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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7901-8000

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7901-8000
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五人一首 - 内視鏡世界 - 赫い記憶 ★★★ (2006-08-06 21:59:57)

20分に届きそうな演奏時間を誇る大作。
演奏時間が長いだけでは勿論なく、楽器隊の絡みは他の曲にも増して素晴らしいです。もうバンドサウンドとキーの絡みだけで絶頂感。途中のキーボード地獄ともいうべき間奏パートには思わずうっとり…。そしてラストの歌メロのなんと綺麗な事。こんな曲なら、20分の演奏時間も全く苦にならないでしょう。


五人一首 - 内視鏡世界 - 斜眼の塔 ★★★ (2006-01-17 21:48:53)

この曲のピアノはもうそれだけ聴いても悶絶モノって言う位のかっこよさですが、それにもましてかっこいいのは「廻れ 廻れ…ムゥウゥワグゥエェぇ!!」みたいに歌うヴォーカル部分。嘔吐し、その吐寫物を見ると未消化の、肉を剥き出しにされたネズミが微かに蠢いているみたいな、捻じ曲がった表現力があると思います。


五人一首 - 内視鏡世界 - 人媒花 ★★★ (2006-01-14 22:20:10)

曲冒頭こそ陰陽座のバラードに匹敵しようかと言う、まるで犀の河原に咲く(本当に咲いているかは知らない・笑)彼岸花を思わせる叙情を表現していますが、やはりちゃんとデス声が出てくる辺り一筋縄では行かないみたいです。途中のデス声をリズミカルに吐き捨てていくラップのようなパートがかっこよすぎです。


五人一首 - 内視鏡世界 - 無礙の人 ★★ (2006-01-17 21:48:22)

冒頭の蛙の鳴き声SEからもう世界は始まっていますね。小学生くらいのとき、田舎で夜中に田んぼの向かいの竹林を見ながら「うわ、ここ絶対妖怪いるよ…」とか思ってた思い出がありありと浮かんできます(笑)
瘴気と妖気を立ち上らせるお経パートは特に好きな部分。ただブルータリティに欠けるデスヴォイスが続くパートは少しげんなりするので、★は2個。シングルらしいですが、シングルらしさは全くありません。


高野和明 - ジェノサイド ★★ (2014-06-26 01:43:11)

2010年より雑誌で連載が開始、2011年に単行本、2013年に文庫版という形でリリースされた小説。私は安生正氏の「生存者ゼロ」を読み終えて「何か面白そうな本ないかな?」と探していてつい手に取ってしまったんですが、この小説も「生存者ゼロ」同様に、人類が滅亡の危機に晒される作品。なんか壮大なスケールの話が読みたい気分だったのかもしれません(笑)。

この小説、結論から言えばかなり面白かったです。
特に人類滅亡の原因となりうるものの正体が明かされたときには、センス・オブ・ワンダーを感じられて凄くゾクゾクし、「これが小説を読む醍醐味だ」とも感じました。また、作中でのエピソードの挿入も上手く、人類滅亡の要因を研究した資料「ハイズマン・レポート」はここだけ読んでも興味をそそられるし、余りにもむごい少年兵の生い立ち、及びその救いのない結末はハリウッド的なエンタメ感に溢れる作品に、ピリッとした緊張感を与えてると思う。読者を引き込み、ページを捲る手を止まらなくさせるような、エンターテイメントとして非常に上質な作品だと思います。

ただし、やはり不満点も幾らかあるんですよね…。
まず余りにも自虐史観に立ちすぎてるという批判が目に付きますが、これは自国の汚点を敢えて描く事で、読み手に当事者感を与えたかったのではないかと。確かに娯楽作品としては押し付けがましさを感じなくもないですが、話全体から見れば枝葉に過ぎない部分だしまあ良いです。文章は読みやすいですが、専門的記述は若干クドめかもしれません。蛋白質の構成とか説明されてもピンと来ないし、ピンと来なくてもストーリーを追うのに全く問題無いので、もっと簡潔に出来たのでは、とも思いますね。でも、イラク戦争を石油利権で片付けてるのは、乱暴だけど娯楽小説としては許されるのかも。背景を何ページにも渡って長々と説明されても本筋から外れるし。

ただ、伏線の張り方が不十分なのは頂けない。主人公が韓国人の留学生を相棒にするにあたり、日本人と韓国人の関係について罪悪感を持っているようなエピソードが挿入されるのに、それが留学生との関係に於いて何も反映されていなかったり、コンゴに向かう傭兵達は多大な犠牲の上に選び出されている筈なのに、今ひとつこの4人である必然性が薄く感じられたり…。また、粗暴な日本人兵「ミック」と優秀過ぎて主人公を食ってる留学生「正勲」は、明らかに掘り下げが足りていないように感じます。特に正勲は活躍の割にバックボーンが薄いせいで物語を進める為のコマの様に思えてしまう…。

もう一つ不満だったのは、「人類の脅威となりうるもの」の正体自体は非常に興味深かったんですが、その描写や人類に対しての攻撃方法、人類からの自衛方法が期待してたよりも陳腐に感じられたのが残念。この辺りの描写を、例えば貴志祐介氏の「新世界より」の世界の変容の仕方であるとか、山本弘氏の「アイの物語」「去年はいい年になるだろう」に於けるアンドロイドの思考・行動様式くらい、緻密かつ知的好奇心を煽るように描いてくれていれば、個人的には大傑作だったんですが。まあ、アレが人類の脅威となるという発想と、それを絡めた壮大なストーリーだけでもエンタメとしては傑作とは思いますが。

確かに面白かったんですが、貴志祐介氏の「天使の囀り」「新世界より」を読んだ時のような、この話の面白さを一刻も早く誰かと共有したくなり、いても立ってもいられなくなるようなあの感じ、それが得られたとは言えないですね…。その感覚を求めて小説を買ってるんですが、最近でそれに近い感覚を得られたのは山本弘氏の「神は沈黙せず」くらいでしょうか。ぶっちゃけ貴志氏の新作「雀蜂」も微妙な内容だったし…。そういう感覚を味あわせてくれる小説を知ってる方がいたら、是非私に教えて頂きたいです。


轟音ファクトリー - 青空地獄 ★★ (2010-01-31 18:48:00)

2010年発表の4曲(+ボーナス)入りミニ。
このバンドはムックやSLAYER、SLIPKNOT等のバンドから強い影響を受けたようですが…
確かに、特にムックからの影響は分かりやすいくらいですね。フォークにも通じる、哀愁の
歌メロは「アンティーク」期(最初期)のムックっぽい(+メロコアテイストがある気も…)し、
海外のラウド系バンドっぽい重低音が効いたプロダクションは、「是空」「朽木の灯」辺りの
頃のムックに通じると思う。ただ、こっちは低音咆哮と高音絶叫の掛け合いを多用した、
本格的なデスヴォイスが入っているのが大きな違いでしょうか。
ヴォーカルの声質は、(メリーの)ガラ氏からハスキーさを薄めたような、癖の無いけど哀感の
ある声質で聞きやすいし、メロディのセンスもムックに肉薄する物があると思う。
歌詞がストレート過ぎて「葬ラ謳」期のムック程の絶望感がないのは残念ですが、少なくとも
私は、今の「きれいなムック」よりは好きだったりします(笑)。
ボーナストラックの歌詞なんかかなり良い味出してると思うし(笑)。


轟音ファクトリー - 青空地獄 - お家に帰ろう ★★★ (2010-01-31 18:51:47)

こんなにヘヴィでファストでダークな「お家へ帰ろう」が他にあるだろうか(笑)。
クサメタル好きなんで、この曲の哀メロ+疾走のパートなんか堪らないですね。メロスピ的というよりは、ハードコアが下地にあるような疾走振りですが、まあクサメロ疾走なのは変わらないので…。


轟音ファクトリー - 青空地獄 - 春葬送 ★★★ (2010-01-31 18:50:43)

読み方は「はるそうそう」でいいのかな?「涙そうそう」を意識してたりして(笑)。
この曲はサビのメロディが抜群に良いですよね。いかにもムックが勝負曲の大サビに使いそうな、素晴らしい叙情メロです。…でも、英語のデスヴォイスパートを表記しなかったのは正解かも。なんか「ジェノサイド」とか、バンドのコンセプト「日常の絶望」から掛け離れた単語が聴こえるんですけど…。


轟音ファクトリー - 青空地獄 - 青空地獄 ★★★ (2010-01-31 18:49:42)

レイドバックした雰囲気のパートが、サウンドのヘヴィさ、歌詞の絶望感を更に加速させる1曲。「♪みんなは先に行ってしまった/追いつくこともないだろう」シンプルな表現でありながら、絶望感と同時に、主人公の倦み切った心情まで表した名フレーズだと思います。


黒色すみれ ★★ (2006-02-05 09:13:00)

このアーティストを登録するのは少し「ゴシック」を拡大解釈しすぎのきらいもあるかもしれませんが、
非常に興味深く質も高い音楽をやっていると思うので追加させていただきます。
こういうユニークなアーティストがもっと評価される事を願って…
見た目的に偏見持たれそうですが、だからこそ、です。
ダークメルヘン、キッチュ、ニューウェイブなどの単語にシンパシーを感じる人にお勧めです。
特に音楽性は全然違うんですが、幻想庭園のころのALI PROJECTなど好きな人ははまりそう。
このサイトに登録されているアーティストでは、J・A シーザー等とも交流があるようです。
しかし見た目に反するヴォーカルの骨太オペラヴォイスには驚きました(笑)


