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Gates of Hell / The Nature of the Beast (火薬バカ一代)
The Nature of the Beast (火薬バカ一代)
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Gates of Hell / The Nature of the Beast
アグレッシブでありつつメロディもキャッチーで
小気味良く畳み掛ける様が爽快ですらある疾走ナンバー。
合間合間で稲光の如く閃くクリスのGプレイも絶好調ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-05 00:47:14)


The Nature of the Beast

「光速の貴公子」という二つ名を聞く度に、藤子F不二雄先生が残した短編漫画の傑作『倍速』のオチの名台詞「あなた、早いのね」を思い出してしまって仕方ないクリス・インペリテリ(G)率いるIMPELLITTERIが、'18年に発表した11thアルバム。最新作『WAR MACHINE』(’24年)の評判を聴き及び、せっかく購入したのに積んだままになっていたのを引っ張り出して来たのですが、確かにこちらも勝るとも劣らぬ素晴らしい出来栄えを誇っていましたよ。
盟友ロブ・ロック(Vo)とジェイムズ・プーリ(B)に加え、スラッシュ・メタル界隈での仕事ぶりで知られる腕っこきジョン・デッテ(Ds)の援護射撃を得て繰り出されるのは、現代的アグレッションも加味しつつ、より一層タフ&ストロングに鋳造された正統派HMサウンド。偏愛して止まない1st『STAND IN LINE』の頃の様式美色は今更望むべくもなく、歌メロとGリフのパターン不足ゆえに生じる一本調子感という弱点は本作においても克服出来ているとは言い難いものの、その解消を図るよりも逆に猪突猛進ぶりに磨きを掛け、けたたましく疾駆する①、合唱を誘うキャッチーな③、閃光の如きGプレイをフィーチュアして小気味良く突っ走る⑤、緩急を効かせて畳み掛ける⑪といった個々の楽曲のカッコ良さで強引に正面突破を図る開き直りっぷりは、これはこれで全然ありかなと。BLACK SABBATHの“悪魔のしるし”、アンドリュー・ロイド=ウェバーの“オペラ座の怪人”をヘヴィ・メタリックに料理したカヴァー曲④⑧の存在も本編の効果的なアクセントとなっていますよ。
さっさと聴かずにすまなんだ、と深々と頭を垂れたくなった1枚です。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-04 01:01:07)


War Machine

彼は常にネオクラ系のアーティストとの比較を余儀なくされる運命だった。とりわけ、グラハム・ボネットと組みRAINBOWのカヴァーをやったりと、イングヴェイのフォロワーのような状態になる運命を辿る。彼のギタープレイは根本からイングヴェイと違うのだが、その速弾きムーブメントに放り込まれた運命から逃れるのは不可能だった。
グラハムとは一枚で一旦、区切りを付け再びロブ・ロックを組むことで自分のサウンドを模索。二枚目では、お得意の速弾きを抑え音楽性の幅を広げることにチャレンジしたが、支持を得られずに大失速。
その苦難の道のりに負けそうになるのだが、90年代に入り日本のレコード会社を契約を掴み再び脚光を浴びる。勿論、アメリカではグランジ/オルタナムーブメントが吹き荒れ、90年代の中頃には大手CD専門店からメタル系のアーティストは棚から消えた。その現状をビックインジャパンが救うのだが、そこから似たような作風を連発して、やはり求心力を失う。似て非なるを作る難しさ、やっぱりソングライティングは自分の中から湧き出たモノでないとね。再びグラハムと組んだり、モダンな事にチャレンジしたりと紆余曲折を経て辿り着いた今作。

王道をいくアメリカンパワーメタルと高速ギターの融合。正統性の強いメタルをど真ん中でやりきった。ロブ・ロックも衰えてきたが、それでもこの音楽を歌うに適したシンガーであることに疑いはない。インペリテリの相棒を務めるのに相応しい男である。
今作をグレードアップしたのは元スレイヤーのドラマー、ポール・バスタフの加入は間違いなく変革をもたらしている。過去のドラマーも凄いのだが、彼の手数の多い重量感たっぷりなドラムは、ともすればメロディアスなサウンドに陥り、過去作と似た風合いに戻るのだが、今作はそういう危険信号をともさずに高速プレイで駆け抜けてくれた。

流石はインペリテリ、火力の強いシュレッダー、その高速プレイにワクワクゾクゾクと素直に楽しめたのは、後方支援には強力すぎるドラムとベースのテクニカルなプレイによるところが大きい。確実に見せ場が増えた、そのおかげでバンドサウンドを強化され、お得意の速弾き以外にもハイライトと言えるプレイが散見出来るようになったのは心強い限りだ。

それはソングライティング力にも迷いを生じさせなかったレーベルの尽力にもよるだろう。多くのバンドは原点回帰を素直に行う昨今。限られた時間の中で、無理なく素直に求められる音を具現化したのは、往年のファンにとっては手放しで歓迎だ。
似て非なるを作る難しさ、今作は前作とは違う。明らかに焦点が絞り込まれている。ここにきて新たなる聖典が誕生した。インペリテリの決定盤となる一枚だろう。スピードに負けないエモーショナルを込めたインペリテリの新境地、素直に音に乗せられたのは大正解である。

