③Stan Bush – Change The World いまやメロディックスタイルの総本山はフロンティアレーベルだからね スタン・ブッシュのように自主レーベルでは弱いよ アーティスティックなジャケットも印象的なんですが その美しいジャケの印象を裏切らないメロディアスサウンドと 衰えを感じさせない美声 もっと知って貰いたいアーティストですよね
⑥Riot - Born In America THUNDER STEELの成功後は諸刃の剣だった スラッシュメタルの台頭に合わせスピードに特化したスタイルがウケた 日本でも支持され彼らはビックインジャパンの恩恵を受けるが 本来はスピードメタルをやるバンドでもパワーメタルバンドでもなかった 個人的にはバラエティに富んでいるが一本筋の通った今作が一番好き 哀愁のメロディとハードさとキャッチーさが上手く絡み合っている だから捨て曲がない しかし権利の関係で再発が難しい一枚 配信もされていない傑作が世に一番出ていないという不遇を味わうバンド 味わい深いギターワークとノリのいいグルーブ なにより歌が良いじゃない 線の細いハイトーン一辺倒じゃねぇ味気ないよ
⑦Battlezone - Children of Madness 急逝したポール・ディアノ 伝説のシンガーは波瀾万丈の人生を送る正にロックな男だった 日本だったら間違いなく仕事なんてさせて貰えないだろう 詐欺まがいの犯罪までやるんだからさ この声は唯一無二の個性だった そしてポールにはストレートでド派手なメタルがよく似合う このバンド完全に忘れ去られているが NWOBHM仕込みのメタルサウンドは日本でも需要があるだろう 速さだけじゃなくキャッチーさもあるので聴きやすいです
⑧The Big Deal - FIRST BITE 女性二人のツインボーカル 個人的には大好きなバンドなんだが全体的にYouTubeの再生回数が少ない 往年の空気を纏ったメロディックメタルはコンパクトにまとめ上げられ聴きやすい 売れ線サウンドだが芯がしっかりしているから軟弱にならない そういうセンスも素晴らしい リズムがシンプルなのは歌を聴かせたいからだろう ツボを押えたアレンジは頼もしいんだけどなぁ
⑨Axel Rudi Pell - Between The Walls 所謂様式美メタルが古いのである絶滅危惧種なのだ 廃れゆく音楽なんだろうが なくしてはいけないジャンルだと思っている 究極のマンネリズムだが 初期の頃はキレキレだった ジェフ・スコット・ソートが見事に期待に応えた今作 コンパクトさも手伝い聴きやすい一枚に仕上がっている 若者にウケるとは思わないがメタルの基本となる型なんで知って欲しい
⑩Balance - In for the count ボブ・キューリック等が中心となり結成されたバンドの2枚目 AORのメロディックスタイルだがソフトケイスされて万人受けするのは1st そしてハードさが強まったのが2名目の今作 上手い唄と斬新なアレンジ しかし聴き手を置いていかない分かりやすさとインテリジェンス 時代を切り開く開拓精神に溢れた一枚だった
⑤V.A - Who Do They Think We Are? グランジ/オルタナムーブメントの台頭 その影響はすさまじくアメリカのCDショップの棚からメタルバンドは消えた そんな時代を乗りきったのは企画モノ その中でも一際インパクトを放ったのは 日本人アーティストによるDEEP PURPLEのカヴァーアルバム 参加メンバーの豪華さ以上に 適材適所に渋い人選で魅了した
②Valkyrie Zero - ATTACK OF VALKYRIE 思い出作りの再始動ではなかった メンバーチェンジ&バンド名を変えてリスタート 懐かしきピュアスラッシュメタルを引っ提げ 廃れるシーンを尻目に駆け抜けます 理屈じゃないんですよね ワシはこの清い姿勢に魅了される
③Eliza - Born to Be Wild, to Be Free 哀愁のメロディとハードなリズムプレイ インディーズだし音も良いとは言えないが それ以上に熱気を感じるさせた まぁレコーディングではごまかせないバンドの力量である このバンドにはハマりましたね サーベルタイガー ファストドロウ フラットバッカーと その灰汁の強いバンドの中では比較的癖がなかったのが逆に良かった やはり哀愁のメロディが好きなんですよね 俺が俺がという自意識過剰なメンバーがいないのも良かった 回転するリフワークも好きですね
②二井原実 KICK ASS AGAIN LIVE ラウドネスをクビになったあと速攻ライブを行った二井原実先輩 皆が期待したラウドネスのカヴァーはなかったが 藤村茶々丸宏幸と中間英明という豪華なツインギターが揃ったステージを味わえる ドラミは44マグナムの宮脇というのも凱旋ソロツアーに相応しいメンツだった このメンバーを叩き台にデッドチャップリンが結成される タイプの異なるツインギターのソロバトルは見ものです メタルシンガーという呪縛から解き放たれリラックスした先輩の歌声 ソウルフルな歌唱にグッときます SLY時代よりもらしいよね