黒色すみれ - ぜんまい少女箱人形 - サーカスの馬 ★★★ (2008-02-09 23:16:31)

「アンデルメルヘン歌曲集」の「悲劇のマリオネット」同様、退廃的な雰囲気を醸しながらも歌謡的で聴きいれやすい曲調で、私的にツボな路線。歌メロにはかなり急激な音程の飛びを設けた箇所もあって、歌唱力の高さに聴き入ってしまいますね。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 ★★ (2006-02-05 09:15:00)

今年(2006)一月に発表された1stアルバム。
前から気になってたんですが、思ってた以上に個性的で面白いですね。
曲的にはアーティストの見た目やアートワークから連想される通りダークメルヘン的な要素が強く、
ポルカのような民族音楽っぽかったり昭和のアングラ演劇を連想させる妖しげな哀愁を
漂わせていたりしながらも、耽美かつキャッチーなメロディを軸にヴァイオリンやピアノ、
アコーディオンを使用し聞かせるといった感じでしょうか。
リズム楽器が入っている曲は少ないのに、ピアノやアコーディオンの伴奏がリズミックなため、
アップテンポな曲でもノリの良さが損なわれる事の無いアレンジも良いですね。
またヴァイオリンの活躍ぶりも良い感じです。ところどころ狂的なパートもあり耳を引きます。
このユニットは乙女チックなイメージで売り出しているようですが、男性でも
キッチュなものに惹かれる人ならきっと気に入ると思いますよ。
ただ、初聴き時はやはりヴォーカルの印象がかなり強かったですね。
見た目こそ可憐な少女って感じなのに、骨太なオペラヴォイスなんだもん(笑)。印象違過ぎ。
タイプとしてはRaphaelが一番近いでしょうか。でもこういう歌い方って男性よりも女性が
やった方が映えますね。なんかゴスロリ系やメルヘン系というよりも、裏路地で営業している
妖しげな占い師という印象。歌唱力には確かなものがあり、前述の狂気パートで歌のメロディが
ぐちゃぐちゃしていてもさらっと歌いこなしていて凄いですが、明らかに人を選ぶ声だと思います。
個人的には、歌は上手いし好きなのですが、語りはちょっと勘弁して欲しいかも。
入っている曲は多くないし上手いですが、ちょっと苦手。
しかし、1stでこの完成度はかなり凄いのではないでしょうか。
個性もあるしこれからが楽しみなアーティストです。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - ともだちポルカ ★★ (2006-02-05 09:11:13)

タイトル通り、牧歌的なメロディをフィーチャーしたポルカ調の曲。
みんなでコーラス出来そうなパートは覚えやすいし、可愛らしくて好きですね。アコーディオンの伴奏で疾走感を出していて良い感じ。っていうかロザリーちゃん声割れてるから(笑)


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - アンデルメルヘン行進曲 ★★ (2006-02-07 09:23:41)

アルバムのオープニングを飾る、可愛らしい行進曲。
ヴォーカルに可愛くエフェクト掛けたり「イェイ!」とか言ったりしてキュートな感じですが、次に来るのがめっちゃ耽美でダークな「純潔は赤」ですからね…この落とし振りは凄いです。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 永久に麗しく、すみれの花よ ★★★ (2006-02-07 09:28:00)

これは…歌詞を読む限りでは自分達の決意を歌った曲かな?
サビ後の巻き舌で切れのいいスキャットが印象に残ります。この曲もメロの良さが特に優れた楽曲だと思いますが、特にイントロ~Aメロのポルカっぽい部分は、歌もヴァイオリンもどちらも美味し過ぎるメロディラインです。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 若きグレーテルの悩み (2006-02-05 09:08:55)

タイトルはゲーテの著作のパロディ?
語りはやはり苦手なのですが、その部分のアレンジは面白いです。魔女のパートとグレーテルのパートでしっかり雰囲気を変えて聴かせる所がいいですね。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 純潔は赤 ★★★ (2006-02-05 09:10:01)

この曲だけ曲リストで赤くなってることから、やっぱり代表曲なのかな?
曲的にはいかにもなダークメルヘンですが、途中の狂気パート凄いですね。ピアノを叩きつけるようなアレンジもかっこいいし、ヴォーカルの狂ったメロディも素敵過ぎます。これを聴く限り、主人公の赤ずきんちゃんの生存率は0%でしょう(笑)


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 灯しび ★★★ (2006-02-07 09:16:39)

童話「マッチ売りの少女」を下敷きにしたバラード。
モチーフがモチーフだけに悲劇的な曲で、鐘が鳴るところなんか少し作為性を感じつつも泣きそうになってしまったり。少女の死のシーンを直接描かず、神への祈りの部分で終わってしまうのが更に切ない…


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 悲劇のマリオネット ★★★ (2006-02-07 09:20:43)

耽美さ、陰鬱さ、そして哀愁のこもったメロディが素晴らしい曲。
科学の光がまだいかがわしい都会の闇を駆逐していなかった頃、妖しげな人形館で糸をもつれさせながらも踊る操り人形といったイメージがぱっと思い浮かぶ非常に優れたメロディだと思います。結構聞き入れやすい感じ。


黒色すみれ - アンデルメルヘン歌曲集 - 百年の時を越えて (2006-02-07 09:42:22)

本作品中、最もダークで壊れた雰囲気の曲。
不穏な空気や何ともいえない緊張感を醸し出すヴァイオリンのフレーズとか、何だか凄い事になってますね…。本当にやりたい放題やってる感じ。人形がばらばらにされるシーンではぶっ壊れた曲調になり、縫い合わされるシーンでは正気を取り戻したような曲調に戻ったりとちゃんと歌詞とアレンジがリンクしている所も良いです。


黒色すみれ - 軌道の鉱夫と双子の星 - ジョゼット ★★★ (2008-02-09 23:06:27)

これは凄い…というか、完全にいっちゃってるじゃないですか(笑)。黒色すみれって可愛らしさも退廃性もキッチュさも飲み込んだ音楽をやっていると思いますが、この曲はその3つ全てをやりすぎな程強調する事によって、意図的にグロテスクなプロポーションを実現してしまった感じですね。最早狂気や不条理性はATROX辺りの域に達してます。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 ★★ (2007-08-10 06:53:00)

2007年発表の…帯によると3rdアルバム。
初CDとなるEPは公式にはアルバムとして扱ってるのかな?
アートワークや構成などを見る限り、かなりキッチュな雰囲気が増したと思います。
まず帯にちょいテクノと大々的に書いてある割には全然テクノじゃない(本当に「ちょい」)、
アーティストの紹介が「歌・アコーディオン・ヴァイオリンデュオ」でありながら、実は
アコーディオンは半分くらいの曲でしか使われてない、可愛らしくも日本的な
湿り気のある恐さを感じさせるイラスト、最初の3曲がカヴァーという変わった構成など
全てが彼女達の一筋縄では行かない音楽性を象徴しているかのよう。
…でもケースに入らない歌詞カードはホント勘弁して欲しいです。初回盤らしいですけど…。
さて、肝心の音楽性のほうもそれらから分かる通りの進歩をしていると思います。
クラシック出身らしい歌唱力・演奏力の高さ、ゴシック的な雰囲気など根幹は変わりませんが、
「お医者さんごっこ」辺りの曲に象徴されるように、狂気的な要素がもっと内部に
入り込み、表面的には明るめになった感じでしょうか。前作を象徴する名曲「純潔は赤」が
ストレートにゴシック的恐怖感を表現していたのとは好対照を成していると思います。
また、ドラムを取り入れてみたり全体的にロック色が強くなったのも特徴と言えるかも。
とにかく前作同様のクオリティの高さで、流石黒色すみれと唸らされる作品。
彼女達の音楽は割とゴス少女を中心に受けている(というか、アーティスト側もそういう層を
対象にしてる?)みたいですが、メタラーにも勧められる質の高さやゴシック性がありますよ。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - お医者さんごっこ ★★★ (2007-08-06 22:07:18)

クラシック寄りの音ですが、疾走感もありかっこいい曲。
途中のパートはサウンドこそ美しいものの、インセスト的な背徳も匂わせるあたり、CACCINICAの「躾け糸」にも通じる狂気を感じます…が、キッチュな雰囲気も強く、その狂気にビビるリスナーを影から嗤っている感じも。取りあえず普通に明るい曲という感じではないです(笑)。
でも、ヴァイオリンで救急車のサイレンっぽい音を再現した時は驚きましたね…


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - ゆけ!少年十字軍! ★★★ (2007-08-08 16:08:00)

少年十字軍というと史実では悲劇的なイメージがありますが、この曲は近所の子供たちがなりきって遊んでいるような、可愛らしい勇壮さのある雰囲気。昭和時代の少年向け雑誌の付録のソノシートに収録されてそうな感じ。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - チェックメイト ★★ (2007-08-08 16:15:18)

ヴァイオリンとアコーディオンによる演奏が優雅な曲。
ヴォーカルのビブラートも優雅で、聴いていて心地良いです。最初にメンバーのちょっとした会話が入ってますが、ゆかさんは喋っても良い声してますね…


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - ディゲルナライア ★★★ (2007-08-08 16:11:42)

これもクラシック(金婚式)のカヴァー。
優雅なメロディが、黒色すみれの音楽性にピッタリ過ぎるくらいマッチしてますね。しかしヴォーカル、ただ上手いだけじゃなくて味もあっていいなぁ…高音のハモりとか凄く良い声。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 月光恋歌 ★★★ (2007-08-08 16:05:03)

