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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7801-7900

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7801-7900
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犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 女囚のブルース ★★ (2005-02-21 18:40:09)

曲中の語り、なんか妙なリアリティを感じるんですが、こういう話って実際にあったんでしょうか?そう思わせてしまう凶子さんの演技力も見事です。サビのこぶしも決まってますね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 進化による退廃のススメ ★★★ (2005-02-21 18:39:05)

犬神の語り系の曲ではトップクラスにかっこいいと思います。
特にサビ部分で軽くブラストしながらの「殺せ!殺せ!殺せ!!」は凶悪。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 赤い蛇 ★★ (2004-05-27 18:21:57)

イントロの台詞がまず面白い曲(笑)
でもドロドロしてるのはボーカルのみで、結構あっさりしたロックです。でもこの不整合感が「らしい」と言えるかも。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 大地に死す ★★ (2004-05-27 18:21:38)

シャーマンを題材にした曲で、歌詞中のベゲタリスタは南米インディオの呪術師の事。
「首を狩れ、首を狩れ」のコーラスが耳に残ります。
ただ、曲はもう少し短くまとめて欲しかった。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 瓶づめの胎児 ★★ (2005-02-21 18:39:49)

イントロのリフといい全体的な雰囲気といい、「地獄の子守歌」収録の「黒髪」によく似ている感じのする曲。哀愁では「黒髪」、不気味さではこっちの方が上だと思います。
♪高く反響(こだま)する 魔訶般若波羅蜜多心経~


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 暗黒残酷劇場 - 陽炎 ★★★ (2005-03-29 21:24:53)

美しいメロディを持つバラードはこれまでの犬神の曲にも「青蛾の群」「路上」などがありましたが、今回は一味違います。この曲は歌詞までが美しくまとまっていて、罷り間違っても「膣の様に温かく」とか「路上に散らばる内臓を」なんて表現は出て来ません(笑)。V系やHR/HMに耐性が無い人に是非聴かせてみたい楽曲。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 怪談!首つりの森 - お金を払って! ★★★ (2004-06-21 21:56:09)

曲的には強制的に脳裡に刷り込まれていくような印象的なベースフレーズが印象的な曲なんですが、この曲は歌詞が最高です!
理不尽な別れをつきつける恋人に、私の時間を返せないならその分のお金を払って、と詰め寄る内容なんですけど、叙情性のある歌メロに「札束が今すぐ欲しいのよ」と乗せてしまうあたり凄まじいセンスを感じます(笑)語りも入っていて犬神らしい曲です。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 怪談!首つりの森 - お人形 ★★ (2004-06-21 21:56:36)

アコギ一本で歌われる、わらべ歌調のメロディが胸に染みる一曲。なんか幼稚園でかごめかごめをして遊んでた頃を思い出すような感じです。
でも歌われる内容は「私はお前の神である」って…。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 怪談!首つりの森 - くだらない話 ★★★ (2004-05-27 18:21:09)

こういうシャッフルのリズムを持った曲は洒落たメロディを持つものが多いですが、この曲も多聞に漏れず良いメロディを持ってます。
凶子さんはリズムに乗せるのに苦労したと語ってますが、全然危なげを感じさせません。むしろかなり表現力があって良いです。ベースもメロディアスでかっこいいです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 怪談!首つりの森 - 花嫁 ★★★ (2004-05-27 18:21:25)

疾走感のある演奏に載せてダークな恋愛を歌った曲。
「あなたが死んだなら私も死ぬわ」とか、「白い小さな骨壷に二人で入りましょう」とか、素敵なフレーズが満載です。やっぱり恋を歌うならこれくらいはやってもらわないと(笑)


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 怪談!首つりの森 - 涅槃に咲く白い花 ★★ (2004-06-21 21:55:43)

「凶子のダンチョネ節」として挿入される民謡調のメロディがなかなかに叙情的で良い曲。犬神はシアトリカルな部分以外にもこうして純粋にメロディだけでも勝負できる所が素晴らしいです。メンバー全員が語りに参加していますが、個人的に気に入ったのは明さんの語り部分です。深みのある太い声が良い感じ。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 恐山 - 恐山 ★★★ (2014-12-19 11:52:24)

これは…「犬神サアカス團」を代表する曲になるのでは…。
「地獄の子守唄」や「カナリア」などに通じる、情念に満ちておどろおどろしくも、美しいメロディで聴かせる、彼らが綿々と描き続けてきた世界観が吹き込まれた一曲。扱っているテーマ自体はカルトなんですけど、それを描く力、聴き手に伝える力が余りにも高いのでマニアックに聴こえないんですよね。というか、単純に楽曲自体が素晴らしく良いです。ホントお勧め。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 恐山 - 絶望讃歌 ★★★ (2014-12-19 11:50:19)

聴いているだけで胸の隙間に通り風が吹いてくるような、無常感溢れるサビメロが印象深い曲。これ、多分「犬神サーカス団」名義だったら、サビの「あるじゃなし」の後に輪唱風のコーラスが入ってそうですよね(笑)。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 恐山 - 虫酸 ★★★ (2014-12-19 11:51:50)

大正ロマン風の哀愁溢れるメロディが、マーチ風のリズムに乗るとてもキャッチーな楽曲。男性コーラスのメロディなんて如何にも街宣車のスピーカーから流れてそうな愛国メロディでたまらないです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - アタシは国家 ★★ (2014-12-19 11:46:26)

これは…天国を擬人化した曲でしょうか。演説するように呼びかけるようだったり、救世主コンプレックスに陥った人間が手を差し伸べるような、確信と慈しみを持って歌ったり、ヴォーカルの表現力の高さもあって不謹慎な歌詞に妙な説得力が生まれてしまっています(笑)。サビ後のドラムのフレーズが妙に耳に残ります。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 海を知る少女 ★★★ (2014-12-19 11:47:00)

情次2号さんの書くメロディって、ロマンティックなものが多い印象ですが、この曲のBメロはその最たるものだと思います。悲愴な気持ちで海の上の崖に立つ少女の絵が浮かぶというか…。Aメロやサビは対照的に譜割細かめで、歌メロに非常にメリハリが効いた楽曲。素晴らしい歌謡ハードロックです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 虚像の誓い ★★★ (2014-12-19 11:44:10)

これ、実は犬神の全楽曲の中でも、不謹慎さでは群を抜いているんじゃないでしょうか。こういう人って実際にいますからね…これも、「サアカス團」名義に変えてからの路線ならではという感じでしょうか。楽曲が普通にロックというか、作為的なおどろおどろしさがないのも逆に不謹慎さに拍車を掛けてますね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 玉椿姫 ★★ (2014-12-19 11:41:30)

この曲は…世界観には強烈に惹かれるものがあるし、良い曲だと思いますが…正直犬神が持つポテンシャルを発揮しきれてない感じがあるんですよね…。特にヴァイオリンでせっかく黒色すみれのさちさんを呼んどいて、エピローグにしか起用してないのは勿体ない…。楽曲自体は、前半の美しいバラードも、後半のロック色強いパートも、メジャー進出時の楽曲以上に取っ付きやすく、大作ながらポピュラリティの高いもので悪くは無いんですが…。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 血の下僕 ★★ (2014-12-19 11:44:57)

