「荘厳リフ ハイスパートなドラム 危ないがなり系のデス声」という、ブルータルブラックの良い所が徹頭徹尾詰まっている名盤。 「Drcul va domni din nou in transiluhdic」という曲だけややスローな感じですが、その他の曲はすべて疾走、というよりももう暴走って感じの激しさです。 個人的なお勧めは超暴虐な「Darkness it shall be」とメロデスを超える勢いの美しいメロディを聴かせてくれる「The black tormentor of Satan」、「え゛、え゛ー」っていうシャウトが印象的な(笑)「Legion」です。
このアルバムで全体的な叙情性の観点から見れば「Beyond the grace of god」や「The black tormentor of Satan」に一歩譲ると思いますが、ワンフレーズの美しさで言ったらこの曲の主旋律が一番ではないかと思います。中世的で綺麗なギターリフのメロディが耳について離れなくなる超名曲です!!
これってステージパフォーマンスも行いながら歌っているんですよね…凄まじいです。Legion脱退の理由って彼が父親になった事だけでなく、喉を痛めてしまったこともあると聞きましたが、そりゃあこれだけ身を削るようなパフォーマンスをしていれば無理もないです。 でも力をセーブするなんて出来ないんでしょうね…Legion、熱い男です。「BEYOND THE GRACE OF GOD」のえづき声なんて最高ですよ。
タイトルはラテン語で「哀しみの要塞」(多分)。 この曲も前曲「TO THE DEATH'S HEAD TRUE」と同様、退廃的な雰囲気を持った曲です。 「BLEACHED BONE」でも思いましたが、なんとなくボーカルにメロディが感じられます(ギターのフレーズのせいかもしれませんが)。このべちゃーっと歪んでへばり付く感じの歌い方が非常にカッコイイです。
「The funeral is about to begin...」のナレーションとともに物凄いブラストが迫ってくる一曲。 タイトルトラック程の疾走感は無いですが、そのかわり緩急をつけた曲調でへヴィさに優れた楽曲だと思います。 歌詞は死者を攫う悪魔の霊柩車!?なんだか日本の妖怪「火車」を想起させるような詞です。
「antixxx」の形で次々に敵対するものをならべ、最後にはその対象が自分自身にまで向けられている恐ろしい曲(笑) この曲を始めとしてこのアルバムの収録曲はトレントの影響下の所為か、インダストリアル色が強いですね。バンドサウンドをメインとしたバージョンでも聴いてみたいです。それだけにライブ盤「THE LAST TOUR ON EARTH」未収録は残念…。いっそのこと1996'03とかいってリメイクして欲しいかも(既にタイトル意味わかんないですが)
まるで異世界の鎮魂歌のような不気味な曲。 静かな中でマンソンのボーカルと子供(?)のコーラスが不気味に響いています。歌詞のNumber7は七つの大罪を表しているという解釈を聞いた事があります(対訳のナンバーセブンってそのままじゃん・笑)。因みにタイトルの意味は「無睾丸症候群」だそうで…(笑) 「Never get to seven...」
不気味、なのだけれど儚げなピアノが美しい名曲。 「1、2、3、、、」のカウントが薄ら寒い恐怖を呼び起こします。3部作のストーリーから考えると、この曲で「自殺」に失敗した空虚感がメカニカルの1曲目「GREAT BIG WHITE WORLD」に繋がっていくのかな?曲のラストには一曲目の弾を装填する音とのリンクも見えてくるような引鉄を起こすSEも入ってます。 しかしタイトルが長い(笑)
1枚目の(実質的な)1曲目にして歌詞が超ヤバいです。 「I am the god of fxxk(チャールズ・マンソンは常に陰茎が××状態でそう呼ばれていた、って話を聴いたことがあります)」で始まり、サビは確か「そこの白ぇの、跪きな。美女と男色の時間だぜ」みたいなことを歌っていたと思います。いきなりコレでいいんでしょうか、いいんです(笑) 曲はマンソンの濁声と力の抜いた歌唱の使い分けがいいフックになった、マンソンの中ではポップな曲になっていると思います。
SPAWNのサントラ自体がテクノ&ドラムンベ—スとロックアーティストの融合というコンセプトのアルバムだけあって、リズムにはかなりテクノの要素が感じられます。女声コーラスの「tu tu lu...」ってフレーズがキャッチーで、最新アルバム(11月現在)収録の名曲mOBSCENEをちょっと思い起こされます。マンソンのボーカルは妖艶なんだけど嫌味がなくていいです。
ベスト盤など出さなそうなマンソンですが、「ベスト盤的選曲」のライブアルバムという事で、初心者にもオススメ出来る内容になっていると思います。 とにかく音質も選曲も素晴らしく、オープニングがいきなり不朽の名曲「THE REFLECTING GOD」で、掛け合いのカッコ良い「LUNCHBOX」、一番有名な曲であろう「THE BEAUTIFUL PEOPLE」など正に代表曲のオンパレードです。個人的にはインダストリアル色の強い「ANTICHRIST SUPERSTAR」の曲がタイトなバンドサウンドで聴けるのが嬉しい所ですね。まあ、これで「1996」「ANGEL WITH SCABBED WINGS」あたりが欲しくなかったといえば嘘になりますが…。 マンソンの歌唱はライブでも凄いです。あの倍音ボーカルでよくぞピッチをあまり外さないものです。とくに「IRRESPONSIBLE HATE ANTHEM」でずっと「FXXK IIIIIIIIIT!!!」と叫んでいるところがカッコ良いです。 更にステキなリフを持った名曲「ASTONISHING PANORAMA OF THE ENDTIMES」を収録しているのでファンならずとも買いなアルバムだと思います。
マンソンのだみ声でのメロディの咆哮がカッコイイ、このアルバム唯一のスタジオ収録曲。この時点での新メンバーのJOHN5のギターリフが非常に良いです。 このアルバムを始めとし、「The Other Side Of...」や「The Fight Song」のEPにも収録されているのでファンなら耳にする機会は多いかと思います。 何故かアルバムには載っていない後半部の歌詞は「The boy has purified the quitter gods/Burning up his cross like a revelation/And his glass jaw opens like a puppet head」らしいです(調べた)。載せるならちゃんと載せてくれ~(笑)
EPのカップリング曲、ライブ盤のボーナスディスク、サウンドトラックへの提供曲などアルバム未収録曲をまとめたアルバム。 ジョンレノンのカバー曲である「WORKING CLASS HERO」、マンソン屈指の名曲「LONG HARD ROAD OUT OF HELL」などはファンならば是非とも押さえておきたい曲です。他にも、何故か収録されている「LONG~」のインストバージョンの「INSTRU-MENTAL HELL」、恋人に捧げた「A ROSE AND A BABY RUTH」など、アルバムではお目にかかれないであろう、正に「THE OTHER SIDE OF...」といった風情の曲も収録されています。ただ、歌詞が付いていないので海外の歌詞サイトを参照しましょう。 アルバムを揃えてなお物足りない人には購入を勧めます。
ただ、演ってる事はマニアックとしか言い様が無いですけど、それを表現する手腕の質は非常に高いです。ヴォーカルはNIGHT OF THE WORLD同様にドスが効きつつも切れ味の鋭い、狂気的ながなりで楽曲の残虐さを上手く強調してますし、ミッドテンポを力強く聴かせるドラミングも不穏さに説得力を持たせてます。ギターの音色はブラックらしいノイジーさですが、重さもありリフの醸し出す不穏なムードをより高めてますね。自身の持つ世界観を十全に表現できているという印象。