個人的には「お医者さんごっこ」と並んでアルバムのヒットソング。
優雅なメロディのスローパートを経て、ある意味メロスピ的な疾走するサビに行く構成がかなりドラマティック。サビなんて流れ星を思わせるようなキャッチーなメロ。間奏も東欧辺りの舞曲のような華麗さ。紛うことなき名曲です。ちょっと病んだミュージカルのエンディングテーマに使えそう。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 宵待草 ★★ (2007-08-06 22:02:05)

個人的に「宵待草」をカヴァーするアーティストは実力があって、センスも高いというジンクスみたいなものを発見。この曲はあのALI PROJECTもカヴァーしてますが、大正ロマンとゴシックは何か通じる物があるんでしょうか。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 恋は野の鳥 ★★★ (2007-08-06 21:57:47)

オペラ「カルメン」の歌曲のカヴァー。
…そう聞いてもピンとこなくても、聞けば絶対に原曲知ってるはず。その有名なメロディにオリジナルの日本語詞を付けたカヴァーで、タップダンスのイントロを付けたりわざと日本語っぽい発音のフランス語で歌うキッチュなパートを設けたり、やはり独特な感じ。


黒百合姉妹 ★★ (2006-11-30 17:42:00)

日本のクラシカル/ゴシックユニット。
日本って探してみればこの黒百合姉妹とか黒色すみれとか、ALI PROJECTとか
良質なゴシック世界を築いてるアーティストは案外見つかるんですけど、
ゴシック「メタル」は少ないですよね。有名所ではMOI DIX MOISくらい?


黒百合姉妹 ★★ (2007-01-06 23:37:00)

すみません、分からないです。
名前からしてパンク関連のバンドでしょうか?


黒百合姉妹 - 月の蝕 - Four of Pentacles ★★★ (2006-11-30 17:48:58)

他の曲よりやや低めの声域で歌われるヴォーカルが特徴の曲。
この語りかけるような声、割とさらっと歌っているにも関わらずかなり妖艶な雰囲気があって良いですね。オケとも相まって魔性の美しさです。やっぱりゴシックはいいなぁ…。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - White of Snow ★★ (2006-11-30 17:45:13)

曲から受けるのは、タイトルの雪のような寒々しさよりも、どちらかというと暖かな感じ。
雪の冷たさが、逆に暖炉の炎の暖かさを実感させてくれるという感じでしょうか。こういうの聴くと、暖炉のある家に住んでみたくなりますね(笑)。帰ってきてかじかんだ手を温めたりとかしたい。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - 月の蝕 ★★★ (2006-11-30 17:43:50)

3分もない短めのインストですが、アルバムタイトルを飾るに相応しい超名曲。
とにかく美と狂気を両立させた音作りが素晴らしい。陰を落とすような低音の効いた音作りなんて聴いてて怖くなりますね。なにか取り返しのつかない破滅へと向かっていくような感触を覚えます。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - 魔物 ★★ (2006-11-30 17:49:47)

タイトルのようなおどろおどろしい感じではなく、むしろファンタジックで明るめと言ってもいいような曲調。結構取っ付きやすいのに深く引き込まれる、この幻想的な雰囲気こそ魔物を象徴しているのかもしれませんね。


黒夢 - 1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT ★★ (2004-05-18 20:09:00)

黒夢の唯一のオフィシャルライブアルバム(ライブ音源は「EMI」にも入ってますが)。
途中でブレーカーが飛んだり、アクシデントが起きてしまうのも生々しくて良いです。清春の歌い方もがなるところや煽りが多く、特に「S・A・D」のかっこよさは原曲を超えているのではないでしょうか。また、ライブ音源のためかなり勢いがあり、原曲より速いテンポで演奏されるので気持ち良く聴けます。ファンならば是非押さえておきたいアルバムです。


黒夢 - 1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT - S・A・D ★★★ (2004-01-17 15:43:15)

この曲はスタジオ版の巻き舌全開バージョンも凄くかっこいいですが、ライブ版では輪をかけてかっこよくなっています。
喉を潰してしまいそうなアグレッシブ過ぎるボーカルがたまらない!!


黒夢 - CORKSCREW - Ya-Ya-Ya! ★★ (2004-01-17 15:44:48)

この曲は最後のがなリ声で歌うところがかっこよくて良いです。
出来ればライブ盤に入ってたら良かったな。あのコーラスはかなりライブ映えしそうだし。


黒夢 - Drug TReatment - BAD SPeED PLAy ★★★ (2004-01-17 15:43:28)

清春さんのロック魂炸裂な一曲!!
シャウトも合いの手の「BAD SPEED PLAY!!」もかっこいいです。
アルバムの最後を飾るに相応しい疾走感ですね。


黒夢 - EMI 1994〜1998 BEST OR WORST ★★ (2004-01-18 06:24:00)

黒夢のベストは今までに3枚ほど出ていますが(これと、シングルズ、コンプリートシングルズですね)、内容的にこのアルバムが最強だと思います。
「FOR DEAR」が入っていないのは大いに疑問ですが、「KISS」「DEAR BLUE」などのシングル表題曲以外の名曲も網羅したSOFT DISCに、とにかくかっこ良過ぎるHARD DISCと、両方を聴く価値があります。
また、他のベストには無い「ライブテイク」が入っているのも嬉しい所ですね。特に「LET'S DANCE」はアレンジが全く変わり、原曲を超えていると思います。


黒夢 - EMI 1994〜1998 BEST OR WORST - KISS ★★ (2004-01-17 15:45:45)

黒夢流・すい~~~と・ぽっぷす(笑)
…といっても清春さん独特の艶のある声で流麗なメロディを歌われると心にくるものがありますね。「feminism」収録曲のリメイク版ですがこっちのほうがかっこいいです。


黒夢 - EMI 1994〜1998 BEST OR WORST - LET'S DANCE (Live) ★★ (2004-01-18 06:24:34)

DRUG TREATMENT収録曲のライブ・バージョン。
原曲より大幅にテンポを緩め、歌詞通りのセクシャルなアレンジがなされています。清春さんの歌い方がちょっとエロっぽくていいですね。スタジオ音源よりもこっちをお勧めします。SADSの「Loveless lover」などにも繋がっていく曲調。


黒夢 - EMI 1994〜1998 BEST OR WORST - S.O.S (Live) ★★ (2004-01-17 15:44:34)

確かこれは黒夢ファンに対して「辛い時は自分達の音楽に救いを求めてくれ」っていうメッセージの曲、だったかな…?
私的にはベスト収録のライブ版は最初にかっこいいシャウトがついているのでお気に入りです。


黒夢 - 亡骸を・・・ - 親愛なるDEATHMASK ★★★ (2003-11-08 18:09:17)

現在のビジュアル・コア界に多大な影響を与えたであろう曲。
デスメタルスタイルを独自のセンスで消化したかのような歌い方が格好良いです。多分ディルの京が「MASK」「羅刹国」の2曲に渡って「首生掴み」というフレーズを入れてるのはこの頃の黒夢へのリスペクトでしょうね。歌詞は放送禁止用語を連発すれば格好良いと思っているところがイタイっていうか若いけど、そんな事を感じさせない激しさを持つ曲です。


黒夢 - 迷える百合達〜Romance of Scarlet〜 - autism—自閉症— ★★★ (2006-11-28 22:38:29)

歌詞は…確かメディアにパッケージされて、実像とは異なる虚像の自分が広まってしまう事への当て付けだったかな?それをこういう比喩で歌っちゃう所は「親愛なるDEATH MASK」の放送禁止用語連発にも通じるイタさですが、かなりの反骨精神は感じられます。
音も後期の曲に負けないくらい出来上がっていてかっこいい。


黒夜葬 ★★ (2008-04-16 19:32:00)

国産シンフォニック・ゴシック。
…こういうメタルとトランスを両方演っているようなアーティストは
HR/HMと非HR/HMのどっちに分類すればいいんだろう…。
トランス系の曲にもゴス的な美意識が感じられるので、HR/HMにしておきましたが…。


黒夜葬 - Catharsis ★★ (2009-09-29 22:59:00)

前作からはアレンジがカオティックになり、様式美的な健全なかっこよさからゴシック的な
血腥さにシフトした印象を受けたんですが、今作はその路線を引き継ぎつつ、より「感覚に
訴える力」を増した作品に仕上がったのではないかと思います。
リアルに焼き尽くされる感触を覚えるような「焔葬」、終末的光景が眼前に広がる「空ろなる
ヘリオスフィア」を始め、第6感に訴えるようなピアノが聴ける「無意識パラノイア」…。
ここまで演出の上手いアーティストは、海外のメタルバンドでもごく一部といっていいでしょう。
しかもそれが、演奏のかっこよさ、メロの良さは当然のものとした上で成されているのが凄い。
黒夜葬は、ダンテの「神曲」の地獄をモチーフにしたオリジナルEPでデビューしてますが、
今作に至り、よりリアルな宗教的/霊的/魔的な光景の表現に成功したのではないでしょうか。
単に様式美やシンフォな音を取り入れただけではない、感性の面でも「ゴシック」に染まった
ゴシックメタルアレンジの傑作。ただし、アレンジが凝りまくっているせいでメロは少し
引っ込んでいるため、多少好みが分かれるかもしれません。私的には、音の情景をより
楽しむために、大音量で聴く事を推奨。宗教的情景を、相当の臨場感を持って体感できます。