ドゥーミーなリフに、粘っこい歌メロが乗る楽曲で、ぶっちゃけ最初は地味めの曲かな…とも思ったんですが、聴くうちにこのテンポ感が、変化の無い日々が延々と続いていくような、無常な感じを出しているように思えてきて、味のある曲と思うように。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 信じるな! ★★★ (2014-12-19 11:42:07)

これは初めて聴いたときから大興奮でした。子どもがイジメのときに使う囃し言葉なみに超絶キャッチーなサビメロが、勢いのあるバンドサウンドに乗って疾走!サビに至るまでも譜割の細かいメロディで、ハイテンションを維持したままどキャッチーなサビに入るのだからひとたまりもないです。名曲というのも生温いです。ほんと素晴らしい。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 逃げろ! ★★★ (2014-12-19 11:47:30)

凶子さんの啖呵を切るような口上から、勢いのあるバンドサウンドで聴かせる曲。もうこの時点で良いアルバムになるのは確定ですよね。「サーカス団」名義だったときよりもギターの歪みが強くなっている印象ですが、こういう曲ではそれがダイナミックさに直接繋がっていて、聴いていてスカッとするんですよね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 玉椿姫 - 突発性行動障害 ★★★ (2014-12-19 11:43:29)

「人面疔」「幽霊奇譚」なんかもそうですが、犬神のこの手の楽曲はホントにハズレがないですね…このノリたまらないですよ。前述の曲と比べると、メロディやリズムにどこかあっけらかんとした感じがあるのが、また怖いんですよね。「ホルマリン」「親の介護」「会社勤めの背広」「宇宙の果て」など、歌詞の単語の選び方のセンスが凄く良いせいで、聴いてると頭の中で気味の悪い世界観がどんどん広がり続けてしまいます(笑)。一見脈絡の無いフレーズが有機的に結び付くさまが良い意味で気持ち悪いです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - ハイエナ ★★ (2006-02-25 19:24:11)

イントロのプリミティブなリズムに、怨念と怒りをたっぷり込めた語りが乗るオープニングはとにかくヴォルテージが上がります。本編がそこで溜めた怨念を一気に吐き出すというよりは、じわじわと嬲るような曲調になっているのもまたイヤらしく、良いんですよね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 悪魔のように囁い (2006-03-10 18:10:42)

現実逃避には様々な方法がありますが、これは中でも最悪な方法を選んでしまった人の物語。つまり「クスリ」についての曲です。ただ、個人的には「禁断の扉」を開いてしまった主人公のこれからを描写して欲しかった…悪趣味かもしれないけど、これだとちょっとヌルくてクスリの怖さがあまり伝わってこないのが不満…


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 影ひとつ ★★★ (2006-02-25 19:38:40)

今までもフォークっぽい曲はありましたが、ここまで徹した曲は無かったのでは…本当に、昔の名曲アルバムみたいなコンピレーションに入ってそうです。なんかよくテレビとかで見る、白黒で学生運動とかを映してる映像が浮かんできます。歌詞とは関係無いですけど…


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 今夜も呪いの幕が開く ★★★ (2006-02-25 19:27:23)

短いし、いかにもオープニングって感じの曲なんですが、個人的にこの曲大好きです。この曲で描かれているようないかにもアングラなサーカスって実際には見たことないけど、イメージとぴったり。頽廃的で、奇妙な倦怠の支配する空間。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 自殺の唄 ★★ (2006-02-25 19:34:22)

過激な言葉をメロディアスな歌に乗せたロックンロール、と言う事で「血まみれ内臓ロックンロール」と似てますが、コール&レスポンスやサビでの合いの手があったり、よりエンターテイメント性のある曲です。やっぱり芯は残しつつも、良くも悪くも段々変わっていってる気がする…


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 親愛なるあなたへ ★★ (2006-02-25 19:30:19)

メジャーに行ってからはあまり無かった、ダークな演奏におどろおどろしい語りを乗せた楽曲。歌詞が妙にリアルで好きです。これ、作詞したというより、ウザいダイレクトメールを歌詞の形にして晒したんじゃないでしょうか、とすら思ってしまいます(笑)とにかく歌詞は必読です。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 千里眼 (2006-03-10 18:13:20)

人と少し違うが故に、迫害される少女がテーマの曲。
…なんだけど、歌詞はもう少し展開が欲しかったなぁ…繰り返しが多いせいでちょっと飽きるかも。「悪魔のように囁いて」もそうだけど、目の付け所はかなり良いだけに惜しいです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 道行き ★★★ (2006-03-10 18:07:16)

心中がテーマの、メロディアスな疾走曲。
こういう曲をさらっと聞かせるのは凄いです。歌詞も結構グロいですが、血飛沫と粉雪の色の対比なんかは歌メロに負けず綺麗…なのかも?


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 形而上のエロス - 恋唄 ★★ (2006-02-25 19:41:46)

ドメスティックバイオレンスを受けながらも慕いつづける、倒錯した愛情を歌い上げるラブソング。私はS属性なので(笑)、共感こそ出来ないけどこういう恋唄もありなんだな~と、目の付け所の良さに感心しました。
しかし、その愛情も男の先走った行動によって…


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最後のアイドル - 最後のアイドル ★★★ (2004-05-27 18:24:18)

この疾走曲にこの歌詞を乗せてしまうとは…(笑)
「I.N.U.G.A.M.I」って、明さん実は天才なんじゃ…ギターソロもかっこいいし、奇をてらってるんだかないんだか良く分からない、だけど良いと思える曲。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最初の扉 ★★ (2004-04-22 20:48:00)

4曲入り約25分というミニアルバムなみのボリュームで、値段はシングル並という超お買い得作品(最後のアイドルといい)このバンドは良心的な価格設定を心がけていると思います)。
今回のシングルは全曲が凄いです!!
メインとなる「3つの扉」、その曲から派生した「最初の扉」は戯曲仕立てで犬神のある意味王道とも言えそうな楽曲ですし、「恋の炎」も「退化」もどれもメロディラインがしっかりしていて聴きやすく、流石にメジャーに行っただけの実力の垣間見えるシングルだと思います。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最初の扉 - 3つの扉 ★★ (2004-04-22 20:48:10)

3つの全く別々の曲を無理矢理繋げ、そこにメインテーマとなるメロディと凶子さんの語りを入れることで整合性を出したような大作曲。
借金の保証人になって苦しんでいる主人公の「IF」をテーマにした曲で、「もし保証人を断っていたら」「もし就職をしないでミュージシャンを目指してたら」「もし大学へ行かないで板前さんを目指してたら」という3つのパートから成る曲です。
個人的には第一パートのさだまさし直系?フォークサウンドが歌詞・メロディ・歌い方共にツボでした。ちなみにメインテーマの一部と語り以外は凶子さん以外のメンバーが担当しています。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最初の扉 - 最初の扉 ★★ (2004-04-22 20:47:55)

