り、トラッドを4曲纏めてメドレー形式で演奏したもの。 どの曲もメロディがずば抜けて親しみやすく、トラッドカヴァーにしてはアルバム全体を通じて意外にも不足しがちだったクサメロ成分を一気に補完してくれます。「As I Roved Out」なんて割と静かなアレンジなのに、ZABADAKの「私は羊」にも通じるキャッチーなコーラスが入ってかっこよく聴こえます。これならクサメロを求めてこっち方向に手を出してるメタラー(っていうか私だけど)も満足でしょう。こういうのが聴きたかった…!!
この間、「渚」でうたばんに出てましたね。 昔と変わらない色気たっぷりな声質で安心しました。 でも亜蘭さんの声は「渚」の頃とすっかり変わってしまっていてちょっとショック…。 彼女の歌うヴァージョンの「BOYS ON THE BEACH」、大好きだったので…。 しかしいつの間にかニューアルバム出てたんですね。 発売3日前に知ったんですけど…。 大御所なのにプレスでの扱い悪すぎるような。
前作と最新シングル(My Days for You)しか聴いておらず、シングルの流れを追ってなかったので、この1曲目は面食らいましたね…いきなり3・3・7拍子に合わせてコール&レスポンス必至なチアリーディング風の掛け声、からのパンキッシュなギターリフにOi!Oi!ですからね…思わずCD止めて考えてしまいました(笑)。曲自体はキャッチーでアッパーで、知ってる人とカラオケ行って、煽りまくって歌ったら楽しそうだし悪くないですけど。まあびっくりはしました。
その二点で一時放置気味だったんですが、時間を置いて聴いてみるとそんなに悪くないんですよね。何気に曲はどれも良質で、さっき槍玉に上げた「Glory Days」も曲自体は素晴らしいし、「My Days for You」は彼女を良く知らなかった私に、その曲のシングルだけでなくアルバムまで買いに走らせたパワーがありますからね(笑)。真野さんの歌唱は、決して技巧的ではないものの、弾けてる曲でもどこか真摯さを感じるもので、個人的には凄く好感。というか純粋に彼女の声が好きっぽいです(笑)。「天気予報があたったら」の溌溂とした歌を聴いてると、こっちまで元気になれそうですもん。
…まあそれでも、☆3つはちょっと付けられないかな…というのが私の評価です。「My Days for You」のような、初見でもがっつり引き込まれる超名曲はあるけど、全体としてはまあまあといった感じ。しかし、帯のコピーが「二十歳最後の青春超大作」なのに、このジャケット衣装は…突っ込み待ちなんでしょうか(笑)。