黒夜葬 - Catharsis - 焔葬 ★★★ (2009-09-29 22:26:59)

鐘の音の残響音が焔の揺らめきに思えたり、ギターリフの歪みが吹き上がる火の粉に思えたりだとか、「視覚的な描写」のレベルも相当高いと思う曲。正に「業火マントル」であり、「焔葬」。演奏面のかっこよさだけでは終わらない所に、真のレベルの高さがあるのではないでしょうか。


黒夜葬 - Catharsis - 空ろなるヘリオスフィア ★★★ (2009-09-29 22:32:47)

この曲はハマりすぎでしょう…前曲「焔葬」が骨の芯まで灰にする勢いの曲でしたが、まだまだ焼き尽くし足りない模様ですね。肥大し、地上を焼き尽くす太陽と、それを崇拝し、祈りを捧げるカルト教団…みたいな絵が浮かんでくる。聴き終わると、大量のγ線を浴びたような気になってくる…。


黒夜葬 - Catharsis - 死体蒐集家 ★★★ (2009-09-29 22:22:43)

音は全然違いますが、曲を通じて見えてくる景色はDEATHSPELL OMEGAの「Kenose」辺りとそう差が無いんじゃないかと思う…あんな明るいメロディから、こういう景色を引き出してしまう刹那さんは間違いなく闇属性だと思います(笑)。


黒夜葬 - Catharsis - 無意識パラノイア ★★★ (2009-09-29 22:38:40)

この作品で一番面白いと思ったのは「屍体蒐集家」、合ってると思ったのは「空ろなるヘリオスフィア」なんですが、最も凄みを感じたのはこの曲。なにか、神懸り的なものすら感じられるんですが…。
Scarlet Destinyさんも仰ってますが、狂気を演出するピアノが絶品。単に攻撃性が高いから狂ってるという訳ではなく、リアルに「壊れてる」感じがするんですよね。しかもこういうフレーズ入れながら、アヴァンギャルドすぎず、広義のロック音楽としてのかっこよさも十二分に保っているのが凄い。


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ ★★ (2008-07-13 21:12:00)

上海アリス幻樂団カヴァーでは3枚目となる作品。2008年発表。
前作では音自体のクオリティは高いとはいえ、様式美的なメタリックなかっこよさに真っ当さや
健全さを感じてしまい、それがアーティスト側の押し出しているゴシカルな頽廃的イメージと
合わず、ちょっと疑問を感じてしまっていたのですが…これ聴いて見直しました。
基本的には今まで同様のリードギター、チェンバロ、チャーチオルガンで耽美メロを奏でる
スタイルなんですが、歪みの強い、圧力のあるギターリフを今までよりも前面に押し出した事、
このジャンルの中ではリードギターでのメロディのなぞり方がエキセントリックな事、
3曲目ではノスタルジーを感じさせるメロを入れた直後にその郷愁をぶっ潰すかのように
暴虐リフを入れたり、9曲目ではトランス的なリズムに刃物のような音のリフを合わせたりと
いったドラマティックというよりはカオティックといった方がしっくり来る劇的さを演出する
アレンジを多用した事などの各要素が組み合わさり、前作よりも格段に血腥い印象に。
ゴシックって「血と薔薇」みたいなイメージがありますが、このアルバムの作風だとアルバム
終了までに前作の3倍くらいの血が流れてるでしょうね(笑)。ゴシックな世界観を表現する
にはただ耽美で頽廃的にするだけでなく、こういう方法もあるんだな~と、聴きながら
感心してしまいました。例えるなら…中世の貴族って血を濃くする為にインセストとかも
行っていたらしいですが、それだけでは飽き足らずより濃い血を作る為にカニバリズムにも
手を染め始めた…みたいな感じでしょうか(笑)。ああ、この不健全さ、心地良いなあ…(笑)。
こう書くと取っ付きにくそうに思うかもしれませんが、2曲目や5曲目、7曲目、11曲目など
ゲーム音楽らしいキャッチー極まりないクサメロを前面に押し出した曲が要所で挟まっており
全体的に取っ付きづらくなっていないバランス感覚も見事。個人的な希望を言うなら、
シンフォブラックを志向するならピアノソロやトレモロリフを入れて欲しいかも。
このジャンルって今の所、優れたトレモロリフ使いが少ないような気がしますし。
男子三日会わざれば刮目して見よ、とは言いますが、なんでこのジャンルってごく短期の内に
目に見えて変化・成長するアーティストが多いんでしょうね。やっぱり口に糊するためじゃなく
好きで音楽に関わってるアーティストは強い、って事なんでしょうか。


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ - Alternative Faith ★★★ (2008-07-15 19:17:20)

開始二十秒からこれ以上ないほどクサく、かつ親しみやすいリードギターのフレーズが登場するため、すごく取っ付きやすく感じる曲。でもリードギターの狂的フレーズを散りばめる事によって、甘さやつまらない健全さは全く感じられないのが良いですね。このバランス感覚の良さは脅威…(むこうぶちの)上島さん風に言うと、「どうしちゃったの?手が付けられないわ…!」って感じです(笑)


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ - Alucard ★★★ (2008-07-15 19:07:44)

タイトルはドラキュラの逆さ読みですね。でも(悪魔城ドラキュラの)アルカードみたいな美青年よりも、(ヴァンパイアシリーズの)デミトリのような、マッチョな吸血鬼像を思い浮かべてしまうようなヘヴィな音。
サビはキーを高くしているらしいですが、このメロディの違和感に人に非ざるものっぽさが出ていてかっこいいんですよね。Bメロの狂いっぷりも爽快なほど。


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ - Heart Under Blade ★★ (2008-07-15 19:23:05)

最初は期待してたよりもクサメロが引っ込んだアレンジに肩透かしを喰らった感があったんですが、気を取り直して暗黒メタルとして聴いてみるとこれがなかなか良い出来。特に開始20秒くらいや1分くらいに出てくる、酸化した血のような赤黒いリフにうっすらと浮かぶ影の様に不気味なシンセが掛かるパートが不吉な情景を想起させ、実に素晴らしい。…途中でギターソロ入れたり普通にかっこいいパートもありますが、個人的にはこの不吉さがずっとキープされてたら良かったな。


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ - Jormungandr ★★★ (2008-07-13 20:43:50)

間違い無くこれがハイライトだと思います。
前作と比べるとこのアルバム、混沌のスケールが段違いにアップしてるんですけど、中でもこの曲が最もカオティック。特にキーボードとリフのアンサンブルに次元が分断されたような気味悪さがある箇所があって、いやがおうにも凄みを感じさせられてしまいます。


黒夜葬 - ∞UroboroS∞ - 冥土ブラッドワークス ★★★ (2008-07-15 19:12:23)

女性的で儚いメロディのシンセをメロディックなリフでサポートし、聴き手のノスタルジックな感傷を刺激した後、シームレスにヘヴィなリフとリードギターで潰しに掛かるパートが襲い掛かる波状攻撃サウンドが凄まじい曲。血の花を咲かせながら疾走している感じ。この一曲だけで前作全部と同じ位の出血量があると思います。


黒夜葬 - ∵Ga[Я]deN∵ ★★ (2008-04-16 19:28:00)

2007年発表の2nd。
デビューミニはオリジナルでしたが、今作や前作はゲーム音楽(上海アリス幻楽団)のカヴァー。
…黒夜葬お前もか(笑)。いや、プラスに作用してると思うし別にいいですけどね。
デビューミニではテクノビートにチェンバロやストリングスなど、クサメタラー御用達のキーを
濃厚に絡めたスタイルで、アーティスト名やコンセプト、アートワークなどからはゴスに傾倒しすぎて
リストカットとかしてそうな女の子が演ってるみたいなイメージがあったんですけど(笑)、どうやら
本性はメタラーだったようですね。
曲名も「Master of Puppet」「Paradise Lost」とかあからさまにメタルを意識するようになってるし、
音もクラシカルなキーボードを残しつつ強靭なリフとリズムで攻め立てるようになり、曲によっては
完全にメタルといってもいいと思います。テクノビートが導入された曲も相変わらずありますが。
デビューミニでは華美さの裏で、印象に残る主旋律が少ない事が欠点になってた感がありましたが、
ゲーム音楽のメロを導入した事で克服したように思います。そのゲーム音楽のクサメロがクッサクサな
キーボードで奏でられ、メタルサウンドに乗る音はやっぱりかっこいいです。テクノビートを導入してる
曲も、その無機質さが耽美な雰囲気を更に強めていて悪くないですね。
ただ、ゴシックを意識している割には、メタルサイドの曲においてゴシック特有の美意識や頽廃性が
様式美的なかっこよさに隠れてしまい、今ひとつ感じられないのは残念。一流のシンフォ系のバンド…
例えばMIRRORTHRONEやANOREXIA NERVOSA、「Midian」の頃のCRADLE OF FILTHなどは
煌びやかな音像の中でも耽美さや頽廃性とメタルとしてのかっこよさを見事に両立させていましたが、
黒夜葬もそうしたセンスの良さがあればもっと良くなるのに…と、多少物足りなく思ってしまいました。
個人的には、メタル曲において雰囲気作りにもう一声欲しい所です。


黒夜葬 - ∵Ga[Я]deN∵ - Rosen∵Kreuz∵Orden ★★ (2008-06-30 21:48:13)

これは複雑な気分…。この曲は原曲の入ったCDも持ってるんですが、サビ部分なんか原曲よりも耽美さが落ちてる気がするんですけど…ゴシックなのに…。でもリフはメロディアスさ、グルーヴ共に申し分なしで一流といってもいいくらいかも。…う~ん…。