「3つの扉」から派生した曲…ですが、「3つの扉」には無いメロディも入っていて、しかもかなり流れの良いメロディなので聴き応えがあります。
個人的には語りと歌が半々のこの曲でゴールデンタイムの歌番組に出たのが凄いと思う(笑)


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最初の扉 - 退化 ★★★ (2004-04-22 20:25:34)

キャッチーなメロディを持った、いかにもシングルになりそうな疾走感のある楽曲(でもカップリング)。
絶望的な歌詞と凶子さんの裏声が凄く合っている感じで、何度も聴きたくなるような曲です。曲調としては「命みぢかし~」路線で途中でコーラスも入ります。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 最初の扉 - 恋の炎 ★★ (2004-04-22 20:47:34)

コーラスが入っていたりしてかなりメロディアスでポップな曲。
犬神もメジャーに来て色気が出てきた?(笑)


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 ★★ (2006-11-16 22:38:00)

2000年発表の3rd。
「スケ番ロック」が犬神のエンターテイメント的な部分の集大成の傑作だとしたなら、
このアルバムは彼らの作品の中で最も「おどろおどろしさ」に特化した傑作だと思います。
前作の「地獄の子守唄」でさえ、タイトルトラックなんかはエンターテイメントとしての
「グロ」を表現している印象を受けますが、このアルバムではそういった聴き手を
楽しませようとする姿勢はあまり感じられず、直球で人間の暗黒面を表現している感じです。
聴いていると昭和初期の日本の村のような風景が思い浮かびますが、明らかに風光明媚だったり
古きよき日本とかそういう感じじゃなくて、瘴気の濃さに圧倒されて参ってしまう感じ。
ヴォーカル面でもそれは顕著で、凶子さんは元々表現力の高いヴォーカリストだと思いますが
このアルバムの歌は語尾を擦れさせたり、ぶつぶつ呟いたり、声を震わせながらメロディを
追ったりととにかく怨念が感じられて、本当に背筋が寒くなるようです。
今のところフルアルバムとしては「形而上のエロス」が最新作ですが、原点回帰を
標榜するならこのアルバムくらいの瘴気の濃さが欲しかったなぁ…。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 - カナリヤ ★★★ (2004-06-01 21:04:39)

「地獄の子守唄」と少し似ているメロディを持つバラード。
ですが「地獄の子守唄」よりも曲相を哀愁方向に傾けてよりバラードらしいバラードになった印象です。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 - ガム ★★★ (2006-11-16 22:52:30)

犬神らしい語り(っていうか叫び)とハードロックの合体サウンドですが、最も狂気的な要素の強い曲ですね。声がひっくり返ってもお構いなしのヴォーカルがとにかく凶悪。「お前なんかニワトリだ、死ね鬼畜!」の言い方がキレがあって好き。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 - 苦界浄土 ★★★ (2006-11-16 22:49:43)

病に冒された少女と、誰にも看取られることなく朽ちる花…
ドラマや小説だったら結構耽美的な表現がなされそうなテーマですが、この曲は耽美さよりも絶望感が漂ってますね。曲を通じて歌詞の少女の、自分の境遇への怨念や死語の世界への恐怖とかマイナスの感情が流れ込んでくるような曲。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 - 蛇神姫 ★★★ (2006-11-16 22:45:40)

サビはメロディ自体は結構キャッチーなのに、その裏でぶつぶつと語ってるヴォーカルが怖すぎるんですけど…。これなら叫んでくれた方がまだ怖くないでしょうね。「怨念」「呪詛」といった言葉に惹かれる方には無条件でお勧めの一曲。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 蛇神姫 - 父親憎悪 ★★★ (2006-11-16 22:43:23)

当時の犬神の美点を全て集約したような超名曲。
演奏はしっかりとハードロックしてるし、歌メロも絶品で語りも凄みが効いているし、歌詞のテーマもシリアスでふざけた所は無く直接人間の暗部を表現してると思います。これがベストに入ってないのはおかしいでしょう…。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 呪恋 - 人面疔 ★★★ (2009-09-27 12:41:21)

この一曲だけでアルバムを買う価値があると思う。
「地獄の子守唄」のタイトル曲と並び、犬神サーカス団を象徴する曲。少なくとも私はこういう曲を求めて聴いてます。昭和的な超キャッチーな歌謡メロ、いかがわしくてレトロな雰囲気、グロテスクな中に潜むユーモアなど全てが揃っていて、ほんと完全無欠だと思う。こんな曲がもっと欲しいです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 神の犬 ★★ (2003-11-21 16:06:00)

「ロック・スターを甦らせ、荒廃した世界を救う」ことを教義に掲げる暗黒宗教集団
「神の犬」というコンセプトで展開されるアルバム。
ストレートでメロディアスなハードロックの②、おどろおどろしくコミカルな世界観の⑥、
一昔前のグループサウンズのような⑧、叙事的な哀愁バラード⑪、ゲストに三柴理がピアノ、
キーボードで参加した美しい曲の⑮など、かなり秀逸な曲が揃っていますが、
ちょっと寸劇や笑いの要素が強すぎ、今までのドロドロとした人間関係を歌う世界観が損なわれている気もします。
しかし、⑦は漫才風の語りですが、②の鼓笛隊バージョンがバックで流れていたり、
なかなか聴かせる作りになっていると思います。
ただ、これを最初に聴くと犬神をコミックバンドであると思ってしまうかもしれません。
寸劇を聴いてみたい人はこのアルバムから入ると良いでしょう。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 神の犬 - ロックンロール・ファイヤー ★★ (2003-11-08 13:31:23)

バンドのおどろおどろしいんだかコミックバンドなんだか分からない風貌とは裏腹に、カラッとしたメロディアス・ハードロックに仕上がった一曲。曲のやや早弾きのギターソロはやはり犬神がハードロックバンドであることを再認識させてくれます。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 神の犬 - 黄泉の国 ★★ (2003-11-19 16:32:49)

犬神サーカス団に対し、大衆が抱くイメージそのままであろう曲。
百鬼夜行を導くようなリズムと火の玉の飛び交うようなイメージのギターフレーズに、おどろおどろしいんだかコミカルなんだか判らない歌詞世界が広がります。
「死んだロックスターを生き返し世界を救う」という妙なコンセプトのアルバム「神の犬」のストーリーにおいて重要なパートをになう一曲。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 神の犬 - 決死隊 (2003-11-26 18:44:08)

犬神凶子以外のメンバーがボーカルとして挑戦した曲。メロディは「黄泉の国」の中間部からの引用です。聴いているとやるせなくなる様な力の抜けるボーカルに思わず笑ってしまう曲です。
ちなみに「其の一」と「其のニ」がありますが、「其の一」には結構カッコ良いギターソロも入っています。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 赤猫 ★★ (2003-11-20 22:34:00)