④PETE SANDBERG - Back In Business ピートのチョイハスキーヴォイスが 甘く切なく響きます ダンサンブルな唄モノからバラードまでと何でも歌いこなす 器用さと歌の上手さが光る名盤 国内盤はAVEXでしたねぇ FMの名曲をカバーしていますがこれも素晴らしい 廃盤ですか?無念じゃ
①Saxon - Hell, Fire And Damnation ブライアン・タトラーの電撃加入という嘘みたいな出来事が起こる ダイアモンドヘッド+サクソンなんてゴジラとコングが合体みたいなもんですよ 元々サクソンは技巧的に優れたバンドではありません その中でギターチームを過去最強に強くなったのは大きな武器となった 切れ味を増したスピードナンバー 無駄なモダンさや露骨なオマージュを減らせたのも このラインナップだからだろう 次作が楽しみだ ごくごくごくごく希に複アカで大嘘の負け惜しみ言うヤツが現れるので要注意を
②DIRKSCHNEIDER - Balls To The Wall Reloaded ある意味もうアクセプトの曲はやらなくてもいいんじゃないの? といいたくなるのですが 今回は豪華ゲストを迎えウドVSという志向で楽しませてくれます 改めてこの声あってのアクセプトだったと言うことを ゲストとのコラボで思い知らされた テクノロジーの恩恵はあれど今だ現役でステージに立つ男の歌声は凄みがある このあたりがオジー・オズボーンとの決定的な違いですね あいつ立っているだけだもんあぁ
③Stone Edge - Gypsy of the Night リリース当時は拘りの曲作りには目を見張るが 歌が弱いで終了させてしまった しかし時を経てあらゆる偏見がなくなって再度聴いたら この奥深きメタルサウンドに唸らされた もはやグロウル全盛の時代 若い人にこそ聴いて欲しい 極上の国産メタルである ことあるごとに取り上げプッシュしたくなる どこかジャーマンメタル風味なのも推しどころ
④LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST BURRN!読んでその気になっているバカ以外からは 世界のラウドネスとして我々日本人の誇りとして メタルファンから崇められる国産メタルの最高峰のバンド 野茂英雄がメジャー挑戦したときに冷ややかなメディア 広岡達朗のような古い人間がせいぜい3Aレベルと酷評したことを今でも覚えている 活躍したら今度はメジャーのレベルが下がったと言い訳していた この感性が一番重要でありバカとの境界線だと思っています 日本人だから売れたのではない素晴らしい音楽だから成功した 今ならばもっと成功したろう人種差別は確実にあるからねぇ
⑤IMPELLITTERI - THE FUTURE IS BLACK イングヴェイ登場以降の速弾きブームに終止符を打つが如くデビューした クリス・インペリテリ 実際は異なるプレイスタイルなのだがギターを弾かないと理解出来ないだろう インディーズ時代はロブ・ロックとEPをリリースして話題になる その後グラハム・ボネットをフィーチャーした寄せ集めバンドとしてフルアルバムを出した 結局あれは諸刃の剣 RAINBOWのカヴァーも蛇足だし アルカトラスの二番煎じとなりインペリテリのミュージシャン人生は大苦戦 個人的には90年代に仕切り直しとしてリリースされた今作こそ インペリテリのデビュー作だと思っている それほど作風に統一感がある 復活のEP作Victim of the Systemと対で楽しんで欲しい 元サヤに収まったロブ・ロックの歌声の方がフィットしているよ
①HELLEN - Talon Of King 奇跡のCD化で再発された関東様式美メタルの雄 ヘレンのEPに+1曲でCD化された時は歓喜しましたね テープでダビングしたヘロヘロのもんしか持っていなかったから 奇跡のCD化でしたがアナログの板起こし マスターテープが使い物にならなかった悲劇 元のレーベルも潰れたしね もはや再発は不可能だろう 数万円の規模の取引も状態化している幻の一品です でもその価値はある 今後は値上がりする一方だろう 軽やかなキーボードが世界観を無限に広げ 攻撃的なギターワークがその世界観を縦横無尽に駆け抜ける 地を這う強靱なリズムプレイはテクニシャン そこに繊細なメロディを大切に歌うリードヴォーカル 日本人の愛するサウンドがここにある 甘口具合も丁度良い