黒夜葬 - ∵Ga[Я]deN∵ - アッシェンプッテルの檻 ★★★ (2008-06-30 21:44:54)

メタル曲を差し置いてアルバム中一番好きです。
他のメタリックな曲って、リードギターでメロを描く志向が強いせいか「熱さ」を感じてしまうんですが、この曲は逆に「無機質さ」「冷たさ」が感じられ、ゴシック的な耽美さを更に増幅させてると思います。…メタル曲でこのレベルの耽美さを表現できれば無敵なんだろうけどなぁ…。


黒夜葬 - ∵Ga[Я]deN∵ - 翼型術式魔装-鴉- ★★ (2008-06-30 21:41:40)

タイトルがFF7の防具みたいですが…これは面白い。
基本ゴシックを貴重としたメタルなんですが、途中のメロディが和風というか…江戸時代の京都の雨に打たれる茶屋が浮かんでくる感じのメロなんですよね。フランス人が日本の風景画を描いた感じ…でも演っているのは日本人という(笑)


今井麻美 - HORIZON - HORIZON ★★ (2010-10-17 00:28:06)

いかにもゲームソングらしいかっこよさのある曲ですが…
キックが大きめだったり、ギターの歪みも強めだったり、
アイドルマスター関連の曲よりもややヘヴィな仕上がり。
こういう曲調なら、生のバンド演奏でも聴きたかったかも。


今井麻美 - HORIZON - REGRET ★★★ (2010-10-17 00:26:17)

これはタイトル曲を喰う勢いで名曲。
ボサノバっぽいパーカッションを交えたリズムに、物憂げな
ヴォーカル、雨音を思わせるピアノなどが乗り、聴き手を
心地よいアンニュイな世界観に誘ってくれます。
雨の日曜日に、タクシーの窓の雨粒や外の景色を眺めつつ、
溜息ついてるようなイメージ。いや、タクシーなんて殆ど乗らないけど(笑)。

稲葉浩志「静かな雨」あたり好きな方なら確実にツボに嵌まるかと。


今井麻美 - STRAWBERRY~甘く切ない涙~ / KISSING A DREAM - KISSING A DREAM ★★ (2010-11-08 23:28:52)

1曲目とは対照的に、アップテンポで割と派手めな曲調。
イントロのギターの音が厚くて驚きました。
ただ、ABCメロはいいのに、サビメロが少し大味な気も。


今井麻美 - STRAWBERRY~甘く切ない涙~ / KISSING A DREAM - STRAWBERRY~甘く切ない涙~ ★★★ (2010-11-08 23:27:24)

物凄く派手という訳ではないですが、さりげなく名曲だと思う。
観葉植物のように、何気なく心を癒してくれそうな感じの曲。
意外とベースが効いてたり、地味ではないオケが良いですね。


今井麻美 - THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 05 如月千早 - RELATIONS (M@STER VERSION) ★★★ (2010-10-13 22:30:38)

これアルバムで一番好きです。普通にカラオケの持ち歌にしたいくらい。
「目が逢う瞬間」同様、ダンサブルなポップスですが、歌メロはそれ以上に素晴らしい。
A→B→サビ、の流れの美しさにはポップスの様式美が感じられるし、SKYWINGSっぽい
クサメロに初期TUBE風のコーラスが被さるサビもヤバい。ギターがちょっとメタリックなのも良いですね。
…曲もクオリティが高いですが、全体的に歌が安定して上手いのも良いですね。
特にしゃくりを使った、嫌味すぎない、繊細な感情の表現が凄く上手い。
この曲の「切なく苦しいけれど」のくだりとか、マジに切なくなりますもん。


今井麻美 - THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 05 如月千早 - 蒼い鳥 (M@STER VERSION) ★★★ (2010-10-13 22:29:05)

天野月子さんの「蝶」や「花冠」、中島みゆきさんの「地上の星」辺りの曲を思い起こさせる、
スケールの大きい美メロが堪能出来る曲。ピアノとストリングスによる音数の少ない
アレンジに、一本芯を通すような張りのあるヴォーカルが良く映えてます。
最近、アニメソングのメタルカヴァーは多いですが、誰かこの曲演ってくれないかなぁ…
メロディ的には一番メタルの音に合いそう。Liv Moonとかどうでしょう(笑)。


今井麻美 - THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 05 如月千早 - 鳥の詩 ★★★ (2010-10-13 22:27:51)

アニソンファンの間では有名な曲らしいですが…ここで初めて聴きました(笑)。
幼少の頃歩いた畦道を想起させると同時に、もうあの頃には戻れないんだなぁ…という
物悲しい感慨も呼び起こすような、ノスタルジーに溢れたメロディがとにかく素晴らしい。
なだらかなメロで、派手さはないですが、杉田かおるさんの「鳥の詩」に対抗出来るくらい
良いです。他の曲よりも歌い方が柔らかめで、それがまた郷愁を感じさせるんですよね…。


今井麻美 - THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 05 如月千早 - 目が逢う瞬間 ★★★ (2010-10-13 22:26:51)

スペイシーなシンセとダンサブルなビートが絡む、フューチャリスティックな音像に
歌謡曲的なクサメロが絡む曲で、ブレイクした当時の浜崎あゆみさんっぽい曲調。
歌メロはどこかJanne Da Arcっぽいクサさがあるし、Avex系好きなら気に入りそう。
動画サイトでこの曲のライブ動画があったんですが、かなり高音が続く曲にも
関わらず、少しエッジ掛け気味の迫力ある歌唱で素晴らしかったです。


彩音 ★★ (2008-04-09 23:34:00)

レビューの方でも散々言ってますけど、この人のバックにいる志倉さんって人、
メロディの流れを作ること、特にBメロの使い方が凄く上手い。
DRAGON GUARDIANの勇者アーサーさんがブログで、ポップスからBメロの重要性が
減退しつつある事を嘆いてましたが、そんな彼が気に入るのも頷けます。
…ところで、こないだカラオケに行ったときこの人のページを見ていたら、
タイアップに「全裸水泳」みたいな事が書いてある曲があったんですが…(笑)
恐らくアニメかゲームかなにかだと思いますが、そんなAVみたいなフレーズの
入ったタイトルのアニメやゲームが存在するんでしょうか(笑)。
いや、書いてある以上はあるんでしょうけど…思わず吹き出しそうになりました。


彩音 - ARCHIVE LOVERS ★★ (2008-03-29 17:00:00)

2007年発表の1stアルバム。
ブックレットによると、オリジナルフルにも関わらずタイトル曲以外の全てにタイアップが
付いているという、小田和正さん並に(笑)豪華な構成のアルバム。ちなみに、知る人ぞ知る
クサメタルバンド「DRAGON GUARDIAN」のブレインである勇者アーサーさんのお気に入りの
ミュージシャンでもある、志倉千代丸さんが全ての作詞・作曲を担当。
ALI PROJECTや新居昭乃さん、霜月はるかさんなどを始め、アニメやゲームなど創作性の強い
メディアに深く関わっているアーティストって、ゴシックやトラッド、プログレ辺りに強く
影響された音楽性を有している場合が多い印象がありますが、この人の作風は色々な要素が
入ってるとはいえ、純粋なJ-POPに近いんじゃないかと思います。
私はJ-POPの魅力ってキャッチーさとメロディの煽情性だと思っていて、だからこそそれらを
備えた初期TUBEや織田哲郎さん関連、ラッツ&スター(シャネルズ)が大好きなんですが、最近の
J-POPの流れってキャッチーさやノリの良さはあっても、全体的にメロディの煽情性が薄れて
いってる気がするんですよね…。その点彩音さんの音楽性は、その二つをしっかりと備えていて
J-POPとしてかなりレベルが高いと言ってもいいんじゃないでしょうか。
また、彩音さんの歌唱が魅力的であることもレベルの高さに貢献してると思います。
声質自体は嫌味にならない程度の、少し鼻に掛かり気味な感じで昔の浜崎あゆみさんにも
通じる物がありますが、高音での張った声やコブシっぽい微妙な音程変化を伴う節回し、
語尾のベンドっぽい処理の多用など、やや癖のある歌い方を自然にこなしていて、それらが
メロディの煽情性を多分に上げているんですよね。特に「龍刻の彼方へ」などが素晴らしい。
ただ、曲もヴォーカルもポップスとして文句の付け様の無い完成度なんですが、歌詞は正直
イマイチかも…恋愛っぽいのに最終的に何を言いたいのか、どんな景色を描きたいのかが余り
伝わってこないものが多く、J-POPの悪い部分も引き継いでしまってる気がするんですよね…。
とは言え、音楽自体は非常に魅力的で取っ付きやすいですし、よっぽどの音楽マニアの方でも
ポップスが好きであれば、CD棚でホコリを被って放置されるような事にはならないと思います。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - ARCHIVE LOVERS ★★★ (2008-03-29 20:11:56)

最初歌詞読んだ時はふざけてるのかと思いましたが(笑)、いざ聴いてみるとどこかクールな雰囲気が感じられる上質な曲で一発で気に入ってしまいました。無機質で近未来的なピコピコ&4つ打ちと、所々和を感じさせる情緒あるメロとちょっと癖のある歌声が見事にマッチ。特にサビ前の「♪カモンベイベー」が好き。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - Private Place ★★★ (2008-03-29 20:31:17)