5曲入りのミニアルバム。
このアルバムは犬神サーカス団の曲でも聴きやすく、メロディや歌詞にもとっかかりが
あるものばかりなので最初にコレから聴くのもいいと思います。
歌のメロディで押すタイプの曲が多いので、歌謡曲ファンも抵抗無く聴けると思います。
タイトルトラックで裏切った男への復讐を謳うちょっと歪んだ勧善懲悪もの(?)の①、
バンドのイメージに合わなそうなカラッとしたロックの②、美しいメロディと鐘の音が響き渡る③、
メロディを排しノリと疾走感を追及した④、凶子さんの語りと哀愁を帯びたワウギターが特徴の⑤と、
正に全曲が素晴らしいです。とくに①は何回もリピートしてしまうほどの出来です。
ただ、ミニアルバムって収録曲数の割に値段が高いんですよね(苦笑)。
それでもコレは購入する価値は十二分にあるかと思われます。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 赤猫 - けもの道 ★★★ (2003-11-08 13:38:30)

ミディアム・ナンバーの秀逸な「赤猫」の幕引きを飾る、歌謡曲的叙情性を持った曲。
ワウのかかったギターフレーズがメロディが元々持つ哀愁をさらに引き出しています。
歌詞は上で仰られている通り、近親相姦系のかなり気味が悪い詞ですが、「孤独な二人の行く先は…」等と何気に切ない詞も入れてきて、ただ単に気味の悪い曲に終始しないところが、インディーズのバンドの蜉蝣と少しテーマが似ているように感じました。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 赤猫 - 血の贖い ★★ (2003-11-08 13:44:33)

3拍子が生み出すある種の壮大さを持ったバラード曲。
アコギメインのAメロから凶子さんの高音と共にドラマティックに展開するサビ部分が素晴らしいです。メロディといい歌詞といい、ちょっとヒズんだ雰囲気のクリスマスソング、といった風情の曲です。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 ★★ (2004-04-15 22:55:00)

このバンドはなんだかブラックメタルでもやっていそうな外見ですが(白塗りだし・笑)、
実際に聴いてみると語りの入った戯曲的な曲と綺麗なメロディのバラードの2種類が
このバンドの主となっていることが分かるかと思います。
最近はメジャーに進出したりゴールデンタイムの音楽番組に出たりしたせいか
更にエンターテイメント性を増し、歌詞もそれにつれてグロさが減り
「エンターテイメントの中に潜む重いテーマ」という感じになってきてますが
このアルバムの歌詞はかなりグロです。
特に語り部分の「壁に頭を打ち付けろ…壁に頭を打ち付けろ…壁に頭を打ち付けろ…
(←段々声が大きくなる)」とか「貴方が放尿した電柱が恋しくて、一滴残らず舐め干しました」とか、
メジャーでは絶対出来無そうなヤバヤバな表現がたっぷり詰まっています。
でも、その一方でタイトル曲や「黒髪」などの綺麗なバラードもある所が彼等の魅力になっていると思います。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 黒髪 ★★★ (2004-04-10 21:16:43)

なんだかダークなのか綺麗なのかよく分からない不可思議なメロディを持ったバラード。
でもこの不可思議さが良いです。ギターの音がなんとなく昭和って感じがします。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 常世の蟲 ★★ (2004-06-04 22:37:51)

「和」テイストのホラー要素が多分に含まれたどろどろした曲。
なんとなく犬神ってファン以外からはこういう曲のイメージが強そうな気がします。メロディが覚えやすくもおどろおどろしく、途中の語り「壁に頭を打ち付けろ」の部分では思わず音量を下げたくなるほどの迫力があります。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 青蛾の群 ★★ (2005-03-15 17:20:02)

濃い曲が続いた後に登場する、3拍子のバラード。
曲順的にちょっと目立たなくなってしまっているのが惜しいですね…ですが最後のサビメロは絶品なので、遠慮なく頂いておきましょう。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 地獄の子守唄 ★★★ (2004-04-10 21:16:09)

アルバムの中で最もフックのあるメロディを持ったバラードで、この曲の歌メロはオープニングの口上にも使われてます。
語りの「貴方が放尿した電柱が恋しくて、一滴残らず舐め干しました」って…グロいですねぇ(笑)流石犬神って感じです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 灯蛾 (2004-06-04 22:36:36)

アコースティックギターの音色が印象的な、語り中心の曲。
微妙に節を付けてるような所もありますが、ほぼ全てのボーカルパートが語りで、かなり悲惨で救いの無い内容になっています。繰り返されるアコギのリフが同じところをぐるぐる回り続ける蛾の運命を暗示しているようで、美しくも怖いです。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 廃墟の街 ★★ (2004-04-10 21:16:29)

犬神はホントに3拍子のバラードが好きなんだなぁ…と思わせる曲。
Aメロなんて海岸の砂浜を独りで彷徨ってるような雰囲気があってなかなか風情のある曲だと思います。でもサビがちょっと怖いかも。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 白痴 ★★★ (2004-06-04 22:36:53)

犬神の本領発揮って感じの、トーキングスタイルのボーカルとハードロックが合体した曲。
この曲はとにかく歌詞が爽快です。「時間の無駄だ、日が暮れちまう、いい加減にしろ!!」と怒鳴り散らした後、やけにクールに「でも本当は馬鹿なんだろ?」と言い放つのがかっこ良過ぎ(笑)個人的にはこの曲が受け入れられるか否かで犬神にハマれるかどうかが変わってくると思う。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 夜が終わっちまう前に… ★★ (2004-04-10 21:18:59)

メロディと語りが合体した、まるで尾崎豊みたいな曲(笑)
ギターのメロディがキャッチーでかっこいいです。
冒頭の語りはフランスの詩人、シャルル・ボードレールの作品「悪の華」からの引用によるもの。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 地獄の子守唄 - 路上 ★★ (2005-03-15 17:19:48)

曲調的には「青蛾の群」と少し被ってしまいますが、良いバラードです。
でも歌いだしが「♪路上に散らばる内臓を~」って…何も知らない人に歌詞を読ませたら絶対バラードとは思わないでしょう(笑)


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 都合のいい女・ほんとにほんとにご苦労さん - ほんとにほんとにご苦労さん ★★★ (2004-12-17 05:19:39)

ザ・ドリフターズのカヴァー。
ドリフのカヴァーをする事を提案したのはレコード会社側らしいですが、これが申し合わせたかのように上手くはまっています。どうやらこの曲のメロディは日本の軍歌と深い関連があるらしく、明さんによって改変された詞とも相まって浮いた雰囲気は全く感じさせません。個人的にツボなところは「♪ほんとにほんとに~」のメロディとユニゾンのギターフレーズ。ああいう軍歌チックなメロディをギターで弾くのって、何故か好きなんですよね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 都合のいい女・ほんとにほんとにご苦労さん - 愛の亡霊 (2004-12-17 05:20:46)

ディスコ的なリズムが特徴な曲。
この西洋ホラー的な詞は「この曲にディスコ的な詞を付けたら洒落にならないから」という理由で付けられたものらしいですが、犬神が書くディスコ的な詞がすっごく見てみたいのは私だけではないはず(笑)


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 都合のいい女・ほんとにほんとにご苦労さん - 需要供給の法則 ★★★ (2004-12-17 05:22:07)