失恋船長 ★★★ (2024-11-12 16:00:49)


The Nature of the Beast

2018年にリリースされた11thアルバム。ボートラ込みで全12曲で50分の作品。
復活作『WICKED MAIDEN』、そして『VENOM』と快心作を連発してきたIMPELLITERI、3年振りのニューアルバム。

その前2作に比べると少し完成度は落ちる印象はありますが、決して期待を裏切るようなアルバムではないですね。
へヴィチューン⑦"Man Of War"やカヴァー曲④"Phantom Of The Opera"・⑧"Symptom Of The Universe""で変化をつけつつ、メインはあくまでもハイテンポな正統派HM。
特に③"Run For Your Life"・⑤"Gates Of Hell"は最高にカッコいい!
ブレずにオーセンティックなHMを貫くIMPELLITTERI、安心・安定の作品です。

ムッチー ★★ (2020-05-25 00:30:13)


Gates of Hell / The Nature of the Beast
アルバム中で一番前のめりに攻め立てている曲ですね。
短い曲ながらも終始ペースを落とさずに、ギターソロでさらに盛り上がるところも最高にクール!

ムッチー ★★★ (2020-05-25 00:10:12)


The Nature of the Beast

世間から時代遅れと後ろ指をさされても変わることのなかった音楽性。スピード重視のテクニカルなプレイこそ、己の信念と胸を張れる男気すら漂わせていたのが最近のクリスだった。
フル・ピッキングを多用した力強いプレイ、ネオ・クラシカルからモダンヘヴィネスまで飲み挑んだ、ヘヴィ・メタルの伝統と革新、クリスは自らの創造性を試しているように、多種多様な楽曲を収録してくれた。

クリスの劇的なスピードプレイの横にはロブの強靭なハイトーンが良く似合う。互いが水を得た魚の如く駆け回っている。スピーディーでメロディアスなサウンドを好むすべてのメタルファンに捧げる入魂のアルバムが仕上がった。

正直者 ★★★ (2019-11-16 00:50:50)


The Nature of the Beast

お知り合いからおもてたんと違うとの事でタダ同然で譲り受けた高速の貴公子による最新作。狼男のジャケがダサいから気にらなかったのかと尋ねたら、なんてことはい『Screaming Symphony』のようなサウンドを期待していたとの事でした。残念。

90年代にコンスタントにアルバムをリリースしたImpellitteri。とはいっても契約は日本のみで本国のアメリカはおろか、インディペンデント系でもヨーロッパなのど諸外国では一切発売されておらず、まさに究極のBIG IN JAPAN状態だった。
その為に、日本のレコード会社主導による日本人好みの作品をリリースする事が出来た。グラハム時代のマテリアルも引っ張り出しコスリ倒した作風ではあったが、90年代と言う暗澹たる中でImpellitteriのスピード感に満ち溢れたストレートな作風は大いに支持される事になる。しかし似たような作風を乱発し徐々に求心力を失う、そして2002年にグラハム・ボネットを復帰させるが、これまたおもてたんと違うと言われ評価を下げた。
個人的には従来の魅力と新機軸を打ち出したストロングメタルはカッコ良かった。むしろグラハムが情緒の無いガナリヴォイスで押し切った事に不満があっただけで作風に問題はなかったが、頼みの日本でもウケなかったのは辛い。しかしドイツのSteamhammerと契約をもぎ取りドイツではウケタのはクリスにとって正解だったろう。
しかし『Pedal to the Metal』は世界中でやり過ぎたと言われ失墜。日本での人気も一気に失った。

2009年からロブ・ロックを復帰させ開き直ったImpellitteriサウンド。今回もモダンさもフレーバーに、豪快でしなやかなメタルサウンドを披露。クリスの速弾きは勿論だが、アニメタルUSA仲間のドラマーと、お馴染みのベースによる鉄壁のリズムプレイの後押しを受け、疾走感と耳馴染みの良いメロディが全編を支配する、お得意のスタイルを貫いた。
多少弾きすぎなきらいはあるが、高速の貴公子の名に恥じないクラシカルなフレージングを生かしたプレイやアタッキーなマシンガンピッキングから繰り出されるクリス・インペリテリ節にグッと引き寄せられます。

『Screaming Symphony』パート5を期待するファンにとっては、あそこまでやりきっていないので不満を覚えるだろうが、今回は
Frontiers Recordsも一枚噛んでいるんで、極端な方向性には進んでいません。そのおかげで世界基準のImpellitteriサウンドが仕上がりました。
ファストかつメタリック、鬼気迫るギターとロブ・ロックのハイトーンヴォイスが、互いを高め合う姿に、このバンド最大の持ち味が明確に発揮されたと思います。マンネリ感を期待に変えるブランド力ってのも魅力なんだろう。

失恋船長 ★★ (2018-10-09 13:51:22)