高揚感を煽りまくるようなアレンジでテンションを盛り上げておいて、サビで一気に頂点に達するような展開がめっちゃかっこいい曲。確かに、高揚感のある疾走曲という点では、陰陽座の「甲賀忍法帖」辺りの路線の曲と共通したものがあるかもしれませんね。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - To the Moon ★★ (2008-04-08 23:22:30)

「Favorite」という単語を「フェバライト」と発音するのは明らかにヘン(笑)。でも「フェイバリット」って言うよりも響きがクールで、こういう発音の方が合ってるように思えるから不思議。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - アカシアの木の下で ★★ (2008-04-01 22:50:06)

スライドギターと打ち込みが妙にマッチしてる爽やかな曲。
海岸線をドライブ→水族館っていうコースでデートした日の夜、寝る時に「今日は楽しかったな~」と思いながら記憶を反芻してる時、その追憶の中で流れてそうな感じ(解りにくっ!)。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - カカシ (Orchestra version) ★★★ (2008-04-08 23:16:21)

もう歌いだしからして「声質」「唱法」「メロディ」の鉄のトライアングル(笑)。ストリングスバラードなんですが、聴いていると感情が昂ぶるようなエモーショナルな曲。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - コンプレックス・イマージュ ★★ (2008-03-29 20:20:54)

哀愁の中にもどこか溌剌とした感じがあるメロディ、ポップスとして理想的かも?ポップながらヴォーカルの歌い方もあって耳に引っかかるものに仕上がってるのが良いですね。ただ、4つ打ちのポップなオケに「遥かなるヤシロの神」みたいなオカルト的なフレーズが乗り、それをノリノリで歌いこなす彩音さんにちょっと違和感も(笑)


彩音 - ARCHIVE LOVERS - 龍刻の彼方へ ★★★ (2008-03-29 20:08:01)

アルバムの中でも彼女のヴォーカルの素晴らしさが際立っている曲だと思います。この声質で、この歌い方じゃないと成立し得ないであろう世界観。シンプルなオケでその歌声を堪能出来る前半、コーラスも入り感情移入せざるを得ないドラマティックな後半どちらも素晴らしい。最初の一声の時点で胸が苦しくなります。


彩音 - Crystal 2-circus Vocal Collection Vol.2- - そよ風のシルエ (2008-04-01 22:53:47)

この雰囲気、どこか韓国のポップスと通じる雰囲気が…
キー下げたらジョンフンが歌っても違和感なさそう。


彩音 - Film Makers - Film Makers ★★★ (2008-04-08 23:13:59)

この曲も「ORANGE」同様、サビよりもBメロの方が印象深いんですが…真に凄いのは、印象深いメロディを一曲にこれだけ入れられる事よりも、その繋がりが良い事。Bメロがサビを食ってしまうんじゃなくて、サビに瞬発力を与えて更に劇的にしてるように思います。


彩音 - Orange - Orange ★★★ (2008-03-29 20:17:01)

「これが正しいAメロ→Bメロ→サビの展開だ!!」と主張しているかのように、メロディの展開が綺麗。特にBメロ、決してサビへの繋ぎに留まらない良さがあると思います。正直、メロディ単体で見たらサビよりBメロの方がいいと思えるくらい。


彩音 - Orange - ロマンシングストーリー ★★ (2008-04-08 23:19:42)

この曲、最初は似たようなフレーズを繰り返しすぎるのはどうかな~と思いましたが、Cメロのちょっと祭り入ったような和風メロディから間奏の朝のニュース番組で使われてそうな爽やかメロディに繋ぐ展開にやられました。この展開の巧みさのせいで、最後また繰り返しのサビが来てもクドくなっていないように思います。


彩音 - Ribbon - After Rain (2008-04-08 23:24:39)

アルバム中、この曲だけがちょっと物足りない…
「♪キミに~」を四回繰り返すサビは、印象深くしたいのは分かるんだけどちょっとクドい…。


彩音 - 嘆きノ森 - 嘆きノ森 ★★★ (2008-03-29 20:27:46)

どこかオカルトっぽい雰囲気があって、アルバムの中では異色な曲。
こういうトラッドっぽい叙情的メロがあってちょっとゴス入った日本特有の曲調って個人的には凄くツボ。この人のヴォーカル、この手の曲にも良く合うんですね。アレンジも凝ってて、ムードのある曲なのでメタラーにもお勧め。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings (2007-02-14 01:22:00)

RPG「イリスのアトリエ」の音楽をHR/HMにアレンジしたアルバム。
2005年発表。

このアーティストはこれしか持ってないんですが、ゲーム音楽をHR/HMにアレンジするという分野ではかなり有名らしいですね。確かに評価が高いだけあって、テクニカルなギターソロ、ハモンドを始めとして曲に彩りを与えるキーボード、打ち込みとは思えないほどに躍動感溢れるドラムなどを用いて本格的なハードロックにアレンジしてます。

メロディは民族的な要素の取り入れ方の上手さには定評のあるガストのサウンドチームなので申し分無し。ファンタジックで勇壮だったり、妖しげで幻想的だったりといったメロディが楽しめます。それがメタル要素と組み合わさるとなかなかに独特な雰囲気でいいですね。

全体的に悪くないんですが、リフについては結構不満も…。
なんかアルバムを通して終始ザクザク刻んでばかりの印象。確かに「巨大遊戯盤(VER-2)」等のそれは痺れるくらいキレがあるし、一曲聴くならかっこいいんですが、それがずっと続くと正直飽きちゃいます。せっかく腕利きのギタリストを雇った事ですし、もっと多彩なリフを弾かせても良かったんじゃないかと思います。ここら辺は正直Jill's Project辺りと比べるとちょっと差を付けられてしまっている感じ。ソロはかなり良いんですけどね…。

とは言っても、アトリエのメロディが本格的なHR/HMにアレンジされているのでシリーズのファンならば買いでしょう。でも、欲を言えば「白夜幻想譚」をヴァイキングメタル風にアレンジするくらいの突飛さがあれば、私的には更に良かったかも。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - Deceitful Wings(album Mix) ★★★ (2007-02-14 01:01:11)

タイトルトラックだけあってアルバムでも突出した名曲。
とにかくメロの展開や鮮やかさが素晴らしい。サビ部分は「フォルクスリート」に入ってた「郷里はるか」と同じですよね。同じメロなのに、郷里~では牧歌的、こっちでは勇壮と全く異なる印象なのが凄い。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - 還らずの塔 (2007-02-14 01:03:09)

もはやミニマリズムすら感じるほどの刻みリフがいまいちですが、そこに乗るギターソロやキーボードが良い感じ。全体的に妖しげな雰囲気の曲。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - 巨大遊戯盤(ver-2) ★★★ (2007-02-14 01:07:36)

アルバムのラストを飾るボーナストラック。
「巨大遊戯盤」からして本編でも「DECEITFUL WINGS」と並ぶ名曲でしたが、それを鋭利なリフと疾走感溢れる展開で更にパワーアップさせてます。もはやボーナストラックの域を越えて、アルバム一の名曲といえるかも。このアーティストの底力を見た気がした。


埼玉最終兵器 - Frenzy Frenzy ★★★ (2013-12-23 16:11:45)

2012年発表の東方メタルアレンジアルバム。
AETHERのEru氏とのコラボ作品で、SSHは半数の曲を担当。
ちなみにボーナスでライブ音源が1曲収録されてます。

SSHは以前アトリエシリーズのメタルアレンジをメジャーでリリースしてるのを聴いたんですが、正直今ひとつな印象だったんですよね…。ですが、この作品を聴いて見直しました。アレンジセンスが格段にレベルアップしたんでしょうか、それともアトリエの時はメジャー進出で緊張してたんでしょうか(笑)。ともかく、プロも多数紛れ込んでる東方同人メタルのシーンでもかなり質の高い一枚ではないかと思います。

今作では、アトリエアレンジの時に感じた引っかかる部分が、完璧に改善されているように思います。特に煮え切らなさを感じたリフは、信じられないくらい良くなってると思う。スラッシーにキレ良く刻むだけでなく、その中にメロディアスなフレーズも仕込んできてかなり熱い!アトリエの時よりも格段に生き生きしたメタルサウンドが実現している印象。

また、「上海紅茶館」ではダンスビートやラップの導入もあったり、半ばメタルを逸脱するアレンジも見受けられますが…リフのかっこよさ、切れ味はそのままに、音色を工夫する事でしっかりダンサブルなリズムに合わせてあるのが素晴らしい。「無何有の里」でのベース強調したダンサブルパートの導入といい、メタルのかっこよさを崩さずにこういうアレンジをしてるのが良いですよね。

また、Eru氏のアレンジは正直当たり外れがある(「フォールオブフォール」はヘヴィなだけで原曲メロディのドラマ性が死に掛けてる感じ)気がしますが、やたらとドラムパートがかっこいい「ネクロファンタジア」、インダストリアルでミステリアスな「平安のエイリアン」など、SSHとは異なる路線のアレンジも多く、アルバムを更にバラエティ豊かにしていますね。

個人的にはトランス系のシンセの音色ってそんなに好きじゃないので、その音色が多用されていることだけが唯一不満ではありますが、まあそれは完全に好みの問題でしょう。東方同人メタルが流行する以前からゲームのメタルアレンジを手掛けていた、大家としての威厳を見せ付けるかの如き質の高いアレンジ作品です。…ぶっちゃけ東方メタルアレンジはもういいかな…と思ってましたが、これは買って本当に良かったと思う。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising (2007-03-19 23:54:00)