「最後のアイドル」「命短し~」のタイトルトラック、「最初の扉」収録の「退化」など、最近のシングルはこういうキャッチーに疾走する楽曲を1曲は入れてくれるのが心憎いですね。
無論メロディの綺麗さは言うまでも無いんですが、今回は歌詞が行き着く所まで行った感じです。「演奏いけてるバンドでも 売れなかったらただのゴミ」って…(笑)。でもこのバンドの場合、どう見ても「売れたがっている」というより、「売れたがっているように見せかけている」としか思えませんが(笑)。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 都合のいい女・ほんとにほんとにご苦労さん - 都合のいい女 ★★★ (2004-12-17 05:18:11)

メンバー曰く「津軽からカリフォルニアに旅立ったような」ギターソロ、ヘヴィでありながらどこかコミカルなノリを持ったリフ、そして凶子さんのお色気ムード歌謡を参考にしたというやたらとセクシーなヴォーカル、と約3分の中に耳を引く要素をこれでもかと詰め込んだ曲。
本人達曰く「シングル向け」だそうですが…これを聴く限りきっとこのバンドは大衆に迎合してまで売れようなんて気はさらさら無いように思えます(笑)。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 不確定性原理の悪夢 - 機能不全家族 ★★★ (2014-12-19 11:59:41)

粘つくように、頭にこびりつく印象深いメロディが特徴な曲。そうですよ、このメロディが聴きたいがために犬神を聴いてるんです…!歌メロのネットネト具合を強調した次の瞬間、ハードロックのダイナミズムで聴かせるバンドサウンドのアレンジも非常にかっこいい。これこそが犬神サアカス團、という曲ではないでしょうか。一回聴いただけで、「興亡盛衰 浮き沈み」とか口ずさんでしまうから怖いです(笑)。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 不確定性原理の悪夢 - 泥 ★★★ (2014-12-19 11:56:31)

これは超名曲じゃないですか!
メロディや歌詞には、犬神印が深く刻印されたような、如何にもといったおどろおどろしさがありますが、演奏は聴いててスカッとするようなハードロック。特にBメロ、情念が溶け出すようなドロドロしたメロディで禍々しさを演出しつつ、その雰囲気を纏ったまま疾走するのがたまらなくかっこいい…!メジャー時の疾走曲よりもメロディが「らしく」なってるのが良いですね。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 命みぢかし恋せよ人類! - 命みぢかし恋せよ人類! ★★ (2003-12-22 23:23:08)

犬神サーカス団のメジャーデビュー曲。
パワーコーラスやキャッチーなメロディ、そして10代の少年少女(と、少年少女の心を忘れない素敵な大人たち★)ならば誰しもが共感出来そうな歌詞がとても良いですが、犬神特有の日本独特の「村意識」を思わせるどろどろ感が全く見られないのが少し残念といえば残念でしょうか。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 夜行列車極楽行 - ねじれた線路 ★★ (2008-11-04 20:14:08)

こんな後味悪いコンセプトアルバムの締め曲なかなかないですよ…
こういう結末って、時間は一定に流れているのみではないことと、人間は(当然だけど)生きている時にのみ時間を知覚できることを合わせて考えれば、現実でも十分考えられそうですし。私は別に人生に悲観してるわけではないので(笑)いいですけど、この主人公にとっては本当に地獄だろうなぁ…。全部灰になって終わった方がまだ救いがあると思う。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 夜行列車極楽行 - 虚言村 ★★★ (2008-11-04 20:18:04)

歌謡HR通り越して演歌HRですね、これ(笑)。
こういうハードロックバンドに凶子さんみたいなヴォーカルがいてくれて本当に良かったなぁ…。歌を聴いてるだけで楽しい。凶子さんがコブシを回す所ではこっちも握った手に力が入ってしまいます。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 夜行列車極楽行 - 殺戮峠 ★★ (2008-11-04 19:59:08)

津山で実際に起こった大量殺人事件をモチーフにしたバラード。
この曲はおそらく猟奇的な歌詞と美しいメロディのギャップを狙ったんだと思いますが…視点を事件を見つめていた黒百合からのものにしているせいで、犯人の感情が詳細に描かれずちょっと中途半端になってる気が。
犬神のファンは、彼らがこういう題材を取り上げるといったら、この事件の犯人が沸々と怨念を滾らせていく様をねちっこく具体的に描いてくのを期待してると思うんですけどね…少なくとも私はそういう物を期待してたので、良い曲だけど少々肩透かしでした。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 夜行列車極楽行 - 念仏谷 ★★★ (2008-11-04 20:04:38)

これは大傑作だと思います。
拷問をショーとして楽しんでいる風習のある谷という陰惨な世界設定と、軽快に飛ばしながら「うぉい!!」「イッツショータイム!!」「ッシャァ!!」と楽しげなコーラスを入れるエンタメ性に満ちた曲調が見事に合ってる。ほんとにこの世界では拷問を楽しんでやってるんだな…って感じ。グロ、エンタメ、ユーモアが一つになって実を結んだ名曲です。


犬神サーカス団 / 犬神サアカス團 - 夜行列車極楽行 - 夜行列車 ★★★ (2008-11-04 20:08:50)

いきなり「アルバム買って良かったなぁ…」と思わせるであろう、歌謡ハードロックのキラーチューン。演奏は硬派にハードロックしてるのに、ギターソロや歌に込められたメロディは「夜行列車」という言葉から想像するようなロマンに満ちたもので、聴きやすくて良いですね。警笛を思わせるギターフレーズや、サビの「ガタンゴトン」感のあるリズムなど列車に関連させているアレンジも面白いです。


鼓太蝋 ★★ (2009-11-29 20:58:00)

ここでもScarlet Destinyさんがアルバムレビューの方で指摘してますが、
「Native Face」の曲名は色々な所で突っ込まれてますよね(笑)。
私は、「生まれ持った(=飾りのない)顔(=表情)」と解釈してますが…
あの曲調でそんな化粧品のコピーみたいなタイトル付けるか、って感じですよね(笑)。
やっぱり天然なのかも。


鼓太蝋 - Ghost Dignity ★★ (2009-12-31 23:06:00)

2009年発表の5曲入りミニアルバム。
内容は、東方地霊殿アレンジ3曲+過去の再録を2曲。
原作通りのポーズと見せかけて、何気に中指立ててるお空のジャケが素敵です(笑)。
「物足りない!!」
…このミニアルバムの個人的な感想は、正にその一言に尽きます(笑)。
鼓太蝋さんのアレンジって、割とプログレ志向が強いと思うので、地霊殿だったら
カオティックな要素の強い「ハルトマンの妖怪少女」や「霊知の太陽信仰」辺りが
合うと思うし、ブログで「地霊殿のアレンジを演る」と告知が来た時は期待してたんですが…
ジャケがお空なんだし、後者は特に入れて欲しかった所ですね…。
といっても、イントロの「地霊達の起床」もかっこいいし、曲レビューで書いた通り
「暗闇の風穴」も「少女さとり」も秀逸なアレンジだし、確実に値段以上の価値はあります。
でも、やっぱり「鼓太蝋さんの地霊殿曲アレンジがもっと聴きたい」に、この作品の感想は
集約されてしまうなぁ…星蓮船(特に後半面)の不思議な雰囲気の曲もこの人の作風に凄く
合いそうだし、これからも東方/上海アリスアレンジは続けていって欲しいです。