②Ritchie Blackmore's Rainbow - Live At Monsters Of Rock 2016 突如アナウンスされたというか遂に噂が実現したと言えるリッチー・ブラックモアもハードロックサウンド ルネッサンスの世界へ籠もったマエストロが新メンバーを引き連れ復活 ロニー・ロメロが歴代の名曲を見事に歌いきりました 演奏は危なっかしいスリルに満ちている これが最後の動くリッチー・ブラックモアによるハードサウンドだろう 一応配信で新曲だしたが成功とはいかなかった それでもワタクシはこの動くリッチー・ブラックモアを拝めて良かったと思っている 彼がかつて歌ったセカンドハンドヒーロー それがリッチー・ブラックモアである
①Concerto Moon - From Father To Son 暗黒の90年代から2000年代へと夢を繋いだ国産様式美メタル 彼らの登場は本当に助けられた メジャーデビュー前から頻繁にライブに訪れ 今作のリリース時は本当によくぞここまでこぎ着けたと 胸が熱くなりましたね 島が愛するリッチー・ブラックモアからウリ・ロート そして中間英明愛そしてイングヴェイという系譜 パワーメタル色が強まってからはご無沙汰しているのだが 今作の登場は「ヨッ待ってました」である 思い出は色あせん
②Hurry Scuary - Break It Up 長身でイケメンギタリストだった中間英明 イングヴェイの登場が彼のギタースタイルを変えるのだが イングヴェイ以前のルーツもあるので独特のメロセンスが熟成されている 日本人好みの哀愁 そのメロセンスは独特のものがある 伸びやかな南の歌声も素晴らしいフィーリングがある もっと評価されるべきバンドであり 心の底から再結成&新作のリリースを待ち望んでいる ②のギターソロ凄くないですか?
③聖飢魔Ⅱ - THE END OF THE CENTURY インストの①から心が掴まれる そして雪崩こむように疾走ナンバーへと 計算されたツインギターの絡み 総帥ダミアン殿下の影響なんだろうが この妖艶なる魔界舞踏の幕開けに興奮を隠せない 何をどう聞けば0点を献上されるバンドなんだ 音楽性とは関係ない私怨による報復 一編集者の傲慢さに トランプ大統領も真っ青だ 今作とメフィストフェレスの肖像は悪魔的様式美メタルの傑作だろう
④KREATOR - Live In Chile 2023 開始早々興奮の坩堝と化すライブ会場 これがホンモノのメタルなノリだよねぇ 南米のスラッシュ愛に目を細めますね 羨ましい限り 身体が熱くなるわ コロナ渦以降ライブに一切足を運ばなくまりました ANTHEMもLOUDNESSしばらく見ていない EARTHSHAKERにSABER TIGERもサボっているなぁ 海外のアーティストなんて尚更ですが なんか久しぶりに海外のアーティスト見たくなったなぁ
⑤Running Wild - Live in Clisson 2022 日本では見られない真のバイキングメタル こういう実直な楽曲とステージ 混じりっ気なしのメタルを 全身で浴びたいねぇ 金満バンドになったメタリカやメガデスはみても熱くならない
⑥K's Priest live - Rock Hard Festival 2024 熱い熱いねぇ熱気が凄いよ まぁバンドの成り立ちはあれだが メタルバンドとしては最高のステージを見せてくれます リッパーも流石ですね いいバンドなのだからJPに対する姿勢は見直した方がいい もう独立したバンドとして真っ当に活動して欲しい
⑦Don Airey and Friends - Jena 2017 大きな会場ではないが選曲も含め素晴らしいライブだ 参加メンバーも激渋 DEEP PURPLEに参加するサイモン・マクブライドもいる カール・センタンスの熱い歌声 そしてローレンス・コトルもいる 個人的には選曲の良さだ ゲイリー・ムーアのNuclear Attack からDPのPictures of Home I Surrenderも前半に出てくるのでテンションは下がらない 実力者による素晴らしいステージだ
⑧Terra Rosa – One Night Classday 山口宏二氏を偲んで一夜限りの復活劇 出来すぎな位なのだが 3人のギタリスト鈴木広美、今井芳継、三宅庸介が揃ったのは感動だ 選曲も素晴らしい 一夜限りとは惜しいなぁ 好きなバンドだったよ
⑨VOW WOW - THE RETURN OF THE KING ついに配信ですよ ライブ映像の中継ですよ このバンドの注目度というか根強いファンの静かなる応援 コアなマニアが多いね 動くVを見られて良かったわ 途中休憩とかね 色んな配慮もありますよ 次は新作お願いしますねぇ
⑩Scorpions - Live At Hellfest 2015 最近スコーピオンズ聴いていないなぁ 動くスコーピオンズ カメラワークはあれですが 新曲もやり現役感をアピール クラウスは大変でしょうね