RPG「イリスのアトリエ エターナルマナ2」のHR/HMアレンジ。
「DECEITFUL WINGS」に続く作品。2006年発表。

良い所も悪い所も、前作からそのまま引き継いでいるという印象の作品。キーボードの音色に変わった物を取り入れたり、リズムにパーカッシブだったりトランシーだったりする要素を取り入れたり、聴き手の関心を惹き付ける為の工夫は前作よりも成されていると思います。「皇牙」の独特なリフの音色なんかも好き。

…でも、聴いていて飽きないかと言われると、頷けない部分もあったり…。他の高評価なメタルアレンジ、例えばJill's ProjectやThe Black Magesなどはどの楽器がどうメロディを担当するのかのバランスに長けているのに比べ、この作品ではメタルリフをバックに似たような音色のシンセが延々と主旋律を担当し、思い出したようにギターソロが入るというアレンジが余りにも多すぎてうんざりしてくる…。

アレンジの巧みさで上記のアーティストに勝てないなら、インストであることを利用して、他のヴォーカルがメロディを担当しないメタル(メロデス、メロブラ等)の要素を取り入れるとかの工夫が欲しい所。正直、これではHR/HMのヴォーカルをシンセに差し替えたものと変わらないのでは…。しかも相変わらずリフは微妙で、一般的なメタルと比べて特に秀でているとは思えない。これだとメタルファンは納得しないだろうし、トラッドっぽいメロディの曲は意図的に外してあるので、ガストの音楽のそういうメロディが好きな人にもアピール仕切れてない印象。

…かなりキツめに書きましたが、ガストの音楽もメタルも好きなので、その二つが合わさって出来る「化学反応」を、どうしても期待してしまうんですよね。悪い作品だとまでは言いませんが、まだ「化学反応」と言えるほど凄くもない感じ。もしも次(グランファンタズム?)もあるなら、このモヤモヤを吹き飛ばすような傑作を期待。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising - Carmine ★★★ (2007-03-19 23:31:14)

メタル色は薄めですが、アルバム中一番好きかも。
透明感のあるメロディと、華麗なピアノソロが素敵。
赤というよりクリアブルーっぽい雰囲気の曲。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising - 皇牙 ★★★ (2007-03-14 01:51:46)

ノイジーなギターリフといい、三味線のようなキーボードといい、特に「音色」へのこだわりが感じられるアレンジが特徴の曲。ぶっちゃけ原曲はあまり好きではないんですが、この曲はアレンジとギタリストの貢献でかなり良くなっていると思います。打ち込みverのギターの音色は味気なかった…。


桜牙 - 新選組魔戦記 ★★ (2011-05-16 21:41:17)

2011年発表の1st。

この前に二枚のEPも出してるんですが、ジャケ買いならぬ「ジャケ買い控え(笑)」していたものの、試聴して良かったのでEPと纏めて購入。どうも最近のDRAGON GUARDIANって(1st、3rdに比べて)実力を出し切れてない印象があったんですけど、ようやく「クサ度」で1stに匹敵するアルバムをリリースしてくれたって感じです。まあ、この「クサ度」はKNIGHTS OF ROUNDのYazin氏の貢献も大きそうですが。

スタイルは三味線や尺八など、和楽器の音色を派手に鳴らしながら疾走するメロスピを中心に、「桜咲く場所」のような卒業系っぽい?メロディがあったり、ジャケのキャラが楽器持って演奏してそうな「ハチャメチャな日々」があったり、なかなかバラエティ豊かな作風。もちろん語りも入りますが、妙にプロっぽいと思ったら「レールガン」「コードギアス」に出演されてた方だそうで。この二つ、アニメは見てないんですが、漫画は読んだのでちょっと親近感。

まあ、DRAGON GUARDIANとKORのコラボなので、ギターソロやリフを始めとした演奏面では全く不安がありませんが…問題は、ドラガ1stを超える歌メロを書けるのか?という問題。実際、超えたとは思いませんが、ここ最近のドラガ関連の作品ではかなり良い線ですね。基本的に和風もしくは歌謡曲っぽいメロですが、特にYazin氏の書くメロは、J-POPっぽいキャッチネスがありつつ、J-POPより長くてドラマティックなのが素晴らしい。ポップスの感性とメロスピの感性を上手く折衷してます。

また、ヴォーカルも悪くないです。
「紅き涙」「破邪の瞳」のようなパワーが要求される曲では、Middleislandを思わせる情念を込めた歌唱を聴かせ、「粉雪ニ吠エル義士」では繊細で機微に富んだメロディを情感を持って歌い上げ、曲の良さをより引き出してる印象。「ハチャメチャな日々」は…まあ、あれはあれでありなんでしょうかね…。上手い割に、こなれてないと言うか、微妙に素人っぽい形振り構わなさがあるのが良いと思う。

ただ、問題なのはデビューEPに入ってる「護国の刃」がこのコラボの作風を1曲で過不足無く表したような名曲なんですが、このアルバムにそれを超えると思う曲が入っていないこと。「粉雪~」は良い線なんですが、「護国の刃」クラスの名曲があと1つあったら、ドラガの1stや3rdに匹敵する、尖ったアルバムになったと思うのに残念です。

という訳で、クサメタル好きでアニメチックな語りが好きな、もしくは入っていても別に構わない人なら購入の価値は十分ある作品。ただ個人的には、ジャケは好きじゃないですね…萌え系の絵なら萌え系の絵で構わないんですが、「レールガン」「コードギアス」みたいな絵柄の方が私としては受け入れやすいです。それなら、むしろプラス要素。まあこのイラストもインパクトはありますけど…。


山本弘 - プロジェクトぴあの ★★ (2014-08-22 23:48:27)

つい先日(今週の頭)発売されたSF小説。

同作者の「地球移動作戦」の前日譚に当たる話で、宇宙技術に革新をもたらした装置「ピアノ・ドライブ」の製作者である、結城ぴあのという人物の物語。ちなみに「地球~」のストーリーを踏まえていないと意味不明になる箇所とかは特にないので、そちらを読んでなくても問題なく楽しめます。新刊と繋がりがあるという事で「地球~」を同時購入した人は、むしろ先にこっちを読むのもアリかも。「地球~」の冒頭はある意味盛大な(そして公然の)ネタバレですし。

…実は私は、どうもガチのSF小説って苦手なんですよね。宇宙が舞台となるSFって、例えば宇宙船だとか宇宙ステーションだとかの描写だったり、宇宙の航行を可能にするための理論だったりに文章を割いてる事が多くて、ぶっちゃけ読んでて面倒臭くなっちゃう。映像ならともかく、小説ならもっとドラマ的なものが読みたいな…って感じで。その点、この作品は私でも楽しめるSFでした。そういうガジェットの描写も(大いに)あるんですが、基本的に結城ぴあのがどういう人物で、どのような人生を生きたか、という物語なので。

この作者は、例えば「アイの物語」「去年はいい年になるだろう」のアンドロイドの思考様式だったり、「神は沈黙せず」の超常現象の理由など、一般とは異なる価値観を提供したり、既存の価値観を引っ繰り返す事でセンス・オブ・ワンダーを提供するのが上手いという印象なんですが、この作品でもそれは存分に発揮されてますね。

特に「人間とは異質の考え方をする突然変異体」だと割り切って描かれたという「変なヒロイン」結城ぴあのの他キャラとの対話のシーンはかなり面白かったです。語り手である昴との会話における全く共感できない倫理観だとか、同期アイドルとのボケと突っ込みみたいな会話だとか。トーク番組出演時の「穴に入れるのが目的だ」は危うく吹き出しそうになりましたもん(笑)。あとラストの昴との絡みも好きですね。ああいう行為で心変わりする展開がどれだけ多いか、そしてどれだけ萎えるか…。そのお約束への萎え感情を作者は心底理解していて、アンチテーゼとしてああいうシーンを入れたんじゃないでしょうか。

この小説、作中で展開される理論が難解(東野圭吾氏の「超理系殺人事件」を思い出した)なんですけど、高校の物理や数学で躓いていた私にでも読めるような配慮が成されているのが良いですね。科学的説明の部分を読み飛ばしても支障なく楽しめるように書かれているというか、極端な話、「天才なヒロインが物理法則を覆すような発明をして技術革新を起こした」くらいの認識でも大丈夫な感じ。文章はむしろ読みやすく書かれてますし、理論的な部分が書かれてる事で、分からない人間にも「なんとなく凄そう」というのは伝わりますし(笑)。上手い事ハク付けになってると思う。

…と言っても、話が大きく動き、結城ぴあのが持っている「価値観」の描写が少なくなり、本格的にSF的になる後半部は(自分の好み的に)ちょっと辛い部分があるので、☆は2つ。それにしても、この作者の作品でアイドルを扱うと、毎回ヴァーチャルアイドルがリアルアイドルを駆逐する描写がある気がするなぁ…。そしてヴァーチャルのリアルへの優位性の描き方は毎回なんかズレてると思う。


山本弘 - 詩羽のいる街 ★★★ (2014-06-29 00:07:33)

2008年に単行本として出された小説。2011年に文庫版も出てます。

お金や家を持たず、人との繋がりの中で暮らす女性、詩羽。人と人とを繋げる触媒としての才能を持ち、「人に親切にする事」を生業として生きる彼女の、日常や人々との触れ合いを描いた作品。ぶっちゃけあらすじだけ読むと、そこまで好奇心を掻き立てられるような感じはしないんですが…これ、滅茶苦茶面白かったです(笑)。