鼓太蝋 - Ghost Dignity - 暗闇の風穴 ★★★ (2009-12-31 22:47:33)

私は最近東方の原作もプレイし始めて、地霊殿もやったんですが…これ、もう8割方オリジナルと言っても過言ではないのでは(笑)。「だんご三兄弟」を思わせる童謡メロも、「Live in the Nightmare」アルバムの収録曲のサビにありそうなV系っぽいメロも、原曲にはなかった気が。でもそのどちらもクサく、鼓太蝋さんならではの感性が発揮された良質のアレンジだと思います。


鼓太蝋 - Ghost Dignity - 少女さとり~3rd Eye ★★★ (2009-12-31 22:50:46)

前曲の唯我独尊っぷりとはうって変わって、原曲のメロディを最大限に活かしたアレンジ。ピアノのバッキングと、原曲のメロとのシンクロ率が半端ないです。上海アリス幻樂団屈指のクサさを誇るこのメロディを、こういう風に活かしてくれるとやっぱり嬉しいですね。


鼓太蝋 - Karm:d ★★ (2008-08-14 11:05:00)

2006年発表の5曲入りマキシシングル。
インスト作品も多い彼ですが、このマキシは全曲ヴォーカル入り。
1~3はオリジナル曲で、V系よりのポップス/ロックにC-CLAYSや他のソロ作品でも
やっていたキーボードをフィーチャーした路線。1曲目や3曲目はなんかの主題歌とかの
タイアップが取れそうなキャッチーさがありますね。4、5は上海アリス幻樂団カヴァーで、
以前C-CLAYSで演ったものにヴォーカルを加えて新たにレコーディングしたものらしいです。
彼のヴォーカルはこの作品で初めて聴いたんですが、予想以上に素晴らしいですね。
中音域で割と子音を強調気味に歌う唱法で、V系…というかラルクっぽい雰囲気の歌い方。
「heavenly」の頃のhydeさんの音域を少し低めにして、中性的な感じを無くしたような
歌い方というと近いかもしれません。ともかく、作品やアーティストのウリとなれるだけの
魅力がこのヴォーカルにはあると思います。声の質自体が凄く良い。
まあ、ファルセットがウィスパーと聞き紛うような声量の無さだったり、歌詞が恋愛を
歌いながらライト過ぎていまいち機微が伝わらなかったり、多少気になる所もありますが
ヴォーカルの魅力で帳消しかと。特にHR/HM寄りの上海~カヴァーって、インストか女性
ヴォーカルが圧倒的に多いので、もっとヴォーカル曲を増やして欲しいです。
もうすぐフルヴォーカルのオリジナルも出るみたいですが、かなり期待できそうですね。


鼓太蝋 - Live in the Nightmare ★★ (2008-08-23 15:52:00)

2008年発表の、オリジナルとしては二枚目となるフルレンス。
C-CLAYSやソロでのインストメタルの作品と、彼がヴォーカルを取る「Karm:d」を両方
聴いた時、前者の路線に彼のヴォーカルを乗せたらきっと良いものが出来るんじゃないかと
思ってましたが、これは予想以上に凄い作品ですね…。
路線としては「闇深祭」「真遠の夜」の作風を踏襲しつつ、明確なサビのある分かりやすい
展開を設けヴォーカルを入れた…という感じなんですが、その結果シンフォ/様式美メタルの
煌びやかさやリフを始めとしたバンドアンサンブルへの妥協の無さ、V系のゴシックを噛み
砕いて分かりやすい耽美性を演出した世界観や取っ付きやすい歌メロなど、両者の長所を
上手く合わせ、更に高い次元に達したかのような素晴らしいメタル音楽が実現してます。
所々に見え隠れするプログレっぽい展開も、作風に更に深みを与えてると思います。
殊に素晴らしいと思うのはヴォーカルとメロディセンスの良さ。
ヴォーカルはラルク辺りに通じるV系寄りの歌い方なんですが、声質的に低音で歌い上げてる
時の(陰陽座の)瞬火さんにも通じる色気がある声でほんと素晴らしいです。本人は「好みが
分かれる」と言ってるようですが、確実に作品の売りになっているように思います。
メロディ、特に歌メロはV系ならMOI DIX MOISやRAPHAEL、同人シーンなら六弦アリスや
上海アリス幻樂団辺りの一流のクサメロ使いと互角に渡り合えそうなクサさ。特に7曲目が
素晴らしく、日本でも多くのメタルにはこんな良いメロディは少ないんじゃないでしょうか。
私は歌謡メタルが好きで、それだけに陰陽座の「魔王戴天」には少しがっかりしてたんですが、
そうした人もこの作品を聴いたら溜飲を下げるんじゃないかと思います。
敢えて言うならコンセプトの下敷きのストーリーがちょっと大味なのは気になりますが、
それもSOUND HORIZONやCRADLE OF FILTH辺りと比べての事で、色々と妄想を膨らましながら
聴くのには全く問題はないかと。帯にある「これを聴かずして様式美メタルは語れない」が
全く嘘に聞こえない作品。様式美メタルファン以外にもV系や歌謡メタル好きなら大推薦。
歌メロがいいので、意外とポップスファンでもいける間口の広さもある…かも。
最近ではASRIELやDRAGON GUARDIANなど、アマチュア出身でもDISK UNIONなどメタル関連の
店に置かれるバンドが多いようですが、この作品も是非置いて欲しいですね。
同人系の店よりも客層は確実にマッチすると思う。願わくば自主盤倶楽部などV系の店にも。
しかし、これで委託店舗のマージンも合わせて1260円は安いと思う。
これだけリキ入ったアルバムなら、普通のV系ならDVD付けて4000は取りますぜ(笑)。
まだ昨日買ったばかりなので聴き込み中ですが、個人的にはTRINACRIA、IHSAHN、KOKと並んで
今年のベストアルバム候補。アマチュア・同人のメタルシーンにもメジャーを脅かすほどの
質を持ったアーティストがいる事を知らしめる好例といえる作品だと思います。


鼓太蝋 - Live in the Nightmare - Demon's Tear ★★★ (2008-08-16 20:25:05)

イントロから鼓太蝋さんのプログレッシブな感性が発揮された、エニグマティックなメロディで期待が高まりますが…特にサビメロは期待を遥かに超える素晴らしい仕上がり。まるでメロディセンスがトップギアに入ったときのJANNE DA ARCのようだわ…。
有り体に言えば、様式美メタル+V系/歌謡ロックのメロディとヴォーカルにちょいプログレ要素入れた感じですが、お互いがお互いを高めあい、単純な算術和とは比べ物にならないほどの出来になってると思います。元々様式美な音と耽美でキャッチーな歌メロって相性が良いものだとは思いますが、ここまでのものを聴かされるとぐうの音も出ません。久し振りに衝撃を受けた1曲。


鼓太蝋 - Live in the Nightmare - Eternal Destiny ★★ (2008-08-16 20:28:24)

