ぶっ飛んでてスリリングなぐちゃどろハード・ロックです。発表当時は、かなり怖い音楽だったろうなー。 1曲目をJUDAS PRIESTがカヴァーしていたので興味を持ったのですが、原曲の方が狂っててヤバいですね。 (2)「The Sad Saga of the Boy and the Bee」は、「Child in Time」の元ネタじゃないですか? (4)「Yellow Cab Man」も「We Will Rock You」の元ネタ? 実はブリティッシュ・ハード・ロックの重要な源流となっているアルバムなんじゃなかろーか。 まあ、57年も後に初めて聴いている身としては、当時どれほど影響力があったのかはわかりませんが。 いま聴いてもゾクゾクさせられる、ハードでヘヴィな音楽です。かっこいい。
鳥肌がたつほど恐ろしいアルバムです。68年というプレ・ハードロック期に これほどの音を出していたとは驚くより他ありません。 ハッキリ言うと、まとまりが無かったりするのですが、色んな事をやってみたいという 衝動と異常なまでのプリミティヴなパワーが渾然一体となって、とてつもない混沌を 生み出しています。当時のイギリスには世に出ていないこんな感じのバンドが沢山 いたんじゃないかなぁ。 「RACE WITH THE DEVIL」はGIRL SCHOOLもカヴァーしたへヴィなアップチューン。 中間部の悪魔の笑い声は狂気が垣間見えます。 「THE SAD SAGA OF THE BOY AND THE BEE」はストリングスが物語を盛り上げる ドラマティックなナンバー。 (70年代にヒットした平田隆夫とセルスターズの「ハチのムサシは死んだのさ」は この曲にインスパイアされたんじゃないだろうか) ギターのエイドリアン・ガーヴィッツ(クレジットは何故かカーティス)は 誰の影響下にあるのか解析不可なオリジナリティ。恐ろしく歪んだ音で 弾きまくります。 このアルバムに充満している"ドロリとした"情熱は、現代のHM/HRには 表現し得ないものです。