まず言いたいのが、これは「物凄く贅沢な小説」だという事。
作中に登場する作品が、それだけで単行本出せそうなくらい面白そうなんですよね。例えば、幽体離脱の能力を持つ少女が、あるきっかけで大気圏外に人々の叶わなかった想いの残滓が漂う場所を見つける「衛星高度の魅祐姫」や、ほぼ全能の力を手にした少女の顛末を描いた「戦場の魔法少女」は、筋書きだけ読んでもエンターテイメントとして非常に面白く、かつ教訓も含んだもの。

しかもこれらの作中作品は、作者や読者などのキャラクターの心情と絡めたり、物語における重要な伏線となったりしながら、その内容が語られるんですよね。特に「戦場の魔法少女」は、その壮絶なストーリーを思いついた発想力と、それを本編の展開と絡めてグイグイ引き込んでいく筆力に感嘆。最初は、こんな面白そうなストーリーを作中作品だけで終わらすのは勿体ない…と思ってたんですが、再読したら、これは最高の素材を最高の方法で調理したと言えるのでは…と思うようになってきました。

もうひとつ大きな魅力としては、キャラクターの会話などに筆者の主張や、思ったであろう事が滲み出ていて、エッセイ小説的な楽しみ方が出来る事ですね。第1話での編集者が漫画をスポイルする事についてや、商業出版のボッタクリ振りなどを始め、そこだけ読んでも興味深いと思えるような箇所もかなりあります。第3話の「『今まで通りの生き方を続ける事』が人生の目的になってしまっている人」という表現なんて、正に自分の事を言い当てられたようでドキリとしました。

個人的に地味に共感できたのは、第1話の主人公がパソコンの不具合を診るパートでの、喫茶店マスターとの会話。「不正な処理を行ったので強制終了されます」じゃないだろ、「申し訳ありませんが、このプログラムは不具合が生じたので終了させて頂きます」、だろ。…全くだ(笑)。エンタメ作品って、筆者の主張が過ぎると辟易してしまう事も多いですが、この作品はむしろ主張が強く出てる箇所の方が面白いと思ったり。「衛生高度」の魅祐姫と城主の会話とかはその典型ですね。あそこは共感というか、グッと来ました。

ただ、詩羽のキャラやその日常を描く、優れた導入部である第1話、自殺しようとしている少女を止めようと奮闘する第2話、悪意を街にバラ撒く人間との対決を描いた第3話に比べ、お祭りのオリエンテーリング中心の第4話が、いまいち盛り上がりに欠けるのは個人的には不満かも。まあ、第4部も今までの物語を踏まえた上での心情描写や、オリエンテーリングの謎解きがとある伏線になってたりといった仕掛けがあって、面白いといえば面白いですが。第3部までにはしっかり感じられた、エンタメとしてのスリルが若干足りないというか。

一本の小説に、ライトノベル数冊分のストーリーとエッセイをぶち込んで、尚且つハートフル(not onlyハートウォーミング)なエンターテイメントとして成立させた、盛り沢山で素晴らしい作品。これを読んで、これからこの人の新刊はなるべく出たらすぐ買おう…と思いました。確かに筆者の主張が強く感じられる分、説教臭いという意見も分かるんですけど、説教自体が面白くて聞き入ってしまう感じです。あと読後にポトフが食べたくなります(笑)。


山本弘 - 神は沈黙せず ★★★ (2014-07-29 21:52:42)

2003年にハードカバーにて発表された小説。
2006年には上下巻仕様で文庫化もされています。

この人の小説はこの作品で初めて読んだんですが、衝撃を受けましたね。こんなアイデアをこんなスリリングに見せてくれる作家がいたんだ!と。小説にしろゲームにしろ、本当に優れたエンターテイメントって、その面白さを他の人にも知ってもらいたくていてもたってもいられなくなるような衝動に駆り立てる力があるものですが、私にとっては正にそんな作品でした。

「世界が実は××である」というネタ自体は、ちょっと読書好きな人ならすぐにでも似たような設定の話を幾つか挙げられるくらい良くあるものですが、その掘り下げ方が「良くある」というレベルを明らかに逸脱していて、そこが非常に面白い。例えば、世界の軋みの一例として、「パイオニア減速問題」や「ウェッブの網目」など、虚実織り交ぜて具体的な現象が挙げられているんですが、これらの例とストーリー展開が相俟って異様なリアリティが生まれていて、読んでて引き込まれるんですよね。良い意味で、ハッタリをかますのが凄まじく上手いというか。

更に、そのネタが暴かれて、それで終わりという訳ではないのが素晴らしい。世界の仕組みが分かった事によって、超常現象の起こる理由から宗教の興る理由、人間、ひいては世界の存在する理由まで、あらゆる事柄に納得の行く理由付けがされてしまうのが、怖くも興味深く面白い。「何故、今、世界の仕組みが暴かれたのか」そのタイミングにさえ必然性がありますからね。また、「記号着地問題」などの脳科学的分野に踏み込んだり、一見理不尽な話に思える聖書の「ヨブ記」に一つの合理的な解釈を試みたりなど、様々な方向から読み手の好奇心を刺激してくれます。ある意味、非常にサービス精神旺盛な作品だと思う。

ただ、これ以上ないくらいに好奇心を満たしてくれる作品ではあるんですが、かなり灰汁の強さもあるんですよね。まず一つは、情報量が過多な事。超常現象の事例を長々と羅列した箇所とか、どうでもいいようなマヤ歴の単位とか、リアリティを持たせたいのは分かるけど、正直読み飛ばしの対象でしかないです。南京大虐殺のようなタッチーな問題に敢えて触れる必要性も、はっきり言ってあまり感じられなかったかも。この部分も、ストーリーの大筋と関係ない資料がズラズラ並べられていて若干うんざりしますし。

個人的には、主要な登場人物がいまいち好きになれなかったのもマイナスですね。ヒロインの優歌は占星術の衰退を喜んでいたりなど、非合理的な考え方の人間を見下している感じが鼻に付くし、その親友の葉月は本音の出し方がわざとらしくてリアリティに欠ける感じがします。信念を否定され、希望が断たれてもその直後に好奇心から災害を見に行っちゃう強メンタルな加古沢や、真実と幸福の間で苦悩する姿が印象的な大和田氏なんかは、良いキャラクターだと思うんですが…。どうも主要なキャラの性格付けはストーリーありきでなされている印象が拭えません。

ともあれ、人に話したくなるほど面白い小説だったのは間違いないです。既読の人向けに言えば、この小説は非常に感染力の強いミームと言えるでしょう(笑)。この人の本って、何かしら好奇心を満足させてくれる要素があって好きなんですが、これはその中でもその部分にパラ全振りしたような傑作だと思います。お勧めです。


志方あきこ ★★ (2005-12-25 02:28:00)

凄く信頼してるレビューサイトでのレビューを見て興味を持ったんですけど、
このアーティストマジで凄いです…間違いなくここに登録される価値はある人だと思います。
2005年はポップスではALI PROJECTとこの人を知れただけでも凄く価値のあるものでした。
とりあえずゴシックメタルの耽美性や幻想性、民族音楽の親しみやすいメロディ、
ポップスのキャッチーさが好きな人は「廃墟と楽園」はマストです。
しかしこの人、同人音楽出身らしいですね。ゲーム音楽などにも参加してるとか。
正直にいうと同人ってや○いとかそういうイメージがあって、そういった音楽にも
少なからず偏見があったんですが、この人の曲を聴いてそういう偏見をもっていた
事すら恥ずかしく思ってしまいました。数々のアニメソングを作っている
ALI PROJECTも素晴らしかったし、このジャンルってこういう凄いアーティストが
ごろごろいるんでしょうか?だとしたらもっと詳しく知りたいです。
でも、こういう素晴らしい邦楽と出会うと洋楽至上主義者に説教をしたくなる(笑)
やっぱり日本の音楽って素晴らしいです。


志方あきこ ★★ (2006-01-20 21:20:00)

>pandaさん
名前出しちゃって大丈夫でしょうか?まずかったら修正します。
「歌姫バカ一代」っていうサイトです。少し前に閉鎖してしまったようですが、
今のところレビューはまだ残っているみたいですよ。
凄く詳しいレビューでとても参考になります。ルルティアもそこで知りました。


志方あきこ ★★ (2006-01-21 15:50:00)

>pandaさん
あ、本当だ、即レスになってますね(笑)
あのサイト、確か天野月子の曲レビューを探してて辿りついたんですが、凄いですよね。
私もあれぐらいのレビューが書けるようになりたいですが、知識も文章力も…
あそこでしったGATEというバンドも大当たりでしたし、ほんと良いサイトです。
…って、修正できなくなってしまった(汗)多分大丈夫だと思いますけど…


志方あきこ ★★ (2006-01-21 22:01:00)

この人ってエイベックス所属なんですね。
エイベックスっていうとCCCDという世紀の愚行や、ノマネコ問題とかで悪印象が
ありますけどこういう素晴らしいアーティストや、Janne Da Arcみたいな
地力のあるバンドなどとも契約してるし、最近は結構良い感じなのかな?
あの気難しそうな(失礼)キリトさんですら褒めてたし。
そういえば、志方さんはアルトネリコというゲームに参加するらしいですね。
でも、そのジャンル名「ムスメ調合RPG」って…なんじゃそりゃ(笑)
ガストのイリス1、2は面白かったし音楽良かったけど、食指が働かなさ過ぎる…