リズムが少し入ってる以外は殆どピアノソロのようなインストですが、この一瞬息が止まりそうになる程の切迫した、シリアスな雰囲気は…。ほんとマルチな才能がある人ですよね。


鼓太蝋 - Live in the Nightmare - Ten ★★★ (2008-08-17 20:12:53)

乱舞するチャーチオルガン+ツーバス連打で疾走+弾幕的リフや、ダークなリフで焦らした後の視界が開けるようなソロなど、インスト部分だけを聴いていても物足りない感じは全くないですが、それでいて歌メロやヴォーカルも素晴らしいというのだから始末に終えません。歌謡メタルとして隙の無い、おっそろしい程の完成度を誇る曲。
でもギターソロ、後半ちょっとXっぽい気もしますが…何気に影響受けてるんでしょうか。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ ★★ (2007-11-14 21:49:00)

2007年発表の…通算3rdでいいのかな?
アマチュアメタル界ではカヴァーする人がやたらと多い「上海アリス幻樂団」のカヴァー。
今回はヴォーカル入りの曲は無く、全曲インストアレンジの作品。
原曲の殆どは知らないんですが、他アーティストのカヴァーで聴いた事のあるものがちらほら。
原曲ファンにとっては、指揮者により解釈の変わるクラシックのような楽しみが出来るのかも。
路線的には、C-CLAYSでやっていたのとほぼ変わりませんね。
エレピによるリリカルなメロディを大フィーチャーしたHR/HMサウンドで、C-CLAYSでの
作品と比べると展開のプログレ度が上がり、それによってキーボードの醸し出す儚さや幽玄さが
今まで以上に強調された音になっていると思います。また、単純にシンフォ度も増してる感じです。
一人プロジェクトなので、楽器隊のテクニカルな絡みなどのような、メタルにアンサンブルの
濃さを求める分には不向きかもしれませんが、軽快なメタルサウンド+泣きメロの組み合わせが
好きな方にはかなりお勧め。また、以前の作品よりもリズムが打ちこみっぽい音になってる気が
するんですが、これもキーボードの音をより際立たせる為の工夫なのかもしれませんね。
あと、「水籠」で初めて彼の作品を聴いた時は、正直リフがいまいちだと思ったんですが、
今回かなり良くなっていると思います。6曲目のサビのキーとリード、リフの絡みなんかは
実に熱い!!でもまだちょっと物足りないというのも本音。メタルってメロデスなら「慟哭」、
鬱ブラなら「厭世・厭人」など、リフで感情を表す傾向がありますが、テクニカルでなくても
いいので、そういった何らかの「感情」が伝わってくるようなリフ捌きがもっと聴きたいところ。
結構きつい事も言ってますが、以前よりもスケールを増したシンフォ要素にビルドアップされた、
ゲーム音楽特有のキャッチーなメロディとメタルサウンドの融合が楽しめる傑作だと思います。
しかし、初心に戻って「上海~」のカヴァーとは、よっぽど好きなんですね…(笑)
メタルにありがちなハードさ故の聴き辛さは無いので、メタラー以外にもお勧めです。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - さくらさくら~japanize Dream... ★★★ (2007-11-18 18:51:47)

幻想的なキーボードの上を童謡のあのフレーズと酷似したメロディが流れる箇所は、空が見えないほどの桜吹雪を幻視出来そうな幽玄な雰囲気。この曲があるのと無いのとでは、アルバムの印象が全く違ってしまうと思います。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - 永夜の報い~imperishable Night ★★★ (2007-11-14 21:51:43)

不思議変態プログレッシブソング…確かにそうなんですが、ほとんど全てのパートに扇情的なメロディが散りばめられているため、それを意識させる事なく聴かせ切ってしまう凄い曲。こういうアレンジでポピュラリティのあるかっこよさが出せる辺り、センスは抜群ですね。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - 千年幻想郷~history of the Moon ★★★ (2007-11-14 21:52:31)

この曲を聴くと、何でそんなに上海アリス幻樂団のメタルアレンジが多いのか分かる気がする…この女性的で儚く、それでいてキャッチーなメロディはメタルのかっこよさと相性抜群。以前の作品よりもメロディの聞かせ方が劇的になってる気がします。


鼓太蝋 - 真遠の夜 ★★ (2008-01-24 00:51:00)

2007年末にリリースされたおそらく4thアルバム。
前作同様、インストメタルによる上海カヴァー。路線的にも、エレピを始めとしてチェンバロや
チャーチオルガンなど、様々な音色を用いたキーボードやリードギターを絡ませてスケールの
大きさを演出するスタイルで、前作の流れを汲んでいると言えると思います。
前作ではリフが大分良くなった感じがしましたが、今作では更に6曲目の間奏のソロと曲の
展開の連動や、ボートラのドラムとリフの弾幕的サウンドなどアンサンブル的にも燃える箇所が
かなりあって、着実にメタルとしてのかっこよさが増してる印象を受けます。ぶっちゃけ、
歴史的メタルの名盤と呼ばれてるアルバムの多くよりも、この作品の方が好きかも。
ただ、スケールの大きさが増してると同時に、アレンジのプログレ寄りの複雑な展開も更に
増してるので、キャッチーさを重視する人には前作のほうが良いかも。以前よりも聞き流す事を
許さないというか、本気で付き合うことを要求するような作風になってきてると思います。
C-CLAYSの「水籠」辺りを聴いた時は割とライトで聴きやすい感じの作風だと思ってましたが、
段々コアな方向に進んできてる気がします。以前のような聴きやすい作風もそれはそれで
悪くないですが、メタラーとして聴いていて滾るのはこっちなので大歓迎です。
しかし、ライナーにはもう次回作への構想が書かれてるんですが…この作品も前作から
それほど時間を置いていないリリースなのにこの質の高さだし、実に頼もしいですね。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - Black Sky ★★★ (2008-01-21 23:39:27)

プログレッシブで凝った展開や、サイケデリックな多幸感すら感じるシンフォ疾走などの劇的な要素がありつつも、サビに当たるパートはC-CLAYSでの「水籠」での作風にも通ずる、取っ付きやすいエレピメロがあってキャッチーな曲。アルバムの中でも特にスタイル的に洗練・完成されてる感じがします。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - The Elements ★★★ (2008-01-21 23:35:25)

ボーナストラック。オムニバスに提供した曲のリメイクらしいです。
ギターリフとリズム、そしてキーボードが連動して弾幕を張るようなアグレッシブなパートがかっこよく、印象に残りますね。このアレンジをアルバムのラストに聴いて、原曲が弾幕STGのBGMっていう事を思い出しました(笑)


鼓太蝋 - 真遠の夜 - The String of Dolls ★★★ (2008-02-12 22:47:23)

この曲は前半、30秒を越えた辺りからの、サイケデリックなリフが右に左に空間を動き回って翻弄しつつ滑走、一瞬の刻みリフでそれを断ち切り一気に飛翔感溢れるサビへ離陸していく、一連のギターの流れだけでも悶絶モノ。それに彼流儀のシンフォなキーや劇的な展開まで付いてますからね…帯の「最高傑作」に恥じないクオリティを証明するかのような力作だと思います。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - With... ★★★ (2008-01-21 23:43:30)

雰囲気たっぷりで扇情的なメロディや、挑発的なリフ捌きも魅力的ですが、この曲は何と言っても3分辺りからのプログレッシブなパートに尽きるでしょう…この部分、神懸かってるんですが…。特にギターソロ、ただ弾くだけじゃなくて、曲の展開に連動したものになってて実にかっこいい。ただ速く弾くだけの人には出来ないセンスではないでしょうか。


鼓太蝋 - 風の音塊 -道中編- ★★ (2008-08-23 15:50:00)

上海アリス幻樂団のHM/HRカヴァーでは三枚目となるアルバム。2008年発表。
大まかな路線は前の二枚とそう変わりませんが、ライナーによると今作から使用機材を
替えたらしく、ギターリフとキーボードの分離は更に良くなった感じがします。
お互いの音が明確になった分、両者がより引き立てあうようになり、逆にアンサンブルの
距離は近くなったという印象。アトモスフェリックで妖しいキーボードの音色や、トレモロ
リフなども導入され、音が増えた事もあり、前作までよりも音像が鮮やかになった気がします。
でも、同時に発売された「Live in the Nightmare」が余りにも素晴らしかったので、
個人的にこっちは少し霞んでしまったという感じも。とはいってもしっかりレベルは高いし、
前作よりも良くなっていると思いますが。…このアルバムはインストですが、オリジナルで
あんなにも素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれるなら、カヴァーでも歌って欲しいなぁ…。


鼓太蝋 - 風の音塊 -道中編- - God of Misery ★★ (2008-08-23 15:28:27)

途中に挿入される、トレモロを交えたプログレッシブでインテンスなパートがお気に入り。行儀良く様式美メタルするだけじゃない、「ちょいワル」みたいな要素があるのがツボです(笑)。こういうパートがあると全体の雰囲気も締まりますね。


鼓太蝋 - 風の音塊 -道中編- - Night Festival ★★★ (2008-08-23 15:34:54)

ヘヴィなメタルリフにクラシック並みの華麗なキーボードが乗る音像は、例え寝る時に聴いていてでさえハッとさせられますね…目が醒めてしまう(笑)。3分前後のプログレッシブなパートも聴き応えがあって、実に充実したアレンジだと思います。
最近、ゲーム音楽のHR/HMカヴァーも数が増え、レベルも底上げされてますけど、これはその中でも相当レベル高いんじゃないかと思います。


鼓太蝋 - 風の音塊 -道中編- - Road to Memorys ★★★ (2008-08-23 15:31:14)

この曲は今までにない妖しさを放っているキーボードの音色が良いですね。妖しいは妖しいでも、その「妖しさ」をより立体的にするような音だと思います。タイトルが「Memories」でないのは、英古語を意識してるからでしょうか。


鼓太蝋 - 風の音塊 -道中編- - White Rain ★★★ (2008-08-23 15:38:38)

いきなり陰陽座の「羅刹」を思わせるメロディのトレモロリフが!!C-CLAYSの時から、この音楽性でトレモロリフ使ったら最高だろうな…と思ってたんですが、遂に念願が叶いました。感想は…やっぱり最高(笑)。ほんと、滝の側の空気みたいな清浄さだわ…。
この曲のサビに当たる部分のメロ、ちょっとオリジナル曲のメロとも似てますね。上海アリスにはメロディ面でも結構影響受けてるのかもしれませんね。


鼓太蝋 - ~la'tem~ ★★ (2008-09-01 21:09:00)

2006年発表の、オリジナルアルバムとしては一枚目となる作品。
本人も「ヴィジュアルメタルというと一番近い」と言っている通り、ほとんどの曲で
V系/歌謡ロック的な歌メロと、メタリックなギターリフが聴けるロックという感じの作風。
C-CLAYSで演っていたような華やかなキーも多くの曲で聴けます。また、大きな特徴として、
ヴォーカルが他の作品よりもかなりV系寄りなのも挙げられますね。初期ラルク的な中性的な
妖しさを醸し出す歌唱や、初期Dir的なあからさまにおどろおどろしさを演出する歌唱なども
飛び出し、メタラー的には結構好みが別れそうな感じ。私は好きですけど(笑)。
ライナーを読む限り思い入れの強い作品らしく、丁寧に作られているとは思うんですが、
中盤以降少しダレを覚えるのも確か。ギターはメタリックですが、正直それだけに集中して
聴いて楽しめるほどでもないし、2ndと比べて歌メロが印象に残りにくい曲が多い気がして、
質は高いけど中途半端な部分もあるという印象。個人的に「Live in the Nightmare」は
感動すら覚えたんですが、こっちは良い作品だけどそこまでのめり込めないという感じ。
丁寧さは残したまま、もう少しインパクトのある曲が多ければ良かったと思います。
とは言え、「D.I.S」「GATE Ⅲ」「ペルソナ」辺りはV系とメタルを両方聴く人には
間違いなくキラーとなる名曲だし、本当につまらないと思う曲は一曲として入ってないし
2ndが気に入ったら、こっちも持っておいて損はないんじゃないかと思います。


五人一首 ★★ (2006-08-06 22:01:00)

>骨なしフライドチキンさん
Distributed by DISK UNIONとあったので、DISK UNIONなら買えると思いますよ。
ユニオンが近くに無ければ、多分Amazonでも取り扱ってるかと。


五人一首 ★★ (2008-10-16 21:16:00)

最近カラオケ行ったんですが、なんと「ナレノハテ」が配信されてました…。
確かJOYSOUNDだったと思いますが、まさか五人一首まで入るとは…。


五人一首 - 内視鏡世界 ★★ (2006-01-14 22:20:00)

05年発表の2nd。
ジャンルはプログレッシブ・デスメタルだそうですが、単なるドラマティックで展開に
複雑さのあるデスメタルではなくて、最初期の犬神や陰陽座にも通じる、日本独特の
嫌らしい陰惨さやおどろおどろしさがあって、その手が好きな人にもかなりアピールしそうな
ユニークな音を出していると思います。実際、ライナーによるとその2バンドとも共演を
した事があるそうですね。個人的にサウンドで一番惹かれたのはピアノとキーボード。
特に時に叙情的な、時に妖しげなフレーズを入れることで楽曲にメリハリを持たせている
ピアノは素晴らしいの一言。メタルやハードロックのへヴィで歪んだ音色のギターリフと、
ピアノ(特に低音)の音色って、本当に良く合いますよね。曲の展開も凝っていながら
案外キャッチーな部分もたまにあって、流石制作期間5年の力作です。
ただ、不満も正直言って無いわけではないです…
ヴォーカル、語尾を気持ち悪く吐き捨てたり、普通声と絡ませたり、ヒステリックに喚いたり
センスは良いんですが、デス声そのものがちょっと物足りないんですよね…たまにヒールの
女子プロレスラーが技を繰り出す時の掛け声に聴こえたりするし、もっとぶっとく叫んで欲しいです。
おどろおどろしさの表現力はなかなかだと思うので、もっと頑張って欲しいです。